活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

応無所住而生其心1

2021年05月05日 | 法理

金剛経の一節に「応無所住而生其心(おうむしょじゅう にしょうごしん)〈まさに住する所なくして しかもその心を生ず〉」という一文があります。


生じる所も滅する所も無く、縁に触れて物事が生じるということです。


「心と肉体とが別に生る」という考え方の人が多いですが、「思った時は思いその物だけ」なのです。


心とか肉体というものは考えられません。


「思いそのものだけ」ということです。


しかし、そこに「人の介在が有(在)る」と思いが思いだけに済まされないのです。


善いとか悪いとか、好きとか嫌いとか、そういう意識が付着することになるのです。