人は限られた物を嫌うものです。
長生きしても百歳を越えることはなかなかできるものではありません。
つまり、「百歳という箱」に収められていないのです。
これは限られているのです。
「限られている箱」に入っているのです。
大偉人に成ると、限られない力を持っています。
時間的にも空間的にもです。
幅においても、長さにおいても、等しく皆、自分の領分です。
この大偉人を「阿弥陀」と言います。
「阿弥陀」は「無量寿」と訳されています。
その「寿」は、量ることの出来ないものです。
秤に掛け得る「寿」では駄目なのです。
人間(にんげん)は一番大きな物に成りたいということは「人生の本能」なのですから、必ず成れます。
また、「成れるように出来ている」のです。
元来「衆生本来仏なり」で「私たち衆生は本来、仏」なのです。