坐禅を修すると、能率が高まります。
何故かというと、「禅」という字は示す偏に単と書きます。
その仕事に単純になるということが「禅の力」によって養われ、全力を注いて仕事に熱中するので仕事に無駄が無くなるのです。
それが即ち「禅」です。
彼の大岡越前守という人も、昔の白洲(しらす)に出る前には「坐禅」をしてから出た、ということです。
「坐禅」をすると、その坐っている間は仕事が出来ないから能率が下がる、「坐禅」は世の中とは縁が遠いもの、そのように思っている人も在ると思いますが、決してそういうものではありません。
昔の話ですが、グンゼ産業の故、川合信水氏は熱心な坐禅修行者で、職工の方にも「坐禅」を勧めていたそうです。