人間(にんげん)はどうしても「境」が有(在)りそうな気がするのです。
それでは「境無し」にみんな乱れて何もかも分からないのかというと、
縦のものは縦、横のものは横というように、きちんと「区別が付く」
のです。
「此の物」は絶対不動の真実でありながら、それで何処にも「境目」を
持っていないのです。
しかし、必要に応じて縦でも横でも何でもきちんとしながら、それを
取り除けるのです。
「此の物」はどうするでもなしに次のものを何でも見られるのです。
何でも判断が出来るのです。自由が利くのです。