活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

心を行願に用いず1

2019年04月27日 | 法理

親鸞聖人のお示しに「心を行願(ぎょうがん)に用いず」という一節が

あります。


このことは「自力(じりき)の心」を捨てなさいということです。

そうしなければ「阿弥陀様の世界」には行かれませんよ、ということ

なのです。


「行願を用いる」とは「此の物」に任せるのです。

「此の物に任せる」とは、「六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)」に対して

「六境(色、声”しょう”、香、味、触”そく”、法)がみな、それぞれの

働きをするようにできているのです。


これは作り事ではありません。

六根が知(識)らずに出来た時、六境がちゃんと出来上がっていたのです。


それですから「環境」も知(識)らずに出来たのです。