活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

心意識1

2019年04月22日 | 法理

「法とは衆生の心なり」と起信論にあります。

心を指して「法」というのです。


「心」というのは意識作用の第八識です。

「意」というのは第七識、「識」というのは第六識を指しています。


「心」というのは今その処に見えた一番初めに起こるものをいいます。


唐紙なら唐紙の一寸見えたその時を「心」というのです。


その次に起こるのは彼の処に模様が描いてあるなと、こういう風に

物の考えが起きます。


それを「意」といいます。

その次に「識」でこれを了別します。


「了別」というのはよく考えることです。

あれは何のもようであるとかというように「差別(しゃべつ)」して深く

考えて「分別(ぶんべつ)」をすることです。