第三に「任病」といって、「意に任せて浮沈する」ことです。
吾今生死を断ぜず、涅槃をもとめず、修行などもしなくても
よろしい、迷ったら迷ったで捨てて置く、妄想が起こったら
起こったで構わないというふうに放任することです。
第四に「滅病」という「心境を滅除する」ことです。
これは絶対のことで、今、円覚修行の者が一切の煩悩を滅盡して
身にも心にも六根六塵、皆、寂静にして執着なきを言うのです。
「此の四つのもの(四病)」をすっかり取り除けて、はじめて
「作止任滅なし」ということが出来るのです。