活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

随他去3

2017年12月01日 | 語録

うしても「相対的認識」から脱し切れない方は、「随他去」の

「他」を「自他の他」に考えてしまうのです。


ここでいう「他」というのは「その物、それ自体」ということです。

それに、沿って行きさえすれば一つのものです。


実に「平和」です。

「涅槃寂静」です。


私たち衆生の存在というのは、宇宙も自分も、迷いも悟りも、

どんなにしても「二つには考えられない」ということです。


 仏教でいう「三法印(さんぼういん)」、「諸行は無常である

諸法は無我である、涅槃は寂静である」ということを、本当に

「事実として証明」しているのが今の私たち衆生のこの様子です。

 

「このまま」なのです。

「迷いは迷いのまま」なのです。