遠くへ行きたい

サイクリングの原点みたいなもの

JAKUCHU

2007年02月07日 | バイク
 大宰府天満宮横の九州国立博物館へ。
「若冲と江戸絵画」を見て死ねとまで願った思いがやっとかなう。
山鹿、鹿北、八女、久留米、鳥栖と90km、3時間の物見遊山のツーリングを楽しむ。
 90ccとなったソロは余裕を持って走ってくれた。
自転車用の黄色い蛍光色のウィンドブレーカーが朝霧の国道3号線では心強かった。大型トラックの多いこと・・。

 予定通り午前10時半に着く。2時まで、こころゆくまで若冲を味わう。
入館すぐのサプライズ展示は「鳥獣花木図屏風」の現代版、動物園の剥製たちだった。

 さっそく、ながーいエスカレーターで特別展示展へ。
最初に迎えてくれるのは、ジョー・プライス氏が若冲を知るきっかけとなった、「葡萄図」。
 自分の場合、ここで、もう帰ってもいいと思った。
墨の濃淡の美しさ、ぶどうの重なり具合のかわいさ、枝、ツルの技量の確かさ・・目の前にある本物に圧倒されてしまったのだ・・知人から借りた図鑑目録の写真は何度も見ていたはずなのに。

 それからはじまる、本物の実物大(あたり前!)の江戸の先端芸術に、出るはためいきばかり、すっごーい・・。なまじ、インターネットや特集図鑑で見ていたばかりに本物の唯一さが感動を呼ぶのかもしれない。
 ガラス越しの精微な筆づかいをオペラグラスで覗き味わう「通」がいたりした。

 ※ 出口のお土産コーナーで見た屏風をヒントに、帰宅してパンフレットで卓上屏風を作ってみる。
 (これは、ネット上の画像を印刷しても個人的に楽しめます、って違法じゃないですよね?)