遠くへ行きたい

サイクリングの原点みたいなもの

須永博士作品館を訪ねて

2005年08月29日 | サイクリング
小国の須永博士記念館を訪ねて、旅へ出る。
菊池神社の横を通り、立門橋で一休み。
ここまで、1時間15分、約20km。

ここから兵戸峠まで、6.5km。
カラッと夏の日差しだが、空気が冷えていて、気持ちいい。

峠のトンネルを抜けると、すぐ上津江フィッシングパークだ。
家族連れが釣りを楽しんでいる。

峠から約9kmで、「道の駅かみつえ」着。
ここでも、小休止。
さらに、10km走ると、「道の駅 ゆうステーション」。
いよいよ小国の散策だ。

「鏡ヶ池」で悲恋のいわれを読み、きらめくコインの中に、古い鏡をみつける。
いったん車道に出て、200mもいかないうちに、道路の右側に作品館の案内があった。
駐車場横をすこし歩くと、記念館に出る。

100円納めると、すぐに一杯のコーヒーをさし出され、あわてる。
座り込んで、壁一面に飾られた作品を少しずつ読んでいく。
前向きな考え方が多く、ちょっと違和感も・・。

「出会わなければよかった」という表題の本をめくる。
人間の弱さ、どうしようもなさも感じられ、しばし読み入ってしまった。

ほとんどすべての作品を自由に読むことができ、コーヒーまでいただき、ありがたいことです。
すぐ裏の「けやき水源」は次回の楽しみということで、北里記念館を目指す・・。

坂をあえぎながらも登りきり、自分もまだ若いとひとり喜ぶ。
そこから一気に下り、風となる爽快感。
右も左も自分次第。
見知らぬ町で、見知らぬ人と出会う。
旅のロマン、ここにあり。
    


轟水源サイクリング

2005年08月24日 | サイクリング
 曇天の元、久しぶりに自転車に乗る。
自分の力で、前へ前へ進む・・・充実した時間となる。

熊本市内の信号で、年配のサイクリストの後になる。
細いタイヤにウエストバックとナップザック、長い靴下、ビンディングではなく、皮紐で靴を固定するこだわりのスタイルにうれしくなる。

「うと地蔵祭り」を楽しむ。
各町内に「飾り物」があり、「地蔵さん」に屋根がつき、お供え物とチンチンと鉦をたたく子供が座っていた。がんばれよ。
出店も準備をはじめていていて、夕方からの賑わいが想像される。

街中から、案内に従って、2kmも走らないうちに、「轟水源」に着く。
家族連れが清水で遊んだり、カップルさんがふらりと来たり、「水汲み」に人が絶えないようだ。
 船場町まで、工夫して水を引いた説明がわかりやすい。

河原町のギャラリー アドゥで「Ado Africa Art」展を鑑賞する。「アフリカ」に興味のある方はお立ち寄りください。



ハシビロコウとの出会い

2005年08月17日 | Weblog
健康診断の後、ふらりと千葉城町の県立美術館分館へ。
今朝の熊日朝刊の「巨大鳥を描く」小山容子油彩画展のことを覚えていたのかもしれない。

伊豆のシャボテン公園で出会ったコウノトリ科の巨大鳥シュービルに感動する自分に驚き、以来「おっかけ」さんになられた様子。

「ご自由に感じ取ってご覧ください・・」と紹介された絵は不思議な魅力があった。
ハシビロコウと心象風景の絵の中に、いつの間にか立っている自分がいた。

帰宅して、インターネットで「ハシビロコウ」で検索をかける。
ここにも、「追っかけ」さんがいた・・。
知れば知るほど、変な、魅力ある鳥だ。

雲仙サイクリング 八月の巻

2005年08月15日 | サイクリング
空を見上げると,雲が多い気がする。
この季節は曇り空がありがたい。
念のため,雨合羽の上だけを自転車に積む。
屈伸運動などで体を目覚めさせ,七時過ぎの遅めの出発となる。

長洲に着くと,乗船客が多い,係員もテキパキといつもより気合いが入っている。
家族連れも多く、子供達は「海」に興奮している・・・。

多比良に着くと,ここもフェリーが盛況で、迂回の表示が待っていた。
曇り空は裏切られ,強い日射しを全身に浴びて走る。
島原外港を過ぎて、山道にさしかかる。
左側に青い海と宇土半島を眺めながら,快適に登っていく。
こんなによく見えるのは久しぶりだ。

登りに手袋は必要だろうかとふと思う。
休憩のとき,手袋を脱ぐと汗びっしょりだからだ。
転倒時の安全のためであれば,登りにその心配はない。
試しに手袋なしで走ってみる。
手の甲から玉のような汗が出ている。

山道での木陰のうれしさよ。
阿蘇の草千里ルートでは、数える程しかないが,ここは実に多い。
そこに,涼しい風が吹き抜けると,一転,この世の極楽となる。

12時30分,仁田峠分岐点着。自宅より,69.53km。
ここから雲仙温泉街までは約2kmの下りだ。

登りが終ると,テンションが下がってしまうのは,自転車乗りの宿命か。

硫黄の湯けむりの中をちょっとはしゃいで通り過ぎる。
車上で温泉気分になるのか、あの匂い、悪くない。
お山の情報館でゆっくりする・・・。

仁田峠分岐点まで、また登り。あとは一気に下っていく!
本当にこの道を登ってきたの?と思うくらい,ぐんぐんスピードが出てしまう。
三時半に多比良港に着く。ここまで、105km。

久しぶりにフェリー最上階に登る。
船の進行方向の右と左では海の表情がぜんぜん違う。
太陽を背にしてみる右側はくっきりしているし,まぶしい左側はぼやけている。
  航路後の海は白い波が輝いている。
  船旅はいい・・・。








菊池渓谷を歩く

2005年08月11日 | サイクリング
立門橋から約5kmで菊池渓谷駐車場に着く。
平日にもかかわらず、空きを待つ車が並んでいる。
土,日曜はいったいどうなるんだろう?

菊池渓谷のホームページです。

奥の「広河原」まで川沿いに山道を歩く。
久しぶりの森林浴だ。

時折のぞく瀑布は絵の具を溶かしたような白青で美しい。
いろんな家族、グループ、カップルさんが渓谷を楽しんでいる。

さて、帰りは右にそれて竜門ダムに寄るとしよう。


立門橋サイクリング

2005年08月11日 | サイクリング
菊池は立門橋より、涼を送ります。
澄んだ川に足を冷やし、岩を乗り越えぶつかりあう水音に全身を包まれる。
いささか、うるさいがまさしく天然のクーラーだ。

見上げると、石橋の真下にいる。
まさか、崩れることはないよなあ?
  ・・・
一瞬だが、背中がゾクッとした・・。




吉野ヶ里サイクリング

2005年08月07日 | サイクリング
早朝6時出発。
植木あたりから「ゆうかサイクリングロード」を走る。
散歩されている方が多く,何度「おはようございます」と言ったことか。
すると,当たり前のように,普通に返事が返って来て,よりさわやかな朝となる。

柳川から先は初めての道だ。
帰りも同じルートを走る予定なので,目立つ建物,地名,お店などをそれとなく記憶しつつ,走る。
初めての所を走るのはなぜこんなに楽しいのだろうか。
南関まで約35km、更に41km走り,10時10分,吉野ヶ里歴史公園着。

竪穴式住居の質素さに驚く。
土間にゴザの敷き布団に寝ていたのだろうか。
現代の快適さからは想像もできない。
弥生人の一日を体験する企画があったら面白いのでは思った。

必見すべきは多目的ホールで九月三十日まで開催されている、プロジェクトX「七田忠志の魅力展」。
愛用の自転車や細かく書かれたノート,計測器具やカメラ、古代研究に対する情熱を見ることができます。

そんなに坂道はないので,足腰はどうもないのだが,
往復155km、乗車時間7時間はお尻にきます。
片道は輪行にすべきだったかも。






阿蘇を楽しむ

2005年08月06日 | サイクリング
草千里まで、38km。
足首、ひざの具合を確かめながら、ゆっくり登っていく。
時期が時期だけに、熱中症にも気を使う。

台風の影響か、風が強いように思う。
これが、気持ちいい。きょうは風がともだちだ。
ハンドルを握る腕を見るとうっすら汗をかき、乾いていく。
順調に熱を逃がしているようだ。

年中自転車に乗っていると、暑さ寒さが苦にならない。
足や腕はこれ以上黒くならないくらいに、焼けている。
こんな自分も熱中症になるのか、半信半疑の自信?がある。

ポカリスエットを飲んだら、体の隅々まで溶け込んでいく感覚があり、驚く。
体が欲しているんだなあと実感する。

阿蘇をマイペースで登り、山の緑の美しさを素直に喜び、南阿蘇の眺望に足を止め、白水の明神池名水公園の青白く澄んだ水に再会し、そこからの長陽までのなだらかな下りに自転車のペダルも軽い。恵まれたところに住んでいると思う。

長陽大橋で原生林の絶景を楽しんでいると、山の上の雲が気になる。
へたな画家が描いたような、立体感があまりない、暗い雲なのだ。
いつの間にか、形も崩れ、流れていった。

そうだ今日はヒロシマの原爆の日だったのだ。
六十年前の雲を雲は知っているに違いないのだ・・・。

芸術鑑賞、それぞれの夏

2005年08月03日 | Weblog
午後半夏休をもらい、県立美術館へ。
まずは、「バロック・ロココの巨匠」天才たちの競演 ルーベンス、レンブラント、ブーシェ、ゴヤ・・。当日券1,100円。
ルーベンスの「十字架降下」には圧倒された。
他には、ヴァン・ダイクの「聖母子」に心惹かれるものがあった。

つぎに美術館別館に移動し、「悠久の大地インド」写真展へ。
今朝の熊日朝刊に紹介されており、とにかく見てみたかった。
現地の人の色鮮やかな衣装に負けないように飾られ、大切にされているラクダの写真を見て、動物園のクロベエ(ふたこぶらくだ)のことを思ってしまう・・・。

となりの美術図書館に寄る。
絵画、デザインなどに興味のある人にはうれしい部屋だ。
手塚マンガのコーナーもあり、楽しむ。
 
さて、帰ろうとすると、絵画教室の展覧会がこちらをみている。
ちょっと覘いてみるつもりが、本日のメイン鑑賞になってしまった。
それぞれに個性が感じられ、描かれた時間の充実感が伝わってきた。

西欧の天才からなる大作や何万枚のうちから選ばれた80点の写真にすこしも劣らず、堂々としていた。
それに気付き、こちらもうれしくなった。