せっかくの土日ながら、客先での作業ということで岐阜まで出張することになったこの日。
予定通り、早めに仕事が切り上がったので午後3時には解放されました。
仕事が終わったのだからさっさと大阪に帰るということも出来たんだけど、その客先の前の道路から…見えるんだよね。
岐阜城が。
そこまで近くにあるのなら、せっかくの機会だしということで仕事終わりにお城まで足をのばしてみました。
ルート的にはバスで直接行くというのも考えられたけど、距離的には1キロちょっとだったので徒歩で向かうことに。
道すがら
伊奈波神社に立ち寄って参拝したけど、昨日の大雨もあがって日が差す天気になると意外に暑い。
初っぱなから結構汗だくになってしまいました。
伊奈波神社は
景行天皇14年に始まったということで、古事記や日本書紀の時代(2000年くらい前)から続く神社とのこと。
ただ、この場所でこの形になったのは天文8年(1539年)、斎藤道三が遷座させてからということらしい。
それでも500年近く前になりますか。
さて、伊奈波神社を後にして裏道を歩きながら北へ岐阜城を目指します。
少し開けた道路に出ると岐阜城がよく見えるけど、あんな山のてっぺんによく建てたもんだその度に思う。
ちなみに今の岐阜城は戦後に再建された鉄筋コンクリートの城なので、まあそこはそれ、大阪城と一緒で雰囲気や眺めを楽しむという意味でのシンボルの様なもんですかな。
岐阜城の麓は岐阜公園になっていて、ここから城のそばまでロープウェイで登ります。
歩いても登れるらしいけど、険しい上に40分から60分はかかるらしい。
今日はとてもじゃないがそんな時間はありません。
公園内を歩いているとひげを蓄えた立派な人物の銅像が。
はて…誰だろう?と近づいてみると板垣退助の像でした。
そう、ここが「板垣死すとも自由は死せず」で有名な
岐阜事件の現場だったんですね。
板垣退助が本当にそれを言ったかどうかは諸説あるらしいけど、少なくとも歴史的な一つの事件がここで起きたかと思うと、なんだか感慨深いものがあります。
岐阜公園内は他にも信長公邸跡や明治大帝の像などがあり、そのあたりも見つつロープウェイ乗り場へ到着。
乗り場にはおみやげ屋もあって、そこで「飛騨牛 牛すじカレー」を買いました。
あれ、これは岐阜の土産というよりは高山の土産じゃないか?
…ロープウェイ自体は10分おきに出ていて、大人一人往復1050円。
片道切符もあります。
ロープウェイで山の上に一気に登ると目の前には城…ではなくて階段が。
ここからさらに登っていきます。
ちなみにこの日の俺の格好は、クールビズで上着がないとはいえ、仕事終わりだったのでネクタイにカバンのビジネスルック。
完全に場違いなスタイルで、冷静に考えると風景から浮きまくっていたはずなので実に恥ずかしいw
そんな山道を革靴でズンズン登ると木立の間から突如として城が。
これが岐阜城ですね。
入城料は200円。
4階のうち3階までが資料館で、4階が展望台。
この日は日曜だったので、それなりに観光客もいて、ネクタイ姿の俺はますます肩身が狭い…。
いったい俺は何でこんなところにこんな格好で…、いやダメだ、考えちゃダメだ!
そんな悩ましい想いも最上階からの景色を見れば吹き飛びます。
麓を流れる長良川。
岐阜市内から濃尾平野の先まで、そして北側に目を移せば南アルプスや中央アルプスまで見えるという一望できる大パノラマ。
いやあ素晴らしい!
空を飛ぶことも出来る現代人だってこの景色を見てすばらしさに感動するのに、昔の城主はここからの眺望をどのように感じていたのだろうかね?
そんなことに思いを馳せながら、ネクタイ姿の場違いなビジネスマンは観光地で疲れを癒したのでした。
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