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映画好き、円柱野郎のブログです

「Mr.インクレディブル」の感想を改訂しました

2018年04月21日 23時25分44秒 | 映画(感想)
今回は「Mr.インクレディブル」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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Mr.インクレディブル
「Mr.インクレディブル」【改訂前】

ヒーロー活動を制限された元ヒーローが、事件に巻き込まれ、今度は家族とともにヒーローに復帰する。
ピクサーの丁寧な仕事ぶりは今作でも見事。
序盤の長いドラマおかげで物語に厚みが出てる。
主人公やスーパー家族達の性格描写が上手いから、彼らの行動する動機がよく分かるね。

しかしみんなキャラが立ちまくってる。
それぞれの能力が何とも面白いよなあ。ダッシュのダッシュには震えが来たわ。
フロゾンはちゃんと滑る先に冷気を発射してるし、クールだw
でも、インクレディブル夫人のパラシュートはまだしも、ボートは多少気持ち悪い気もするw

正直、この映画は中盤でオチが分かってしまったんだけど、やっぱり話がちゃんと組まれている映画は面白い。
音楽も007風な雰囲気があるし、カッコイイね。
エンドロールも昔のヒーローアニメのような絵が流れて良い感じ。

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「Mr.インクレディブル」【改訂後】

ヒーロー活動が制限されて15年、一般市民として生活していたかつてのヒーロー、インクレディブル。
そんな彼のもとにある依頼が舞い込むが…。

かつての活躍、その後のヒーロー活動できない事に対する主人公のうっ積した気分、そこから謎の依頼に手を出してしまう過程のテンポが良い。
家庭の事情やなんかの背景描写も含めて割とじっくり描いているのが、家族ドラマとしての厚みに繋がっているよね。
でも何より、主人公達それぞれのキャラクターが立っているから面白いんだよな。
個性的な能力とそれぞれの活躍の場面もメリハリが最高だけど、個人的には特にダッシュのダッシュが楽しかった。
あと、インクレディブルとイラスティガールの夫婦関係は実に良いですなあ。

ヒーローコスチュームの定番であるマントがこの映画のオチになっているけど、中盤であれだけしつこく前振りされたらさすがに察しがつくわw
でも前振りと回収がしっかりしている構成が、観ている方として気持ちが良いのは事実。
戦闘ロボットの倒し方にしても、ちゃんと前振りがあったおかげで納得してしまうものね。
(その弱点は改良されないんだ、とも思ったが。)

作風はどこか懐かしい感じのヒーローものの様でもあるし、実際にはファミリードラマ調の部分が面白い。
その一方でまるで007の様なスパイ映画の様な展開もあって、そこがいい味を出しているよな。
秘密基地に敵側の美女に…分かりやすいw
この60~70年代の様な雰囲気はブラッド・バード監督の趣味が前面に出ているんだと思うけど、狙ったかのようなマイケル・ジアッチーノの劇判も相まって、観ている側の気分を実に盛り上げてくれる。

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今の感想も昔の感想も主張はあんまり変わらないんだけど、せっかく鑑賞し直したので全部書き直してみました。
「ピクサー初の人間が主人公の映画」みたいな触れ込みで宣伝されていたのは憶えているなあ。
今年はちょうどその続編が12年ぶりに公開される年でもあるし、楽しみですねw

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「バグズ・ライフ」の感想を改訂しました

2018年04月07日 23時10分37秒 | 映画(感想)
今回は「バグズ・ライフ」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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バグズ・ライフ
「バグズ・ライフ」【改訂前】

一言「アリとキリギリス」と「七人の侍」が混ざったような作品。
と言ってしまえば分かりやすい。まあ、それはそれ、いかにもピクサー作品な分かりやすい楽しい話になってます。ちゃんと笑えるしw
ピクサー作品で感心するのはちゃんとキャラ立てが成功していること。
これだけメインキャラの数を増やしても「オーシャンズ11」のような消化不良にならないのはやっぱり脚本の巧さでしょう。
個人的に、この映画は無難にまとめ過ぎてて、ちょっと物足りない感はあったけど。
ラスト、雨が降って以降が結構好きです。

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「バグズ・ライフ」【改訂後】

集めた食べ物をバッタに貢いで暮らしていたアリ達だったが、発明家だがおっちょこちょいの働きアリ・フリックのドジで集めた食べ物を失ってしまう。
襲来したバッタたちは秋までに2倍の食べ物を要求してくるが…。

「七人の侍」を「アリとキリギリス」に置き換えて、さらに勘違いコメディを掛け合わせたような作品。
個々のキャラクターも立っているし面白いとは思うものの、ピクサー作品と聞いて期待するストーリーとしてはいささか平凡な感じ。
(「トイ・ストーリー」と比較してしまうと分が悪い。)
「石を送る習慣」みたいな前振りのしっかりしたネタもあって、さすがに構成には安心感もあるのだけど、全体的に大団円に向かっていく展開自体は無難な印象が強いかな。
とはいえ、子供が(大人もそれなりに)ちゃんと楽しめる作品になっているのはさすが。

登場する虫たちについてはデフォルメされているので記号でしかないものの、背景の質感や、光と影や自然現象の表現は1998年当時の最先端CGでこの世界観を下支えしている。
舞台として荒野の中で植物が一部生えている様な場所にしているのは、引きの画にした時の処理を考えての事だろうけど…、このあたりは時代を感じさせる工夫ですな。
個人的には雨の描写が気に入っております。
虫から見た雨が、まるで迫撃砲を浴びている様な有様になっているのはなかなか新鮮だった。

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基本的に言いたいことはあまり変わらないものの、文章的にはボリュームを少し増やした感じ。
無意味な「オーシャンズ11」との比較はカットしました(苦笑)

当時、俺が「オーシャンズ11」と「バグズ・ライフ」の観た時期が近かったんだろうけど、他の映画を貶めて別の映画を語るとか…今思えば恥ずかしい文章だな、と。
多分書いたのは2002年2月だから16年前か。
若かったんだろうけど、バカだよなあ。

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俺の感想に意見があるなら捨て垢で来るなボケ

2018年03月31日 19時23分56秒 | 映画(感想)
映画感想のSNS・Filmarksを始めて4年と10カ月経つけど、3日前の朝に久々に訳の分からんコメントが付いた。

「こんばんは!初めまして。ねじまき都市冒険記私も見ました‼リメイクして欲しいですか?熊虎鬼五郎自身のままで改心の場合の貴方のストーリーを台詞付きで書いて貰えます?」

これは俺が書いた「ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記」の感想に対してのコメントなんだけど、いきなりの不躾な質問に朝っぱらから閉口。

「貴方のストーリーを台詞付きで書いて貰えます?」ってなんやねん。
なんでいきなり見ず知らずの人間のために二次創作の脚本書かなアカンねん。
ふざけんな(怒)

いやしかし、ただ日本語が不自由なだけで、表現をちょっと間違っただけなのかもしれない。
「どういったストーリーであればお気に召したのでしょうか?」くらいのことを言いたかったのに筆が滑っただけなのかもしれない。
そんなに無暗に怒ってはいけないよな。

そう思い直して、コメントをしてきた”脱獄”さんなる人物のページに行ってみたわけです。
すると



フォロー:0、フォロワー:0、レビュー数:0
…捨て垢じゃねえか!!(怒)

人に何かしてもらおうって奴が良い度胸じゃねえか!
そんな礼儀知らずなやつに、俺がどういう態度をとるか見せてやんよ!

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>脱獄さん

はじめまして。
水田わさび版でのリメイクは観たい気はしますが、極端なストーリーの改変は求めたくないというのが気持ちですね。
色々な事があった時期に纏められたオリジナル作品として、1つの完成品だと思っています。

ただ私個人の感想として、鬼五郎のラストは人格の上書きに見えてしまって、違和感を覚えたのも事実です。
ホクロが前面に出るのは良心の表面化としては分かりやすいものの、では元の人格はどうなったのかという点で自分に置き換えて考えてみたとき、少し怖かったもので。
ドラえもんの別エピソード「きこりの泉」のラストで描かれた様に、"きれいなジャイアン"の後ろで沈むオリジナルのジャイアンの様な、そういう元の人格がいるのかもしれないという想像。
そもそも、私はこの道具が"分裂"ではなく"複製"を行なっていると受け取ったため、「元に戻す」という行為は"1つに合体させる"ではなかったのかもと感じました。
合体したとしても、鬼五郎がまだオリジナル鬼五郎の声(内海賢二氏)であれば同じ展開でも違和感はなかったのかもしれませんが、ホクロ(松尾銀三氏)の声だったというのが"精神の上書き"として私の印象に強く残ってしまいました。

上記の違和感は、オリジナルの鬼五郎とホクロが複製された別の個体であるという状況が前提の話です。
そうではなく、ホクロやその他の鬼五郎はオリジナルの鬼五郎の精神を一つにする同一個体であるという事であれば、私の違和感は的外れなものになります。

本作のラストの様にホクロによる改心の表現は物語として大変分かりやすいものですし、あえてホクロの声にしたのも分かりやすさを選択したからなのでしょう。
そしてそう描いたのは、「コピーした時の自分は果たして自分なのか」というSF的部分が本作の主題ではないからだと思います。
つまり私が感じる違和感は、私自身が考えすぎている(的外れ)事に他なりませんが、ここでは私的な感想として、初鑑賞時に感じた内容を書かせていただいた次第です。

ということで私はこの物語はこのままで尊重していますし、改変は不要と考えています。

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長文での嫌がらせw
内容は理路整然と自分の主張を入れる、この時別のエピソードなどでその主張を補完することが望ましい。
しかし、その自分の主張が間違っている前提にすることで、反対意見と思われる相手の要求にこたえる必然性が無いことを説明する。
また、荒らしに対しての返信では文章内で決して感情的にならないことが肝要。

こういう場合、まずは相手に「面倒くさい」と思わせたら成功ですね。


そして、それから1日以上経った朝に追加のコメントが帰ってきました。

「どんなリメイクがいいですか?」

一言だけw
確実に面倒くさいと思ってるんだろうが、何か反応しないと癪なんだろうねえw
この時点で礼儀知らずな相手だと確定だし、まともに相手する気もないけど、無視するのもかわいそうだから返してあげようではありませんか。

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>脱獄さん
リメイク版は、過去の作品の物語を今の子供達にも観てもらう機会として与えてくれるものですので、それはもう作られるだけで十分ですね。

とはいえ、もちろん私の様なヒネた大人なりに期待する部分はあります。
リメイクされるのであれば、今の感覚・技術で作り直した時にどの様な形として現れるのか、という興味が先行することが多いです。
そのため「どんな」という事については、今の作り手がオリジナルをどう料理するのかを楽しみに待つだけの身ですので、逆にこうという様な内容に対する私の積極的な要求はありません。
しかし強いて言うと…、リメイクでも変わる事なくドラえもんらしい「すこしふしぎ」な世界を楽しませてくれれば、それは嬉しいですね。

先にも書いた通り極端なストーリーの改変は求めたくないという気持ちはあります。
これはオリジナルに対するリスペクトとしての感情の部分ですが、しかし、もし作り手が今同じ物語を描く上で変えるべきだと判断して、何か内容を変えたのであればそれはそういうものとして受け取ります。
観た時はそこに思う部分も出てくるかもしれませんが、これは個人的な感想という事になるでしょう。

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まずはリメイクの意義を教科書通り事を書いた上で、一応相手の要求にも「重要でない」ということを強調しつつ回答。
これで相手の要求は満たしたのでやめても良いのだけど、一応予防線で前回の回答内容に矛盾しないことを記載。

これだけ書けば、頭の悪い相手でも「関わったらアカン奴や」と思ってくれるに違いないw


さあて、このあと反応は来ますかねえ?w
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「クローバーフィールド・パラドックス」?

2018年02月05日 23時45分49秒 | 映画(感想)
「クローバーフィールド」の新作が今日いきなり発表と同時にNETFLIXで配信開始されました。

『クローバーフィールド』新作いきなり配信スタート!Netflixで今日から」(シネマトゥデイ

メジャータイトルの作品でこういう手法はあんまり聞いたことが無かったのでビックリ。
しかし「クローバーフィールド」というタイトルであればそれを許せてしまうというか、何かよく分からんままでもいいから事態を覗き見たくなるという心理が発生してしまうわけで、その辺をNETFLIXはよく分かっていると思った。

普通は予告編をずいぶん前から流して露出を多くすることで観客に作品を認知させるという手法を取るものだけど、本作の場合は事前広告を打たないことが最大の宣伝になるという真逆の手法。
しかもその手法が成立するのはネット配信という展開方法をNETFLIXが持っているからこそだろう。

劇場公開ならハコを押さえないといけないし、席の予約を考えれば「何を上映するか分かりません」というスケジュールは立てられまい。
それに対してネット配信はそこが全く問題にならないという強みがある。
サプライズ発表とサプライズ配信開始が同日。
その強みが生かせる作品は少ないだろうが、前情報が無ければないだけ期待してしまうという「クローバーフィールド」は見事にハマったタイトルだと思う。

ということで俺も発表を知った今日、家に帰るや否やNETFLIXで鑑賞したわけです。
まんまと戦略に乗せられているよなw

ここではネタバレを書くつもりがないのであれだけど、まあ…色んな意味で笑ってしまいましたw

ホームページではネタバレ含んで感想書いてます。→こちら

しかしNETFLIXは攻めてるよなあ。
今の時代の映画展開におけるネット配信の強みをまざまざと時間した一日でした。
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湯浅監督の新作「DEVILMAN crybaby」が配信開始

2018年01月05日 23時18分48秒 | 映画(感想)
「DEVILMAN crybaby」が今日からNetflixで配信開始。
今日は1話だけ観るつもりが気付けば最後の10話目まで一気に観てしまった…。
湯浅監督さすがすぎ。

ストーリーはアレンジも効いてるけど、地上波だったら腰が引けそうな原作の終盤をちゃんとアニメ化したのはすごいね。
これがネット配信独占の強みか。
原作読んでない人が最後の3話を観てどう感じるのか聞いてみたい。

【Netflixアニメスレート2017】不朽の名作を完全アニメ化!『DEVILMAN crybaby』予告編
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そろそろ2017年を振り返ってみる(鑑賞リスト)

2017年12月31日 19時00分45秒 | 映画(感想)
<2017年の鑑賞日と鑑賞作品(リンク先は感想)>

01/07 傷物語 Ⅲ 冷血篇
01/08 ダーティ・グランパ
01/21 ザ・コンサルタント
01/22 沈黙 -サイレンス-
01/27 ドクター・ストレンジ
01/28 この世界の片隅に(3回目)
01/28 破門 ふたりのヤクビョーガミ
01/29 マグニフィセント・セブン
01/29 スノーデン
02/04 虐殺器官

02/04 LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門
02/10 ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
02/11 サバイバルファミリー
02/24 ラ・ラ・ランド
02/25 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第一章 嚆矢篇(イベント上映)
02/25 最後の追跡(NETFLIX)
03/04 映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険
03/10 モアナと伝説の海
03/17 SING/シング
03/25 キングコング:髑髏島の巨神

03/26 3月のライオン 前編
03/27 ひるね姫 ~知らないワタシの物語~
03/31 ムーンライト
04/01 ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命
04/02 ハードコア
04/02 レゴバットマン ザ・ムービー
04/07 ゴースト・イン・ザ・シェル
04/08 夜は短し歩けよ乙女
04/15 T2 トレインスポッティング
04/21 バーニング・オーシャン

04/22 LION/ライオン ~25年目のただいま~
04/23 美女と野獣
04/27 3月のライオン 後編
04/28 ワイルド・スピード ICE BREAK
05/05 カフェ・ソサイエティ
05/14 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
05/20 メッセージ
05/20 夜明け告げるルーのうた
05/21 スプリット
05/21 BLAME!

06/03 マンチェスター・バイ・ザ・シー
06/03 LOGAN/ローガン
06/04 家族はつらいよ2
06/11 パトリオット・デイ
06/24 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第二章 発進篇(イベント上映)
06/25 ハクソー・リッジ
07/01 パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
07/08 ライフ
07/08 メアリと魔女の花
07/09 ジョン・ウィック:チャプター2

07/17 カーズ/クロスロード
07/21 怪盗グルーのミニオン大脱走
07/23 銀魂
07/28 ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
07/29 東京喰種 トーキョーグール
08/04 トランスフォーマー/最後の騎士王

08/05 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
08/10 ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
08/11 スパイダーマン:ホームカミング
08/11 ターミネーター2 3D

08/18 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
08/19 ベイビー・ドライバー
08/25 ワンダーウーマン
08/26 関ケ原
08/28 Death Note/デスノート(NETFLIX)
09/02 新感染 ファイナル・エクスプレス
09/02 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦(イベント上映)
09/10 ダンケルク
09/16 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1
09/16 エイリアン:コヴェナント

09/17 三度目の殺人
09/29 ドリーム
10/14 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第三章 純愛篇(イベント上映)
10/14 猿の惑星:聖戦記
10/14 劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower
10/21 コードギアス 反逆のルルーシュI 興道
10/22 DCスーパーヒーローズ VS 鷹の爪団
10/28 ブレードランナー 2049
11/05 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
11/06 マイティ・ソー バトルロイヤル

11/10 ジグソウ:ソウ・レガシー
11/12 氷菓
11/17 GODZILLA 怪獣惑星
11/18 機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER(イベント上映)
11/19 KUBO/クボ 二本の弦の秘密
11/23 ジャスティス・リーグ
12/01 鋼の錬金術師
12/02 探偵はBARにいる3
12/08 オリエント急行殺人事件
12/14 スター・ウォーズ/最後のジェダイ

12/15 スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2回目)
12/22 スター・ウォーズ/最後のジェダイ(3回目)
12/23 DESTINY 鎌倉ものがたり
12/24 否定と肯定
12/29 スター・ウォーズ/最後のジェダイ(4回目)
12/31 勝手にふるえてろ
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そろそろ2017年を振り返ってみる

2017年12月31日 18時57分46秒 | 映画(感想)
今日で今年も終わりです!
毎度恒例、劇場鑑賞した中から“今年の10傑作品”を選ぶ日がやってまいりました。

今年は去年に比べるとちょっと落ち着いた年というか、去年ほど飛びぬけて「すげー!」と思った作品は少なめな印象かな。
まあそれ以前に鑑賞本数が昨年と比べると減ってしまったので、名作に出会う機会が減ったという意味では、その影響もゼロではないのかもしれないが。
という事で今年の劇場鑑賞の回数ですが…。
劇場鑑賞が94回(91作品)、家で観た回数は50回(NETFLIX配信映画を含む)。
えーと、数字だけで言えば一昨年並みってところか。
まあそんなに少ないわけでもないなw

ちなみに、昨年は劇場鑑賞が114回(108作品)、家で観た回数は150回。
まあ特異点的な数字というか、自己最高の数にしても二度と届かなさそうな無茶な数字なので、それより減ってしまうのは当たり前ですわな。

さて、ということでその今年劇場で観た91作品…。
おっと、91作品は昨年公開の「この世界の片隅に」を含んだ数字なので、それを除いた90作品から今年のまとめとして10傑を選びたいと思いますよ。

以下、今年の10傑作品です。
(順不同)


「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」


「勝手にふるえてろ」


「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」


「スパイダーマン:ホームカミング」


「ダンケルク」


「美女と野獣」


「ブレードランナー2049」


「マンチェスター・バイ・ザ・シー」


「メッセージ」


「ラ・ラ・ランド」

洋画が9本、邦画が1本、すべて実写作品。
アニメと邦画が多かった昨年とはずいぶん様相が変化したラインナップとなりました。
でもジャンル的にはヒーロー映画が2本、ドラマが2本、ミュージカルが2本、SF映画が2本、戦争映画が1本、そして「スター・ウォーズ」と今年もバランスは良いかもw

この中での優劣はなかなかつけがたいものがあるけど、個人的に心にしみたのは「マンチェスター・バイ・ザ・シー」。
劇中では極端な事件は起きない。
強いて言えば起きた後の話なんだけど、とても静かで心にしみるドラマだったな。

あとは「メッセージ」も良かった。
未知との遭遇を描きながら人生を考えさせられるとても力強いSF映画だよね。
この映画を撮ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は「ブレードランナー 2049」も撮っているけど、彼の映像的な美意識はとてもクセになる。
「ブレードランナー 2049」に関しては、あの伝説的な作品の続編を、よく納得いく形で作り上げられたなあという感心が大きい感じ。

「ダンケルク」は文句なく映画館で見るべき映画。
いやIMAXで観るべき映画で非常に満足。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」は…一部のファンは気に入らなくてボロカスに言っているようだけど、俺は気になるところも含めて新作として楽しんだけどなあ。
というか、生きているうちに「スター・ウォーズ」の新作を映画館で観られていること自体に幸せを感じている人なのでw

あと邦画で1本だけ入れた「勝手にふるえてろ」は、今年最後に滑り込みで観た作品となったけど「こういう邦画が面白いんだよなー」という気分にさせてくれた。
一見コミカルな恋愛ものの様で、主人公の内面が刺さる人にはとても刺さる。
監督が求める画面上の感情を女優が全力で応えている感じがとても良いですよ。

全部書いていたらキリがないので、10傑に関してはこのへんでw
どれも全部“良い映画体験”として記憶に残った作品です。


さて、毎年恒例のガッカリ映画もまとめておきます。


「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」


「怪盗グルーのミニオン大脱走」


「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」


「サバイバルファミリー」

もとから期待していない映画を観てもガッカリはしないので、某漫画の実写作品などはここでは取り上げませんw
去年は女優の演技がひどすぎた映画を挙げたけど、今年はそういうわけでもなく、観る前は期待していたのに…そうでもなかった作品が4本。

「打ち上げ花火~」はどうも演出がまどろっこしというか、新房さんの名前を聞いて期待してしまうレベルには達していなかったというか。

「怪盗グルー~」は今年の米国アニメ作品ではトップ興収のヒット作品だけど、どうも話の流れがチグハグに感じてあんまり楽しめませんでした。
映像はさすがにすごいんだけどなあ。

「エウレカセブン~」は、PLAY BACKが多すぎて辟易。

「サバイバルファミリー」も矢口監督作品と聞いて期待する作風と、実際の内容がちょっとズレていたという感じ。
まあこれは俺の勝手な思い込みもあるから、俺も悪いんだけどね。


という事で今年も1年たっぷり映画館通いすることができました。
また来年も頑張って映画を観たいと思います!w

そろそろ2017年を振り返ってみる(鑑賞リスト)
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「WXIII 機動警察パトレイバー」の感想を改訂しました

2017年05月05日 22時23分28秒 | 映画(感想)
今回は「WXIII 機動警察パトレイバー」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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EMOTION the Best WXIII 機動警察パトレイバー [DVD]

「WXIII 機動警察パトレイバー」【改訂前】

タイトルの“WXIII”は“Wasted Thirteen”。
その名の通りコミック版パトレイバーの「廃棄物13号」が原作のお話です。
が、もはや特車二課にほとんど出番はなく、2人の刑事の地道な捜査を描いたドラマ。
1→2の進化を見ると、3でこういう変化を遂げるのは不思議じゃないけど、今までの主人公が目立たないのはちょいと寂しいかなあ?
でも刑事ドラマとしての「廃棄物13号」が面白くないわけじゃないです。
原作のアレンジ具合も良いし、久住刑事と秦刑事の関係も良い。
押井っぽい演出で久住と秦の生活や人格を表現する手法も感心しました。
今作は「ガンダム0080」や「マクロス」の高山文彦が監督していますが、押井監督の手を離れたパトレイバーもなかなか良いものですな。
まあ、押井作品ほど、テーマが自分にぶつかってくるような感覚を感じられないのは、個人的には物足りない気もするけどね。
とはいえ、高山監督がこだわったという、物語の中盤で主人公に「櫻の園」を見せている場面は、いろいろな皮肉を感じます。
ここがテーマかな?

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「WXIII 機動警察パトレイバー」【改訂後】

「機動警察パトレーバー」シリーズから、ゆうきまさみの漫画版の一編を原作にした劇場版第3作。
東京湾で頻発するレイバー襲撃事件を追う2人の刑事の姿を描く。

週刊少年サンデーで連載されていた漫画版の「廃棄物13号」のエピソードを基に、2人の刑事を主人公に翻案した内容になっている。
前2作の劇場版もレイバーが主体の話というよりは人間ドラマが主になっていたとはいえ、本作ではもはや特車二課すらほとんど出てこない話になっているので、スピンオフとして観る方が正しいのかな。
個人的には原作通りの「廃棄物13号」を観たいという気持ちがある一方で、パトレイバーの世界観を生かした刑事モノのバディムービーといった趣はキライではない。
主人公の2人、久住と秦のベテラン刑事と若い刑事という組み合わせはベタな感じだけど、100分程度で話を描くならそれくらいの方がわかりやすくて良いか。
その上で彼らの関係性や状況(久住の家庭や秦の性格)などは最低限のセリフで映像から感じられるようになっていて、見せ方は悪くない。

どことなく昭和を引きずった雰囲気(劇中は昭和75年の設定)や、地取りを劇判メインで情景を切り取るように見せるあたりは押井守の劇場版の感じを引きずっている印象。
せっかく監督が変わったなら違う見せ方をしても良かった気もするものの、まあそれでシリーズとしてのある種の統一感が出ている側面もあるか。
ただ、全体的にシリアスを貫き通しているので、シリアスの中にもそれとなくギャグテイストが内在していた前2作とは違って、なんだか生真面目すぎる印象もあるなあ。

終盤の展開は怪獣(廃棄物13号)駆除の話が進行する裏で、秦刑事と岬冴子の物語が進む。
切ない終わり方になっているとは思うけど、岬冴子をスタジアムに入れるあたりの流れはちょっと強引というか、見せ場として見せたい画のためにそこにいさせたような感じが強すぎて…どうも。
内容としては、ヒロインの岬冴子が生物実験の果てに亡くなった自分の娘の細胞を融合させる…という、娘の死に対する代償という内容で、どうしても「ゴジラvsビオランテ」とダブってしまうかな。
マッドサイエンティストの話として、ある意味でこれもまたベタな話という事かもしれないけれどもね。

それでもたとえスピンオフでも9年ぶりにパトレイバーの新作が作られ、短い時間だとしてもイングラムの活躍が観られたのは良かったと思う。

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この映画は大学時代に映画館(梅田の単館系)に観に行った記憶があるなあ。
シリーズの劇場版1作目と2作目は映画館通い始める前の映画だったから、「いよいよパトレイバーの新作を劇場で観られる!」と意気込んで観に行ったわけですが…。
感想にも書いた通り特車二課がほとんど出てこない!(苦笑)

一緒に見に行った友人は唖然としていたのはよく覚えてるわー。
でも自分はDVDも買うくらいには気に入ったんだけどねw

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「機動警察パトレイバー2 the Movie」の感想を改訂しました

2017年05月02日 23時27分34秒 | 映画(感想)
今回は「機動警察パトレイバー2 the Movie」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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EMOTION the Best 機動警察パトレイバー2 the Movie

「機動警察パトレイバー2 the Movie」【改訂前】

人気アニメシリーズ劇場版第2作。
今回は“戦争と平和”が大きなテーマになっているが、今作はまさに“押井イズム”炸裂の一本。
“正義の戦争”と“不正義の平和”の不明確な境界線。
“レイバー”そっちのけでのリアルな政治的なやりとりは、もはやロボットアニメではないですなw
主人公を後藤や南雲にしている時点で“ドラマ”をやりますと言っているようなものだけど、特に南雲の過去を描いたことで、この映画の奥行きを深いものにしてる。
後藤、南雲、柘植、荒川の人間ドラマですな。

演出では都内に自衛隊が展開する様が圧巻です。
日常と非日常が同居する違和感に囚われるけれど、それはこの映画の言う表裏一体の“戦争”と“平和”の具現化した世界なのかも。
違った意味で、アニメだから出来るリアリティ溢れる演出。
実写とは違うその世界の空気。
絵の力とは恐ろしいものです。

押井作品らしく台詞の多い演出。
でもそれが“説明”に聞こえないところが彼の作品の凄いところだと思う。
情報過多だけれど、決して冗長な演出でない。
台詞が多いのに「台詞に頼っている」と感じない不思議な映画です。

しかし後藤と南雲の関係、なんだかたまらないねえw

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「機動警察パトレイバー 劇場版」【改訂後】

OVAからTVシリーズや連載漫画にメディアミックス化されたロボットアニメの劇場版第2作。
横浜ベイブリッジ爆破事件が発生。
その後TVなどで自衛隊の戦闘機による爆撃として報道されるようになるが、そんな中、特車二課に陸幕調査部別室の荒川と名乗る男が現れる…。

もはやこれをロボットアニメといっていいのか?
押井守の思想を語るためにパトレイバーの世界観を使った、と表現するのが正しいか。
レイバーなんて冒頭と終盤の数分しか出てこないもんね。
というかそれがレイバーである必要ですらないんじゃないかという気もする。
じゃあレイバーが出てこないから面白くないかというと然にあらず。
確かにこれまでのOVAや劇場版1作目ともノリは違うけれど、これはこれで仮想的な戦争ドラマとしてはとてもすごく引き込まれる作品です。

“戦争と平和”という語りつくされたテーマの中で、現代の日本を舞台にした“正義の戦争”と“不正義の平和”の不明確な境界線を語るその内容にはとても考えさせられる。
見た目からして怪しい陸幕調査部の荒川。
彼の存在は監督の代弁者としての機能だろうが、彼の語る思想の真実性はとても高いと感じるし、そのことをさらけ出させるために仕組まれた事件の中心人物である柘植による“虚構”の戦争状態という演出が、作中を通じての重厚な緊張感を見事に持続させるね。
そこは状況のシミュレーションとして話に説得力がなくてはウソになってしまう部分だけど、その部分がとてもよく出来ている。
そしてそれにより日常の景色の中に治安出動した自衛隊を置くことで、表裏一体の“戦争”と“平和”というテーマを見事にビジュアル化してしまった。
これには実写とは違う、アニメだからこそ出来る地続きのリアリティという空気を感じる。
こういう場面での絵の力とは素晴らしいね。

登場人物のデザインはOVAや劇場版1作目よりもさらにリアルに寄せていて、人間ドラマとしての真実味を底支えしているか。
ただレイバーがほとんど出てこない事とも合わせて、キャラデザインの違いはシリーズファンからすると違和感がなくもないが…。
まあこの作品に限っては、テーマを語るための道具としての世界観だと考えるとその様な表現も理解はできる。
マクロ的には前述のとおり戦争と平和の大きなテーマがあるけれど、人間ドラマとして存在する後藤・南雲・柘植の三角関係がまた…たまらない。
後藤と南雲の関係はそれこそシリーズを通じて描かれてきたものだけど、信頼や敬意や好意がそれとなく感じられる中で“過去の男”として現れた柘植の存在がトゲとなる。
ハッキリとは言わなくても、これは完全にラブストーリーだよなあ。
シリーズから第二小隊という集団を極力排して後藤隊長という一人の男を主役にしたことで、話に奥行きがこれまでと違う方向に掘り下げられたところも面白い。

まあ第二小隊としての活躍をもっと見たかったというのも無いと言ったらウソになるけれど、この作品の完成度を観てしまうと…そんな気持ちは引っ込んでしまった。

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この映画は学生の時に観てとても衝撃を受けた作品です。
パトレイバーなのにレイバーが出てこない!という驚きと、こんな話をアニメでやるの?という驚きがないまぜになった感じ。
まあ押井守の趣味が出すぎているとも言えるけど、それが俺の感性にはとてもハマったんだよね。

それ以来何回も観た作品だし今回改訂するにあたっても改めて観なおしたけれど、今の日本のことを考えた時、20数年前に作られたこの映画が語る日本の“平和の状態”が今も何も変わっていないと感じるところがすごい。
すごいというか…恐ろしい。


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「機動警察パトレイバー 劇場版」の感想を改訂しました

2017年04月30日 23時37分30秒 | 映画(感想)
今回は「機動警察パトレイバー 劇場版」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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EMOTION the Best 機動警察パトレイバー 劇場版 [DVD]

「機動警察パトレイバー 劇場版」【改訂前】

マジンガーZ等がスーパーロボット、そしてガンダム等がリアルロボットと分けられるなら、レイバーはリアルロボットだろう。
でもこの作品世界でレイバーはロボットではない。
多足歩行式作業機械であって、動かすには免許が必要となる特殊車両。
舞台は21世紀目前の東京、警視庁は警備部に特殊車両二課を新設。
そこに配置されたレイバーを“パト”レイバーと呼称する。
このアニメはあくまでリアル指向の設定から始まっていて、いわゆるロボット物とは一線を画している。
特に「ロボットありき」ではなく、人や思想や事件が中心になって話が進んでいくのはいかにも“押井作品”らしい。
劇場版1作目で特筆すべきは、89年というWindows 3.1すら出ていない時代にOSやウイルスをテーマにしていること。
先見の明があるにも程があるわw
そして、都市開発問題、旧約聖書、企業と官僚といった要素を上手く絡ませた非常に優れたストーリー。
このレベルの内容を100分足らずで描き、しかもドラマとしてもロボットアクションとしても楽しめるのだから凄いw
押井守監督にはいつも驚かされます。

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「機動警察パトレイバー 劇場版」【改訂後】

OVAからTVシリーズや連載漫画にメディアミックス化されたロボットアニメの劇場版。
近未来の東京で土木作業用に開発されたレイバーの暴走事故が多発。
レイバー犯罪に対応するために設立された警視庁特車二課はその真相に迫っていくが…。

近未来の東京…とは言っても公開された1989年から見た近未来、1999年の東京が舞台。
この映画がSFとして面白いのは2つの設定が上手く取り入れらている点だと思う。
ひとつは、現実では東京湾アクアラインがまだ計画だった時代に、川崎~木更津間の大突堤・干拓事業「バビロンプロジェクト」として作中の設定を取り入れていること。
もうひとつは、一般にはOSなどという言葉が普及する前(Windows 3.1が発売されたのはこの3年後)に、ハードとソフトの観点からマルウェア(劇中ではウィルスとしてしか呼ばれないが)の脅威をサスペンスとして取り入れているということ。

元々このシリーズは、島流し同然の埋め立て地で繰り広げられる学園モノの延長の様な警察コメディ…とでもいうようなロボットアニメだったけれど。
そこに上記の2つの要素をうまく混ぜ込んで、「ただのロボットアニメ」という以上の重厚なSFアニメになっていると思う。
もちろん二課の面々のドタバタ風味もちゃんと入ってシリーズらしさを残しつつ、その上で押井守の趣味性もエンターテイメントの枠の中でギリギリ生かされているのが面白い。
この辺は脚本の伊藤和典がうまくコントロールしたって感じなのかな。

意味深な聖書からの引用や、旧東京と新東京の対比という都市論は、年齢を重ねてから見るとまた違った味わいを感じるところでもある。
特に移り行く東京というテーマなんて、初めてこの映画を観た学生の頃は何も感じなかったのに…。
今観ると、消えていった風景に対して不思議な気持ちがこみあげてくる。
それは年を食ったってことかもしれないけど、新しい街に上書きされる直前の世界がアニメの中で垣間見えるというのも不思議な感じだ。

映画の尺は100分程度。
その中で冒頭の事件から真相の調査、解決のための行動までテンポよく話が進む。
冒頭はOVAを観ていない人向けに世界観の説明台詞とかも入っているけど、入れ込み方はあまり違和感はないかな。
そういう意味では中盤にあるHOSの仕掛けといった技術的な話も、実際には説明台詞なのにあまりクサく感じないのが良いね。
ロボットアクションとしては序盤と終盤に偏っていて中盤とテンションがだいぶ違うのは、監督のダレ間理論的な部分もあるんだろう。
個人的にはダレているというよりは適切な積み重ねだと思うけど、でも帆場の足取りを調査しているシーンは劇判も含めて明らかにダレ間として描いている感じではあるか。
結局のところ劇中では帆場というキーマンには何も語らせない(というか死んでいるので語りようもない)のが興味深い。
登場人物は帆場の考えていたことを推測するしかないわけだけで、結果的には彼の死によって計画はすでに完成していたと説く後藤隊長の解釈が恐ろしくも納得できるところ。

そうそう、この映画の後藤隊長はほんとに格好いいよなあ。
本庁を向こうに回した立ち回りとか、上司として尊敬できる。
人の乗せ方とかも上手いし。
でも…篠原の姿を見てるとこの人の部下にはなりたくないとは思うけどねw

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改訂前の感想を書いたのははおそらく邦画の感想を書きだした最初期だから…2003~2004年ごろに書いたと思われる。
そのころの改訂履歴が残ってないから推測だけど、まあ読み返すとそれくらいに書いたのかなというくらいには内容が荒い(苦笑)
まあ昔っから押井作品が好きだったってのはわかるから、それはそれでいい記録なのかもしれないが。

でもこういう風にファンによって語りつくされた感のある作品は、今更自分の感想を書くというのもちょっと難しいところではあるな。
素直に思っている事だけを書くと、それはそれでダラダラと長くなってしまうしねえ。

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そろそろ2016年を振り返ってみる(鑑賞リスト)

2016年12月31日 23時55分13秒 | 映画(感想)
<2016年の鑑賞日と鑑賞作品(リンク先は感想)>

01/02 映画 ハイ☆スピード! -Free! Starting Days-
01/04 スター・ウォーズ/フォースの覚醒(6回目)
01/08 傷物語 Ⅰ 鉄血篇
01/09 クリムゾン・ピーク
01/10 ブリッジ・オブ・スパイ
01/14 イット・フォローズ
01/16 白鯨との戦い
01/17 スター・ウォーズ/フォースの覚醒(7回目)
01/23 ザ・ウォーク
01/27 PERSONA3 THE MOVIE -#4 Winter of Rebirth-

01/30 残穢 ‐住んではいけない部屋‐
01/31 ブラック・スキャンダル
02/01 俳優 亀岡拓次
02/06 オデッセイ
02/06 コードギアス 亡国のアキト 最終章 「愛シキモノタチヘ」
02/12 スティーブ・ジョブズ
02/13 キャロル
02/27 ヘイトフル・エイト
02/28 ザ・ブリザード
03/04 マネー・ショート 華麗なる大逆転

03/05 映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生
03/06 ひつじのショーン スペシャル ~いたずらラマがやってきた!~(イベント上映)
03/17 アーロと少年
03/18 Mr.ホームズ 名探偵最後の事件
03/19 ちはやふる -上の句-
03/20 家族はつらいよ
03/21 リリーのすべて
03/25 暗殺教室-卒業編-
03/27 バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生
04/08 ルーム

04/09 ボーダーライン
04/10 のぞきめ
04/30 テラフォーマーズ
04/30 ズートピア
05/01 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
05/02 レヴェナント:蘇えりし者
05/02 ちはやふる -下の句-
05/05 アイアムアヒーロー
05/05 スポットライト 世紀のスクープ
05/06 亜人 第2部 -衝突-

05/07 64-ロクヨン- 前編
05/13 ヘイル、シーザー!
05/14 殿、利息でござる!
05/20 ガルム・ウォーズ
05/21 機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(イベント上映)
05/22 海よりもまだ深く
05/28 素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店
05/29 マイケル・ムーアの世界侵略のススメ
06/01 デッドプール
06/03 サウスポー

06/04 ヒメアノ~ル
06/11 64-ロクヨン- 後編
06/17 10 クローバーフィールド・レーン
06/18 帰ってきたヒトラー
06/19 貞子vs伽椰子
06/25 機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY(イベント上映)
06/26 クリーピー 偽りの隣人
07/02 アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
07/03 疑惑のチャンピオン
07/09 インデペンデンス・デイ:リサージェンス

07/09 死霊館 エンフィールド事件
07/17 ファインディング・ドリー
07/18 KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV
07/23 ロスト・バケーション
07/23 トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
07/24 ONE PIECE FILM GOLD
07/29 シン・ゴジラ
07/30 ターザン:REBORN
07/31 シン・ゴジラ(2回目)
08/11 ペット

08/12 X-MEN:アポカリプス
08/13 シン・ゴジラ(3回目)
08/13 ジャングル・ブック
08/26 君の名は。
08/27 ゴーストバスターズ
08/27 ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>
08/27 鷹の爪8 ~吉田くんのXファイル~
09/10 スーサード・スクワッド
09/10 超高速!参勤交代 リターンズ
09/17 映画 聲の形

09/17 BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント
09/18 怒り
09/18 レッドタートル ある島の物語
09/19 四月は君の嘘
09/23 亜人 第3部 -衝戟-
09/24 ハドソン川の奇跡
10/01 高慢と偏見とゾンビ
10/02 SCOOP!
10/15 何者
10/15 ジェイソン・ボーン

10/16 GANTZ:O
10/22 スター・トレック BEYOND
10/23 永い言い訳
10/29 インフェルノ
10/29 DEATH NOTE Light up the NEW world
11/03 手紙は憶えている
11/04 ソーセージ・パーティー
11/05 湯を沸かすほどの熱い愛
11/12 この世界の片隅に
11/13 ミュージアム

11/19 劇場版 暗殺教室 365日の時間
11/19 機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜(イベント上映)
11/20 聖の青春
11/23 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
12/03 シークレット・オブ・モンスター
12/10 海賊とよばれた男
12/16 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
12/17 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2回目)
12/17 ドント・ブリーズ
12/23 バイオハザード:ザ・ファイナル

12/23 バイオハザード:ザ・ファイナル(2回目)
12/24 この世界の片隅に(2回目)
12/29 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(3回目)
12/31 ピートと秘密の友達
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「サラマンダー」の感想を改訂しました

2016年11月27日 23時44分21秒 | 映画(感想)
今回は「サラマンダー」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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サラマンダー [Blu-ray]

「サラマンダー」【改訂前】

全体に漂う(ご都合主義的な)B級SF感はあるものの、ドラゴンの描写はなかなか生々しくて良い感じ。
ただもうちょっとくらいは迫力のある戦いが観たかったけども。
結局ラストはボウガンでの一騎打ちだもんなあw
まあ色々と自分の中で納得させないといけないような展開の強引さも、この手の映画の面白いところか。
マシュー・マコノヒーにはビックリした。
あんなにワイルドなキャラになるなんて…、今までの感じじゃ想像つかなかった。
役者ですなあ…。
しかし序盤での「スター・ウォーズ」ネタ…。子供らの反応とか思わず微笑んでしまうねえw
もはや何からの引用かも言わないところは、すでにその映画が“古典”の仲間入りをしていることを物語ってますな。

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「サラマンダー」【改訂後】

地底から復活した竜によって都市は壊滅し、核による反撃も竜には効かずただ荒廃を生むだけとなった近未来。
主人公は他の生き残った人たちと隠れ住む砦のリーダーとなっていたが、ある日、戦車やヘリで武装したアメリカ義勇軍が現れる。

核攻撃で倒せないのに口腔内へのボウガン(爆薬付き)で倒せたり、凄まじい竜の大群の中で一匹しかいないオスを倒せば解決するとか、なかなかご都合主義な感じが目立ちもする。
だけどそういうB級モンスター映画感はあっても、なかなか生々しい竜の描写はCGのクオリティも高くていい感じ。
ストーリーもプロローグ・前半・後半で舞台が変わってテンポは悪くないし、主人公サイドと義勇軍サイドの反目から協力へという展開は飽きさせない。
まあクリスチャン・ベイルとマシュー・マコノヒーという達者な演技があってという部分もあるけど、脇役にジェラルド・バトラーやアレクサンダー・シディグが出ていたりと、意外に役者が豪華だったりもするのが面白いね。

結果的に世界を救う話ではあるのだけど、終盤直前で戦力が激減して3人で竜に挑むというムチャが何とも…。
クライマックスではボウガンと斧という原始的な戦いを挑む姿はまるでゲームの「モンスターハンター」の様でもあるけど、ゲームよりはこの映画の方が先ですな。
でもそういう部分に巨大生物への原初的な恐怖と、勝利のカタルシスはまあまあ感じられるので、モンスター映画としては割と好きだったりします。

序盤で「帝国の逆襲」を寸劇するシーンが出てくるけど、後半には突然「プレデター」の様に竜の主観が映ったりするシーンもあって、ちょいちょいオマージュがあるのも面白い。

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竜のデザインがなかなかかっこよくて好きですw
感想自体はホームページの初期に書いた割には普通の文量。
でも今回は倍くらいに書き足してます。

感想本文には特に書かなかったけど「サラマンダー」というのは邦題で勝手についているだけで、劇中ではモンスターの事も“ドラゴン”と呼んでるよね。
原題も直訳したら「炎に支配された世界」ってところだろうし、“サラマンダー”要素は無いわなあ。

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「ファイナルファンタジー」の感想を改訂しました

2016年11月26日 23時30分31秒 | 映画(感想)
今回は「ファイナルファンタジー」の感想の書き換え記録。

改訂前と改訂後です。

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ファイナルファンタジー [DVD]

「ファイナルファンタジー」【改訂前】

スクウェア、満を持しての映画参入!・・・のはずが、こけてしまいました。
CGはものすごく頑張っていると思う。でも、やはり生身の人間には勝てないわけで、その分1歩引いて見てしまう。
チャレンジした事に意義があるとは思うけど・・・。
ストーリーも何か重いし、あまり楽しめなかった。
1作目はもっと軽いノリのアクション映画にした方がよかったのでは?
もう2度とFFの新作映画は見られないのか・・・。
うーん、複雑。

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「ファイナルファンタジー」【改訂後】

スクウェア(現スクウェア・エニックス)が単体の映像作品として制作したSF映画。
隕石と共に現れたファントムによって侵略された未来の地球。
バリアシティの中でわずかに生き延びた人類は対抗手段を模索するが…。

大赤字を生んでスクウェアの屋台骨を揺るがしたという悪名ばかりが残る作品だけど、単体のSF映画として観た場合はそこまで否定的になるような作品でもないと思う。
2000年代初めにこのクオリティで人間も含めて全編CGで描いたという事実も、個人的にはむしろ肯定的にとらえている。
もし3Dで観たならば、なかなか見映えのするんだろうなと思えるようなアングルも多く、迫力はあるのでいいと思う。
(2D映画だけどw)
ただ、「ファイナルファンタジー」と聞いて期待する内容とは違う。
それが「期待外れ」という印象に拍車をかけてしまったのだろうが、勿体ない。

敵として描かれるファントムは、外宇宙にある母星の残骸に乗って飛んできた“亡霊”だというのが彼らの正体。
精神的なモチーフの上にガイア理論的なものを重要なテーマとして描いているが、そういったガイア理論的な部分は当時のゲームシリーズである「VII」や「IX」と共通しているかな。
そもそも「FF」シリーズは作品毎に独立した世界観・ストーリーなので、映画としてストーリーが独立していても問題はないはずなのだけれど、やはり前述の通りこの映画はファンの期待する“表面上が中世的なファンタジーもの”とは違ったし、「ガイア理論」といった通底にあるものが「FF的なもの」としては捉えられなかった(伝えられなかった)のは間違いない気がする。

さて単品の映画としては可もなく不可もなく観たのだけれど、精神性が先行して少々話が暗い。
そしてどこかで観たようなプロット、お約束なフラグが多い(良く言えば王道だが…)。
終盤のカタルシスが弱く、将軍の自滅が一番の見どころ?など、SF大作としてのワクワク感はちょっと乏しい。
どちらかというと深夜にやるようなB級映画のノリで観る方が、ベタな展開を素直に見られるのだが。
やはり初進出となる映画のストーリーに、迫力はあっても爽快さが無い話を選んだのが…監督の一番の失敗じゃないだろうかと思う次第。

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個人的にはそこまで嫌いな作品じゃないんだけど、すっかりスクウェアの黒歴史として刻まれてしまったよね。
感想にも書いた通り、シリーズの初映画化としてはジャンルや内容の選択があまり良く無かったよなあ…という感じです。

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「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」 (Facebookからの転載)

2016年11月23日 23時53分41秒 | 映画(感想)
今日は「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」を観てきました。
「ハリー・ポッター」シリーズの外伝だけど、魔法ファンタジーとしての楽しさと、シリーズらしいダークさが良いバランスで入っていて面白かったですよ。
いいダン・フォグラー演じるコワルスキーが、いいおっさんキャラで思わず応援。

あと、前情報を入れていなかったので、ある役者の登場はいいサプライズでしたw

ちなみにこの映画はFRAME BRAKEで収録されているので、IMAX 3Dではシネスコの上下黒帯をぶち破って飛び出してきます。
でも最近の3D映画は無茶な視差は要求されないので、2時間を超える作品でも疲れないからいい感じ。
まあIMAXクラスにスクリーンが明るくないと…ってのはあるかもしれないけど。

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
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「THE ORIGIN」 シャア・セイラ編完結 (Facebookからの転載)

2016年11月19日 22時58分44秒 | 映画(感想)


1年と9ヶ月かけて4本公開された「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」も今回でシャア・セイラ編が完結。
とは言ってもシャアの過去編としてはほぼ3作目で終わっていて、今回の4作目は一年戦争の開戦忍び寄る大局的なドラマが主軸。
シャア・セイラ編としてのくくりだとちょっと浮くなあ、などと思いながら観た次第。
まあ展開は基本的に原作漫画通りなんだけどね。

当初4部作と発表されていた「THE ORIGIN」の映像化は、好評のためか続きの製作も決定したそうで。
1年後に5作目「激突 ルウム会戦」、再来年には6作目「誕生 赤い彗星」の二部作でルウム編を公開する予定らしい。
まだまだ長い付き合いになりそうですなw
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