まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

文旦三キロ

2021-02-11 22:22:17 | 日記
文旦10キロあるけど何キロ欲しい?と聞かれてなんとなく3キロって答えたら、立派なサイズが5個も入ってた。ムスメがふうふう言いながら運んできてくれた。

くれたひとはムスメのなかよしのリカコで、栃木のでっかい寺のお嬢である。季節になると、とちおとめやらなんやら、いろんな果物が実家から届くが、なんかいつも量がおかしい。いちごは四パックの箱が二台とか。リカコは彼氏と二人暮らしである。別に果物は主食ではない。

そんなわけでいつもウィンウィンな状態でムスメは果物のおすそわけに預かっている。そのさらなるおすそわけにわたしが預かっている。

文旦の皮は分厚くて硬い。なかの柔らかな果肉をしっかりガードしてる。社会人になりたての頃、同期のマユミちゃんによく文旦や小夏をごちそうになっていた。高知出身の彼女、大きな文旦をむいたり割ったりするのはいつもお父さんの役目だってんだって。家族団らんのまんなかに丸い黄色いやつら。

そこいくと夫はもっぱら食べる専門である。薄皮むいて種取り除くのはわたし。それを見てムスメが、ほらまた甘やかして、と文句言う。すべての実をむきおわり、あーやれやれ、とゆっくり食べる。みずみずしくてほろにがくてさわやか。そして皮はいい香りなので、わたを少しそぎおとしてからジップロックに入れて冷凍。3個分くらいたまったら蜜煮にしよう。マーマレードもいいなぁ。リカコにもわけてあげようっと。