まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

どらやきの会

2021-02-02 18:28:27 | 日記
隣町に小さな和菓子屋がある。
まめさんという。
店主ひとりで作れるだけのものを作って売ってる。

人気のどらやきは土日の昼過ぎには無くなることが多い。
店に到達するかなり前から、「どらやき終わりました」の木の看板を発見するとちょっと悲しい。早めに出掛けて行って、ちゃんと買えると嬉しい。

でも店主にとって悲しいのは、せっかく焼いたどらやきが売れずに廃棄しなければならないこと。

ある日、店主がSNSに書き込みをしてるのを発見した。

その日残ったどらやきを買ってくれる、どらやきの会を作ります。送料はこちら持ち。いつ残るかはわからないので、都度お伺いします。

入会します、とメッセするとすぐさまお返事が来た。「こんなひどい会に入ってくれてありがとうございます。明日すぐ連絡しちゃうかもしれないし、とうぶんしないかもしれないです。よろしくおねがいします。」

それから二ヶ月ちょっと、はじめてのお伺いメールが来たので、ちょっと嬉しくなって、すぐに、買いますとお返事した。
ところがそれから少しして、「すみません、店あけながら片付けしてたらなんかお客さんきちゃって売れてしまいました。」と。

もちろんそれは喜ばしいことなので、よかったですねー、またいつでも、とお返事した。

したんだけどね
なんかこう、口が
どらやきになっちゃって
どうにもこうにも

仕方ないので駅前の出店の
塩大福買っちゃったとさ。

今度は普通にお客さんとして買いにいこうっと。