雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

どこでも行ける

2008年08月09日 | ちいさな幸せ
息子が小さいころは、息子が学校へ行っている間だけが
私が自由に動ける時間でした。

「自由に」と言っても、好きなことばかりできるわけではなく
掃除や片付けや針仕事、スーパーでの買い物など、
息子がいてはできないことをやっているうちに大抵はタイムアップで

ゆっくりとお店を見て回るとか、映画を見るとか、
昔の友人と会っておしゃべりをするなんて、
年に1度あるかないかのお楽しみに過ぎませんでした。

最近は息子もすっかり落ち着いてきたので、昔ほど大変では
なくなりましたが、それでも夏休みになると、
掃除機がかけられない(この音だけはどうしても耐えられないらしい)し、
買い物は向かいのスーパーへしか行けないし、で
やはり閉塞感があって、

息子がヘルパーさんとお出かけしてくれると
ここぞ、とばかりに掃除をして向かいのスーパーでは買えない
買い物をして終わってしまう、という感じ、
夏物のバーゲンをゆっくり見るなんて無縁の世界でした。

でも、自力通学も2年目になり
トライやるウィークの事業所さんへも1人で通い、
ヘルパーさんとのお出かけの回数も重ね、

息子は危ないことをしたり、人に大きな迷惑をかけたり
勝手にどこかへ行ってしまったりということがないと
思えるようになったので

今年はもう少し手綱をゆるめて、比較的大きなショッピングセンターでも
「ここで○時○分に待ち合わせしようね」というのを試してみることにしました。
最初は心配なので何度もこっそり様子を見に行きましたが、どうやら
待ち合わせの場所から大きく動くこともなく
ICレコーダーで好きな音楽などを聴きながら
おとなしく待っていてくれることがわかりました。
たまに「おこづかい」を渡しておくと、自販機でお茶を買って
飲んだりしているようです。

本人も、私に付き合って、興味もないものを見て歩かされるよりは
自分のペースで自由にしていられる分、ラクチンなようで、
このごろは
「お母さん、今日はどこで何時に待ち合わせする?」と
訊かれてしまいます。

おかげで、今年の夏休みは随分いろいろなお店に行ける
ようになり、夏物のバーゲンも存分に見て回ることができました。
「行こうと思えばいつでもどこにでも行ける」という気持ちがあると
たとえ本当には行かなくても気分的にだいぶ違うものだなあと
思います。

おかげで今年は、気持ちの上では随分楽な夏休みを過ごしています。

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