雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

別人?

2005年10月24日 | Wonder of Autism
「とことんこのこにこだわって」を読んで下さった知人から
ぽろぽろと感想を聞かせてもらえることが出てきました。
殆どの人からまず出る感想は、
「ちびくまくんにこんな時代があったなんて、信じられない」

まあね。
自閉の症状(?)が急激に出揃いだしたのは、渡米してからでしたし、
帰国したのは、アメリカの養護幼稚園でも
「別人のように落ち着いた」と言われるようになってからですからね。


そういえば、英語での指導を引き受けてくださった大学教授のもとを
初めて訪ねたとき、先生が
「かんたんな会話くらいはできるあたりを、まずは目指しましょうか」と
おっしゃったのを聞いて
「学者さんというのは、ずいぶんぶっ飛んだことを言うもんだなあ」と
思ったくらいですから。
ちびくまと「会話」ができるなんて、当時の私には想像できなかったんです。

この本を書いて、改めて自分たちの過去を振り返ってみて、
ちょっと自分をほめてやりたくなっちゃいました。
よく、息子と自分を信じて、くじけないで、頑張ったね、と。
そして、一見、孤軍奮闘に思えた時期にも、実はさまざまな人との
出会いや、そこで体験したこと、その人たちにもらった言葉で
ずいぶん助けられ、勇気づけられてきたんだな、と
改めて感謝の気持ちを感じました。
きっとあの頃の私は必死すぎて、そんなことを思う余裕もなかったのでしょうが。

「とことん~」は学校の先生方に読んでもらいたい、と思って
作った本ですが、
今いっぱいいっぱいで、大変な思いをしているお母さんたちにも、
今は先が見えなくて、物理的にも心理的にも大変だけど、
助けてくれる人はきっといるよ、明るい未来はきっと来るよ、という
希望のメッセージになったらいいなあ、とも思っています。

コメントを投稿