雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

バスまつり

2006年09月18日 | Wonder of Autism
今日は地元のバス会社の営業所で開かれる「バスまつり」。

普通のお祭りや子ども向けのイベントにはまったく興味を示さない
ちびくまですがこの「バスまつり」の事はいったいどこで耳に挟んできたのか、
何日も前から
「おかあさん、18にちはバスまつりにいこうね」と
催促の嵐でした。

少しお天気が心配だったのですが、どんより曇りの空にかすかに
日がさし始めたこともあり、予定通り息子と2人で出かけていきました。

営業所の構内には、展示用のバスが4台並んでいます。
でも、ちびくまは、それを一通り見たあとは、営業所の端っこに
しゃがんで、その後ろにずらりと並んでいる、普通の(展示用でない)
バスを眺め始めました。

中に2台、「教習車」の看板を上げたバスが止まっていましたが、
ちびくまが眺め始めてまもなく、それぞれ4~5人の運転手さんたちを
乗せて、相次いで発車しました。路上教習なのでしょう。
営業所の出口に向かってゆっくりと動き始めたそのバスに向かって
ちびくまが「バイバーイ」と手を振ると、バスの中から運転手さんたちが
手を振り返してくれたので、ちびくまは大喜び。

しばらくバスを眺めた後は、運転手さんたちが焼いて売っている
やきそばとフランクフルトを買ってお昼にしました。

昼食後はバスの洗車体験。バスに乗って、専用大型洗車機でのドライブスルー
洗車を体験できるのです。1回の洗車に使われる水は300リットルとの
ことで、大迫力。これにもちびくまは大喜び。
バスに乗るときには自分から運転手さんに「よろしくおねがいします」
降りるときには「ありがとうございました」と挨拶もしていました。

その後は去年もあった、クイズ大会。昨年の「東京行き夜行バス
往復ペアチケット」獲得
に続き、今年も、と意気込みましたが
そうは問屋がおろさず、商品がもらえるぎりぎりのところで
惜しくも敗退してしまいました。

さて、それで再度展示バスのところへ戻ったところ、先ほどの
洗車体験でガイド役を務めておられた運転手さんに会いました。
「洗車、もう乗ってこられましたか?」と訊かれて「はい、さっき
乗せていただきました」と答えると、「そうですか、じゃあ、このあと
クイズ大会がありますから、そっちもどうぞ。豪華商品がでますよ」と
言われるので、「はい、実は去年1等を頂きました」と言うと、
「あ、思い出した~、そうだそうだ、F地区にお住まいでしたよね、確か。
 それで、子どもさんがバス好きで~、と言ってはった、ああ、それが
 このボクですか~」

なんと1年前のことをしっかり覚えておられたのです。
「そうか、ボク、バス好きなん?」と訊かれて、ちびくまは「バスすき」。
「もうマニアでしてね、最近なくなったラッピングバスのナンバーなんかも
 全部覚えてますよ」と私が言うと、
「へえ、すごいな。じゃあ、青いのは何番やった?」
ちびくまは済まして、「○○○○」
「あたり!じゃあ、××××は何色?」「オレンジ」
「じゃあ、黄色いのは何番?」「△△△△」
「即答や~、すごいなあ。じゃあ、○系統は何行き?」

・・・・と延々マニアックな会話が。
運転手さんは「わあ、こんなにすっと答えが返ってきたら
むっちゃ気持ちええわあ。なあ、ボク、大きくなったら
うちの会社おいでえな。なんやったら所長に紹介しよか?」とニコニコ。
(ぜひお願いしますう~)

バスマニア同士、大いに通じるものがあったようです。

バス祭り終了の時間になって、夫に車で迎えに来てもらっても
ちびくまは車に乗る前にわざわざその運転手さんのところまで
走っていって、「ありがとうございました~」と挨拶し、
「今度ぼくのバスに乗ったら声かけてな~」と言ってもらっていました。

好きなもののことなら、ちゃんと人と会話もできるし、
社交的に振舞うこともできるんですね~(笑)

会場には息子のお仲間(?)・先輩(?)と思しき人も
沢山いました。中にはずっと独り言を言っている人も・・・。
でも彼らも、ちゃんと仲間でつるんでいたり、運転手さんたちと
マニアックな会話を楽しんでいたりするのです。
息子も大人になったらあんなふうになるのかなあ、なんて
思った一日でした。

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