雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

助けを求める力(その1)

2007年10月01日 | 楽しい学校生活
ちびくまは毎日、翌日の予定を障担K先生と口頭でやりとりしながら
自主ノートと呼ばれるノートに書き込んで帰ってきます。
何時間目にどこの教室でなんの授業を受けるのか、必要な
持ち物は何なのかが、これを見るとわかるようになっています。

障級で受ける授業については、場所と持ち物はK先生が
教えてくれますが、交流級で受ける授業については、ちびくまが
給食後、食器を交流級の教室に返しに行くついでに、教室の後ろの
黒板に書いてある(係の生徒が書くことになっています)のを
自分で書き写してくるのです。

ところが、先日、交流級の教室でちびくまがいつものように翌日の予定表を
自分のノートに書き写そうとしたところ、2時間目の持ち物が
黒板には書いてありませんでした。すると、ちびくま、
クラスメートのKくんに「2時間目の持ち物はなんですか?」と尋ねて、
教えてもらって書いてきたそうです。

なんでもないことのようですが、この話を聞いて、私は「すごいな~」と
思いました。

ちびくまは障担K先生のことも交流担S先生のこともすっかり
信頼していますから、わからないことがあるとすぐに質問して
解決しようとします。
「○○ってどういうことですか?」
「○○はどうしたらいいですか?」
「終了時刻は何時何分ですか?」
これは母親である私に対しても同じ、というか、常に見られることです。

ところが、まだ信頼関係がそれほどでない人が相手だと、「自分が
困っていることについて助けてもらうため」の質問がなかなかできません。
「何に乗って来たの?」とか「車は何ですか?」と
いった、「自分の困難についてではなく、こだわりの分野に
ついての質問」はできますし、

混乱したからといって暴れるわけでも泣くわけでも
暴言を吐くわけでもなく、
ただただ黙って固まって困っているタイプの子どもなので
「わからないことを訊いて教えてもらう」という能力が
極端に弱いことが、なかなかわかってもらえません。

それでも、1学期に転地学習を経験してからは、クラスメートたちの
ほうがそれに気が付いて、息子が苦手としている場面(うるさいところ、
暑いところなど)では「ちょっと休憩したら?」など、
助け舟を出してくれることも出てきました。
そのうちに息子のほうでも、「これで合ってるのかなあ」などと
独り言のようにつぶやいて、「それでいいよ」「こうした方がいいよ」と
いうようにクラスメートが確認してくれるのを待っているような
様子も見られるようになってきました。