雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

仕切りなおし

2007年04月23日 | 楽しい学校生活
さて、一夜明けて。
目を覚ましたちびくまは、「昨日はしんどかったけど、
今日はなおったよ。よかったね」と一言。

「でも、昨日の夜、だいぶしんどかったからね。
 今日は学校をお休みしたらどう?」
「ううん、ううん、お休みしない。だいじょうぶ。
 ちゃんとがんばれる」

・・・その「頑張れる」というのがなんとも・・・

「ちびくまくんはもう十分頑張ってるよ。しんどい時は
 お休みしていいんだよ。K先生もお休みしたほうがいい、って
 メールくれてるよ」
と見せても
「だいじょうぶ。もうしんどくない。ちゃんと学校行く」

息子はどうしても欠席するつもりはなさそうです。
しかたなく、K先生にその旨メールを入れて、今日は一日
家で待機しているので、なにかあればいつでも連絡してください、と
伝えました。

先生からは「本当は休んだほうがいいと思うけれど、本人が納得
しないのなら仕方がないですね」と返信が来ました。

さて、K先生、今日の交流の予定を全てキャンセルし、
ちびくまと一緒に障級でしばらく遊んでツボにはまるポイントを
探してケタケタと笑わせるのに成功したあと、ちびくまに
ゆっくり話をしてくれました。

ちびくまはとても頑張っている良い生徒で、先生は彼のことが
とても好きであること。
でも、頑張ったあとは疲れたり、病気になることもあること。
だから、しんどい時は休んだ方がいいこと。
先生は頑張っているちびくまも好きだが、しんどい時に
「しんどい」と言ってくれることもとても嬉しいこと。

そのうえで、「今日はもうよく頑張ったから、この時間が
終わったらお家に帰るのはどうかな?」と水を向けると
これまでずっと「だいじょうぶ」と頑張っていたちびくまが
「うちに帰ります」と言ったそうです。
結局、3時間目が終わったところで、早退して帰ってきました。

家に帰ってきたちびくまはかなり安心したのか、表情が和らいでいます。
私が提示したメニューの中から「チャーハン」を選んだ彼は、
「ボクはおなかのちょうしがわるくてしんどかったから、 
 3時間目がおわったら家にかえってくるのがよかったんだね」
とニコニコしながら、山盛りのチャーハンをペロッと平らげたかと思うと、
「おかあさん、チャーハンおかわりある?」と催促(笑)。

そして、きれいに空になったお皿を見て言ったのです。
「ぼく、かんしょくしたよ。えらいね」

完食。家での生活で使う言葉ではありません。
私が入院した去年の秋の時点でも給食が半分しか
食べられなかった子どもに、
そんな概念を植えつけたのはいったい誰でしょう。

中学生になった自分は「かんしょく」しなくてはいけない、
ちびくまは私もK先生も知らないうちに、そんな「ルール」で
自分をがんじがらめにしていたのかも知れません。
ただでさえ、昔は私が一緒にいるだけでも食事ができなかった
ほど食べることが微妙な問題になる子どもが、そんな強迫観念を
持ってしまったら、学校で食べる給食がどれだけ苦しい時間になるか。

もう、しばらく給食を食べなくても構わない。
そのために午前中しか居られないのならそれでもいい。
私も腹をくくることにしました。