雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

牛乳

2007年04月17日 | 楽しい学校生活
給食を食べる場所に関しては「いい子モード」を脱することに
したらしいちびくま、今日もSRで食べることを選びました。
K先生と2人、静かな給食です。

ところで、ちびくまは給食に出てくる牛乳を飲みません。
1歳の誕生日を過ぎてから、約1年間、白いご飯と
牛乳とヨーグルトと豆腐だけで生きているのではないかと
思われる時期が続いた後、確かアメリカに住むようになって
すぐだったと思うのですが、ぴたっと牛乳を飲まなくなりました。
(アメリカの牛乳は味が違ったのか?)

同時に食べなくなったヨーグルトのほうは、数年前から
気が向くと食べるようになりましたが、牛乳に関しては
ついに小学校6年間の間、一度も口をつけませんでした。
(牛乳を入れたシチューやグラタン、フルーチェなどは
 牛乳が入っていることがわかっていてもちゃんと食べます)

本人は「本当は給食の牛乳は飲んだほうがいい」ということは
十二分に理解していたようで、2年生のとき、交流級の子が
何気なく「ちびくまくんは牛乳飲まへんねんなあ」と
コメントしたところ、しばらくの間、介助の先生に
無理やり牛乳2本飲ませて、自分は空瓶を1本もらって
ご機嫌で片付ける、という行動に出ました。

そのため、その後卒業まで、彼が給食に出る牛乳を飲まない
ことについては一切不問にふしてもらっていたのです。
もちろん、そのことについては新しい障担K先生にも伝え、
配慮をお願いしました。K先生も無理強いして飲ませるような
ことはしないと約束してくれました。

昨日の給食のときは、ちびくまは先生に
「牛乳、苦手で~す」と訴えたので、先生が
「じゃあ、先生がもらってあげる」と言ってくれて
無事に済みました。

今日もまた、「牛乳、苦手で~す」と言ったちびくまに、
先生、「じゃあ、ふただけ開けてみようか」と提案しました。
先生は、ふただけ開けられれば口はつけなくていい、と
思っていたそうですが、ちびくま、たぶん思うところが
あったのでしょう、おもむろに一口だけ牛乳をすすりました。

これには先生のほうがびっくり。
「おかあさん、牛乳に口つけましたよ~!!」と電話が
かかってきました。
いくら「いい子モード」だといってもここまで頑張るか、と
私もびっくり。
しかも、先生がなんにも言わないのに、他のものも
残さず食べたのだそうです。

でも、ここで「なんだ、いけるじゃないか」と思わないのが
K先生の偉いところ。
「あれも頑張る、これもできる、こりゃすごいな、と最初は
 思ったんですけど、さすがに、ちょっと待てよ、こりゃ
 頑張りすぎやで、という実感がわいてきました。
 もうちょっと交流を減らして、のんびりムードでいきます」

はてさて、多少しんどくてもこのまま山を越えていけるのか、
それとも頑張りきれなくて休息が必要になるか、
私もアンテナをきちんと張って見守っていきたいと思います。