雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

TOEIC

2006年03月26日 | 「発達障碍」を見つめる眼
特に目的があるわけではないのですが、次回からテストの方式が
変わるらしい、と聞いたら、なんとなく受けておきたくなって
14年ぶりにTOEICを受けてきました。

テスト形式自体は変わっていないのだけど、さすがにブランクが
長いので、細かいところがいろいろ変わっていて、とまどうことが
ちょこちょこありました。

受験票は以前は届いたものをそのまま当日に持参すれば
それでよかったのですが、今回は証明写真を貼り付けて署名し、
それに写真つきの公的な身分証明書(免許証、パスポート、学生証など)を
添えて、受付で本人確認をしてもらわないといけなくなっていましたし

携帯電話の電源を本当に切っているかどうかの検査までありました。
(14年前は携帯電話はなかったですもんね)

なかでも「あいたた・・・」と思ったのは、マークシートにマークする以外、
問題用紙にも解答用紙にも一切書き込みは不可になっていたことです。

TOEICを受験したことのある方ならおわかりだと思うのですが
TOEICにはリスニングとリーディングがあり、リスニングだけで
100問あります。特にパート4はある程度の長さのある英語の
アナウンスを聞いた後で、その内容についての3~4の問いに
答えるものです。

以前は問題用紙への書き込みがOKだったので、課題文を
聞きながらキーワードと思われる情報をメモしておくことが
できたのですが、これができないとなると、ただ一度放送される
内容をしっかり聞き取って細部まで覚えておかないと
設問には答えられません。

リーディングのテストのほうは、時間が余れば見直しも
できるのですが、リスニングは一発勝負。集中力と
聴解力と、短期記憶の3つが一度に試されます。

長らく脳をフル回転させるような生活をしていなかったせいか
途中で集中力が途切れて、キーワードを聞き逃すミスを
いくつかしてしまいました。
自分が聞き取れなかったときにも、きちんと回答している(らしい)
周りの人の鉛筆の音が聞こえるのって、ものすごくプレッシャーを感じて
焦っちゃうんですよね~。

ふと、これって、「話し言葉の聞き取りが苦手」な発達障碍の子の
困り感の疑似体験に使えるんじゃないか、なんて考えてしまいました。
何やっててもふと発達障碍と結びつけてしまうのは
それだけ自閉っ子と共に生活しているのが長くなったせいなんでしょうか。

「どうしてちゃんと聞いておかなかったの」
「さっきちゃんと言ったでしょう」
そう言って、子どもをついつい叱ってしまう、お母さん、先生方。

TOEIC受けてごらんになりませんか。
一生懸命聞いていたつもりなのに何言われたのかわかんなくなっちゃった
子どもの気持ち、きっと実感できると思いますよ。