気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

ザ・ビートルズ・モノ・ボックス

2010年06月20日 | 音楽
ポチしてしまった「ザ・ビートルズ・モノ・ボックス」が届きました。
完全限定版というふれこみで即日完売してしまったのですが、最近アンコールプレスされたのです。
なお、レット・イット・ビーとアビーロードについては、ステレオ盤しか存在しませんし、イエロー・サブマリン(A面はモノマスターズに含まれています)もモノラルボックスには含まれていません。

モノラルからステレオの移行時期であったことから、ラストの2枚(Let It Be、Abbey Road)を除いては当初はモノラルとステレオの両方のフォーマットのレコードが販売されていたのですが、ミキシング作業が別で行われていました。

ステレオ版とモノラル版が微妙に違っていて、例えばサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)は、観客のざわめきや笑い声の位置が違うだけだなく、モノラル版でポールがライブを盛り上げる声などもミックスされています。

音楽以外の要素をミキシングしているアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」や「リボリューションNo.9」などは、モノラルの方がオーバーダビング分が聞きやすく、新たな発見が多くあります。
ホワイトアルバムの2枚目のロックサイド(Birthday~Long,Long,Long)は、音が団子になって低音が強調されているので、異様な迫力がありました。

当時はファンに音楽を届ける最大のメディアがAMラジオのモラル放送であったことから、モノラルのミックス作業ににメンバーが立ち会うことが多く、テープを切ってつなぐ等の細かいミックス作業のミス(エリナ・リグビー等)はステレオの方が多い気がします。

モノラルの場合は、音が団子になってしまいますので、パートの厚い曲は分離が悪くなってしまいます。
ボックス全体を通して全体的に低音域が強めで、こもった感じもあります。

デビューアルバムからラバーソウルぐらいまでは、右にボーカル、左に演奏といった極端な音の定位が行われている曲があり、ヘッドホーンで聞くと違和感があることから、モノラルの方が聞きやすい曲があるのも事実ですが、総じていえばステレオボックスが標準であると思います。

私も中高校生の時はモノラルのラジカセのチープな音ででビートルズを聞くことが多かったので、モノラル・バージョンを聞くと妙に懐かしい気分に浸ることができました。
そのことと「原典」という価値からか、モノラルボックスの評価はマニアの間ではすごく高いですよね。

ステレオ・ボックスよりもモノラル・ボックスの方が値段も高いのですが、旧盤をステレオ・ボックスに買い替えたような私のような「どっぷり組」は、モノラル・ボックスも購入して、高級ヘッドホーンで一人悦に入って聞くことをお勧めします。

ステレオとモノラルの違いを見つけると楽しいし、このミックスはモノラルの方がいいなとか思っていると幸せを感じてしまいます。
マニアたるもの、「悩むなら買ってしまえ!」が基本ですね。
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