気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

写真の整理

2016年06月19日 | つぶやき
母が私中心に整理していたアルバムが出てきました。
イベントの時や写真写りがいいものを私中心のアルバムにいれて、日常のスナップで私がはしゃいでいたり甘えているものや自分が優しい表情をしているものは自分のアルバムに入れていたようです。

例えばこんな写真・・・



幼稚園の入園説明会だと思いますが、私が甘えている写真は自分の手元に残しておいたのでしょう。

亡くなる4年ほど前から認知症の症状が現れてきて、愚痴っぽく辛辣な物言いが延々と繰り返すようになりました。
身体的な介護はなんとも思わなかったのですが、私の記憶にある母ではなくなっていくのを見るのは本当に辛かったです。
昔の母の記憶が晩年の記憶に塗りつぶされてしまい、母のことは全部忘れようかと思ったこともありました。

ただ、こうしてアルバムを眺めていると、自分の成長を楽しみにしていたのが思い返されてきました。
この顔は親しかできません。

心のガソリンを補給してもらった、そんな気分です。
受け止めてくれる人がいさえすれば、人は何があっても前を向いて生きていけるものなのかもしれません。

女房や子供からは「ありがとう」という言葉をかけてくれることがあると思いますが、「頑張ったね」という言葉を気軽に言えるのはお乳飲んでいたのを知っている親ぐらいのものです。
亡くなる2ヵ月ほど前に、母が「おまえの声が思い出せなくなった。生きる意味がなくなった。」と気弱に言いましたが、それは大人になってからの「母ちゃん」だったのか、子供の頃の「お母さん」だったのでしょうか。
母の中ではいつまでも子供だったようですから、おそらく20歳ぐらいの頃かな・・・

今でも夢の中でいいから「あんた、頑張ったね。」って言ってほしいものです。
私も坊主が頑張った時ぐらいは、声をかけてあげるようにします。




コメント
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