気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

ちょっと進んだ

2016年07月17日 | つぶやき
息子が三連休で帰ってきました。
お盆は帰ってこれるかどうか分からないということで、親父が入所している施設に家族で顔を出してきました。

父の記憶障害や認知力の低下が目立ってきたのが、5年ほど前になります。
なんとか病院に連れていったら血管性の認知症で、要支援2の判定を受けました。
どうしたもんだとケアマネと相談していたら、ステージ2の腎臓がんが見つかりました。
左腎の全摘とはなりましたが、転移もみられず今も良好な状態ですが、退院してきた時には認知が一気に進んでいました。

入院前に母の施設のケアマネからは、要支援2とはいえ急性期で情緒不安定になりやすく徘徊を含めてリスクが高く、適応力のあるうちに施設入所した方がいいと言われました。
人付き合いが苦手でデイサービスは嫌がるのに、数時間の1人でいるということが耐えきれず、色々と問題行動も出てきて、現在、入所している介護施設に入所して4年がたとうとしています。

最初は色々とありましたが、1年ぐらいで施設にも慣れてきて、費用はかかるものの自宅介護よりはよかったかなと思っています。
ただ、認知症はゆるやかに、でも確実に進んでいます。

一ヶ月半ほど前に腎臓がんの術後検診で病院に連れていった際は、昨年亡くなった母のことは消えていましたが、孫のことは何度も話していたそうです。
昨日は、家族がどうにか認識できるまでに5分ほどかかったでしょうか・・・
名前は出てきません。
ベッドのパッドが傷んでいましたが、施設の人が洗濯は手伝わせていると言っていたので、パッドを洗うと言ってきかないんでしょうね・・・
洗濯に耐えれそうな薄地のパッドを買いに行って戻ってきて、私が施設の手続きをしている間に女房と子供に部屋に行ってもらいました。

記憶とともに時間の感覚も飛んでいるので30分前に来たことは分かってなかったようですが、家族としての認識は早かったようです。
ただ、目の前にいる人間と名前を含めて家族というつながりが曖昧になっていて、ちょっとやばいかなぁという状況でした。

母はこの状況から私が認識できなくなるまで半年もかからなくて、そこから体力も落ちていって、2ヶ月後に敗血症で亡くなってしまいました。
一緒にはならないのですが、認知力が低下してくると健常者の3倍、年をとるのが早くなるという記事を見たことがあります。
先月の検診結果からは異常なしですが、春先から動きが鈍くなってきて、血色も悪くなっているような感じで、3倍というのを身をもって感じてしまう状況です。

孫を見て笑いながら「大きくなったなぁ」ぐらいしか言いませんが、精神的は落ち着いているようで、それだけは救いです。
自宅で介護していたら、もっと深刻な状況になっていたと思います。
初期段階というか急性期の認知症への対応については、母が最初に入所していた施設よりも、父が入所している施設の方がレベルは高いように感じます。

時々、認知症を介護されている方のブログを読むのですが、自宅介護で苦労されている方のものを読むと身につまされます。
私の父で月17万円の費用、都心部ではもっと高くなる費用の捻出が大変なので止む無く自宅介護なのか、どのような苦労であっても親を看取るのは子の勤めなのか・・・

父親にとって、どちらが幸せだったのかは私にも分かりません。
いまだに悩んでいます。
ただ、私は自宅介護を選択したら重い心の傷を受けていたと思います。

認知症の対応は半端じゃないですから・・・
コメント
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