「愛と死をみつめて」と「若きいのちの日記」を同時に注文したが、「若きいのちの日記」が先に届いた。
「愛と死をみつめて」が、ミコ(みち子)とマコ(実)の100通を超える文通の抜粋に対して、「若きいのちの日記」はミコの日記である。
「若きいのちの日記」から読み始めたが、とても20歳そこそこの女性とは思えない簡潔で理性に満ちた文章で書かれている。
会話のように感情がほとばしる手紙とは異なり、時には文学的ですらあり、「病院の外に、健康な日を3日ください」という有名な詩も含まれている。
日記では力強く聡明なミコであるが、現実は相当に厳しい病院生活であったろう。
睡眠薬を買い込みマコに心中をせがんだこともあったし、ミコの病気の進行にたえられなくなり、マコが自殺をはかるなど、相当に追い詰められていたのは想像に難くない。
孤独と痛みの中で、悩み、怯えを克服する毎日の中で、研ぎ澄まされた精神が日記という形で結実したものだと思う。
書簡については、世に出ることを想定してミコは書いておらず、読むことにのぞき見するような後ろめたさもあるのだが、この日記は世に出るべくして書かれていたような気もする。
今、「愛と死をみつめて」を読んでいて、それが読み終わった段階で、まとめてみたいと思う。
「愛と死をみつめて」が、ミコ(みち子)とマコ(実)の100通を超える文通の抜粋に対して、「若きいのちの日記」はミコの日記である。
「若きいのちの日記」から読み始めたが、とても20歳そこそこの女性とは思えない簡潔で理性に満ちた文章で書かれている。
会話のように感情がほとばしる手紙とは異なり、時には文学的ですらあり、「病院の外に、健康な日を3日ください」という有名な詩も含まれている。
日記では力強く聡明なミコであるが、現実は相当に厳しい病院生活であったろう。
睡眠薬を買い込みマコに心中をせがんだこともあったし、ミコの病気の進行にたえられなくなり、マコが自殺をはかるなど、相当に追い詰められていたのは想像に難くない。
孤独と痛みの中で、悩み、怯えを克服する毎日の中で、研ぎ澄まされた精神が日記という形で結実したものだと思う。
書簡については、世に出ることを想定してミコは書いておらず、読むことにのぞき見するような後ろめたさもあるのだが、この日記は世に出るべくして書かれていたような気もする。
今、「愛と死をみつめて」を読んでいて、それが読み終わった段階で、まとめてみたいと思う。