おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

東奔西走・仏蘭西紀行2019/サン・マロ歩き

2019年04月14日 | 旅(海外)
夜中に雨が降ったようですが
目覚めたら快晴の様子。
どれどれ…と窓から体を乗り出して
海を見ると信じられない光景が…




ドッ


ヴァーン!

え?車道が水浸し…
路上に止まってる車も大量に潮を被ってるけど
ボディやエンジンは大丈夫なの?

満潮かつ季節は干満差が最もある春、
そして突風でシケているいるのもあり
ドッバンドッバン車道に波が打ち寄せていました。
突風と潮を受けてよれよれしながら
ジョギングする人多数。ツワモノ揃い。
特別なことではないようなので
気を取り直して朝食をとることにします。









ついつい取り過ぎてしまう



ポーションバターもボルディエ♪


ヨーグルトも美味

日本では100%米朝食で
お米とお味噌汁を補充しないと
一日使い物にならない体質です。
しかしフランスにいる間は
不思議とご飯が恋しくなりません。
パンとハムとチーズがあれば幸せ。
もちろんそれぞれが美味しいことは当然ですが
補給する水が硬水であることも
体調や嗜好に影響すると聞いたことあります。
どうなんでしょ?
腹ごしらえもできたので
サン・マロ旧市街へと向かいます。



そこって砂浜だったよね?

なかなか見られない光景なので
飛沫がかかることを恐れず
荒波を眺めながら歩こうと思うも
突風で体が押し戻されます。
体力を倍使いそうなので迂回ルートで。



要塞もすっかり孤島化



旧市街正門



入江の港は穏やか















20年前にAtsuと泊まった宿発見!



宿の前のアイリッシュパブも!

夜遅くまでウダウダ飲んだな…
宿は民家みたいな様相でして
フロント的なものはありません。
翌朝は早朝出発だったため
「merci!」と認めた手紙と
料金をお部屋に置いて後にしました。
お金、足りていただろうか…





もう一度ボルディエへ

歴代のバター作り機器が展示してあります。
まだまたバターを買って荷物は増えるばかり…


網目のように張り巡らされた
旧市街の路地にも海風が吹き抜け
体が芯から冷え切りました。
体が冷えるとたちまちエネルギーが奪われ
突発的にお腹が空きます。



っていうことでビストロでランチ


そりゃ飲むでしょ





スープ・ド・ポワッソン

魚のスープです。
ルイユ、チーズ、クルトンをお好みで加えて。
甲殻類や魚のアラの出汁が真っ向主張。
魚嫌いの人は絶対飲めません(笑)
好きな人にはたまらない一品。



海の幸のシュークルート

フルール・ド・メール=海の花の呼称にふさわしい
リッチな取り合わせです。
スモークまたはローストした白身魚や
ムール貝やあさり、エビなどと
ザワークラウト、ジャガイモなどが一堂に会し
非常に食べ応えのある一皿です。
ソースには生クリームをふんだんに使用ながらも
シュークルートの酸が清々しさをもたらし
食べ飽きることはありませんでした。
そのうち真似しよう。




シードルの瓶

ブリュットの割にはやや甘し。


お腹を満たして暖をとり
外へ出てみると。。。






朝の光景が嘘のように潮が引いています



要塞もむき出し



最接近



要塞側から旧市街を望む



宇宙の神秘を感じます


と、地球の自転と公転・月と太陽の引力に
思いを馳せていたところ
旧市街の食品専門店は
ガラガラと閉店していきました…
そうだよね、日曜日だもんね、安息日だもんね。
昔は土曜の午後から早々に休んでましたし。
この夜も自炊で決め込もうと目論んでいた私は
新市街のマーケットまで行く必要があります。
実は前日もアルコール類を買い忘れ
新市街への往復に一人トボトボ4キロ近く歩きました。
アルコールのためだったら4キロでも10キロでも
歩くことはやぶさかではございませんが
さほど情緒のない道のりを歩き続けることは
なるべく避けたいところです。
で、乗車に躊躇していた循環バスにチャレンジ!
なんてことはない単純なシステムで
無事新市街中心部へと出向くことができました。



ディナー

昨夜ほど満足度は高くありませんが
三食全部に拙いフランス語を駆使し
「思っていたものと違うものが来た」
という落胆を味わうよりは
一食ぐらい自分で作った方がラクです。
チキンのトマトソース煮、パスタ添え
昨夜に引き続きお肉屋さんの人参のラペ
ブルターニュのイワシ缶、ハム
ボルディエのバター3種(朝食会場から一個拝借w)と
パリで買ったサン・フェリシアンなどなど
ささやかながらも落ち着く夕餉でした。



プティ・デジュネ

翌朝は前日の残りで自炊しました。
前夜のトマトソースとオムレツとスープ。
スープは日本から持っていった無添加のものです。
汁物欠乏症対策(笑)


20年ぶりのサン・マロは
やはり再訪の価値ある魅力的な街でした。
マルシェ訪問が叶わなかったのが痛恨の極み。
再々訪の理由を作ることができたと思い
後ろ髪をこの地に置いていくことにしましょう。
サン・マロの街中でくせ毛の黒髪の束を見つけても
捨てないでくださいね♪
ウソ!


つづく…



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。