おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

東奔西走・仏蘭西紀行2019/ブルターニュ、サン・マロへ

2019年04月12日 | 旅(海外)
フランスに到着して早くも4日目。
この日からはパリを離れて東奔西走します。
まずはモンパルナス駅から
レンヌ方面のTGVに乗ってひたすら西へ。
レンヌからはTERに乗り換えて彼の地へ向かいます。





その前にEXKIで朝ごはん

EXKIはベルギー生まれのオーガニックカフェ。
真っ当な素材を使った軽食が楽しめます。
今回の旅で何度もお世話になりました。
サラダ、スープ、パスタサラダと
オーガニックビールをチョイス。
どれもホッとする味わいです。
日本にも上陸してほしい…


シンプルながらもスタイリッシュな車両

TERは各地方で車両のデザインが違うので
見比べるのも一興です。


彼の地とはブルターニュのサン・マロ。
20年前に訪れて以来2回目の訪問です。
駅舎が現代的建築に様変わりしており
時間の経過を否応なく感じさせられました。
ポカーンと見ていたため写真なし^^;

20年前のうっすらとした記憶を辿ると
駅から旧市街は結構な距離だった気が…
調べてみるとやはり2キロ近くあり
地球の歩き方では循環バス利用を推奨しております。
しかしバス乗車方法ですったもんだするストレスより
一刻も早く自力でホテルについて
荷物から解放されたい思いが先んじ
スーツケースをズルズル引きずり一路ホテルへ。
ホテルは旧市街手前の海岸沿いです。



ギリッギリオーシャンビューな部屋

バルコニーから身を乗り出すと海が見えます(笑)



キッチン

今回のホテルはアパートタイプを選んだので
一見壁のような扉を観音開きすると
小さなキッチンが現れます。






サン・マロ旧市街

友人のAtsuと訪れて以来ですが
建物等は当時から何も変わりません。
変わっているのは観光客の数…
目抜き通りはすれ違いざまに
肩が擦れんばかりの混雑ぶり。
日本でのほほんと暮らしているうちに
一大観光地へと発展を遂げていたようです。
しかし東洋人観光客はほとんど見かけません。
日本で言うところの・・・例が思いつかない^^;
昨今、東洋人観光客を見かけない
日本の街って無いに等しいですもんね。
とにかくフランス国内の人々に
観光地としての認知度が高まったようです。



クイニー・アマン屋さん



クイニー・アマン

クイニー・アマンはブルターニュの郷土菓子。
ブルターニュ特産の有塩バターを
これでもかと言うほど贅沢に使用しています。
食べ過ぎは肥満と胸焼けに直結しますが
甘塩っぱさが次の一口を誘います…危険。





クレープリーで一息

ブルターニュに来たら外せないガレット。
チーズ、ハム、卵のシンプルな組み合わせでいただきます。
香ばしくパリパリに焼かれたそば粉のガレット…
なぜ日本では忠実に再現できないのでしょう?
ふんにゃりした食感にゲンナリすること多いです。




近づいても動じない…



ボルディエ本店

ブルターニュのバターといえばボルディエ
と言うぐらい日本でも知名度の高いバター工房。
念願叶って本店に訪問することができました。
いろんなフレーバーが目白押しですが
ベーシックなデミ・セルをオーダー



するとバターの塊が現れました

ここからオーダーした300グラムを削り取り



ばんっ!ばんっ!ばんっ!

波型の模様がついた木のコテで
親の仇を取るかのように
目にも留まらぬ速さで
左右から思いっきり叩いて空気抜き。
周りにはバターの破片が勢いよく飛び散ります。
この迫力、動画でないと伝わりませんが
釘付けになって撮る余裕皆無でした。




チーズもいい表情

残念ながら街の胃袋を支えるマルシェは閉場。
そして滞在中に開くことはない模様(涙)
前回訪れた時の印象が良すぎて
サン・マロの市場に行くことが
来訪目的の3割を占めておりました…トホホ。
次回来る時は曜日を確認して照準を合わせよう。
気を取り直して旧市街のお肉屋さんや八百屋さん
ブーランジェリーで買い物を済ませ
ホテルへと戻ります。






心を解き放つ情景

この鈍色の海をもう一度見たかったのです。
初めて訪れた時にこの海を見て
「前世はサン・マロの娘だったのでは?」
と確信するほど懐かしさを覚えました。
故郷の遠州灘に雰囲気が似ているから
そんな気がしただけでしょう(笑)



ロースト用の豚



野菜や卵



叩いてもらった有塩バター



ささやかな夕食



豚肉のロースト

フライパンを使って焼いては休ませ
一時間ほどかけて仕上げました。
我ながら絶妙な火入れです。
しかしそれは小さな要因に過ぎず
お肉の良さがモノを言いました。
肉質が滑らかなのはもちろん
多層構造になった旨味成分が
噛みしめるほどに放出されます。
なんなんだ、この美味しさは…
日本の豚肉が出汁ガラのように思えてしまい
圧倒的な差に愕然としました。


健康的な環境で産み落とされたに違いない
卵と有塩バターで作ったオムレツも
涙がホロリと溢れるほど美味。
地元民に愛されているブーランジェリーのバゲットも美味しいし
マッシュルームやベビーリーフも味が濃い。
この地の方たちが日本の肉や野菜を食べたら
味気なさにビックリするはずです。
豊かさって何なのだろう…
といろいろ考えさせられた夕べでした。



つづく…

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (N子)
2019-04-27 20:13:06
本場のクイニーアマンって渦巻きなんだねー!
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Unknown (mie)
2019-04-29 16:46:22
N子先生!ウズウズだよ
バターで揚げ焼きしたデニッシュって感じ♪
おいしいけど絶対太る(笑)
返信する

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