おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

2015潮干狩り、2回目の巻

2015年03月23日 | 和食
2月の解禁日に小中山で潮干狩りをし
次はこの日と決めていたのが、3月の新月大潮。
ということで、昨日小中山へ遠征してきました。
ぐずついた天候が続いていた折りの快晴とあって
昨日は一斉に人々が動いた様子。
伊良湖岬へ向かう道すべてが混雑していて
断続的に渋滞が続き、
小中山まであと5kmというところで止まりました…
やっぱり日曜日なんかに来るんじゃなかった。




レジャー客に目もくれずお仕事するお父さん

イライラしている私を嘲笑うかのような光景^^;
引き返そうかと思いましたが
燃費の悪い車でまた明日出直すのは
もの凄く高い浅蜊になっちゃうので
とりあえず現地へ行ってみることに。
あの渋滞が全部小中山に押し寄せるんでは…
という不安は取り越し苦労だったようです。
問題なく車を止めることができたし
干潟も混雑しているとは言え
芋洗いとまではいきません。
みんな恋人岬まで愛を誓いに行ったのかな?



さあ、やるぞ!


短パンビーサンの人もいれば
私のように漁協のおばさんと化した人など
装いもそれぞれです。
でも、一歩干潟に入れば
ウェーダーに羨望の眼差しを送ること間違いなし。
ここの干潟はワカメとぬかるみで
ビーサンでは歩きにくいのですよ。
軽装のため手前でキャッキャ言いながら掘る人々を尻目に
写真奥の中州最前線までバシャバシャ歩いて渡りました。

一心不乱に漁をしていたら
ご近所の噂話に夢中なおば様の声が
どんどん近づいてきます。
パッと足元を見ると
おば様の熊手が私の足元20cmに到達。
私はさっきからここでやっていたんだ。
絶対にこの場は譲らん、と
あっち行けオーラをバンバン放出していたのに
手元しか見ず、にじり寄ってくるおば様には
そんなオーラは何の障害にもならぬよう。
いよいよ足元10cmまで近づいてきたので
身の危険を感じてその場を去りました。
敗北感…悔しさに打ち拉がられることしばし。



場所を移動すると
ビーサンに短パン姿で
恐らく潮干狩りデビューと思われる
会社の先輩後輩らしき二人の男性が
「しじみと浅蜊ってちがうの?」
とか言っているのを聞いて吹き出しそうになったり


若いママが小さな娘さんに
「そこの土をグッと掘りなさい」
と指南しているのを聞いて
まてよ、これは砂じゃないのか?
ん?砂と土の違いって何だ?
私には説明できない…
とか、いろいろドラマがありまして
おひとりさま潮干狩りもなかなか楽しいものです^^

ちなみに砂と土の違いは…


砂とは、岩石が砕けて細かくなった粒状の石のことです。
地質学で砂は、岩片や各種鉱物粒で、直径が16分の1mm以上、2mm未満のものをいいます。

土とは、岩石や有機物などが細かい粉末状になったものをいいます。
風化した岩石の細かい破片や、生物の遺骸およびその腐敗物、微生物などから構成されています。

参考:三省堂『大辞林』


だそうです。
プランクトン豊富な小中山の海岸は
砂と土のハイブリットということですね。
一つお利口になりました♪


前置きが大変長くなりましたが



お陰様で規定量いっぱい漁獲


始めた当初は
「今回のテーマはクオリティ」と決めていたので
手掘りで大きいのばかりを選りすぐっていましたが
あっという間に2時間経過し
猛スピードで潮が満ちてきたので
最後の1時間は手当たり次第獲りました^^;




浅蜊とスナップエンドウごはん

帰りに食彩村でスナップエンドウを購入。
地元のグリーンピースはまだ早いので
大きなスナップエンドウの鞘から豆を取り出しました。
皮が柔らかくておいしいんですよ。
浅蜊の出汁でご飯を炊いて
むき身にした浅蜊とエンドウを
蒸らし上がり直前に投入して馴染ませています。



混ぜてお櫃に移し
余分な水分を取り除き




出来上がり

言葉にならない…
おいし過ぎるのです。




浅蜊と石蕗のサッと煮

前日にそう編集長のお庭で採取した石蕗を
板ずりしてサッと茹でて皮を剥き
浅蜊の出汁でサッと煮ています。
トッピングした三ッ葉はゲーテ氏のお庭産。
三河の海と他人様のお庭が織りなす一品(笑)
石蕗の青い香りに春を感じます。




浅蜊と野蒜のぬた

この野蒜もそう編集長のお庭産。
サッと茹でると野蒜の辛味は和らぎます。
市販の分葱の数倍おいしいわ。




浅蜊の味噌汁

昨日は信州味噌の気分。
浜名湖の青海苔も加えてます。
ホッと安らぎますね。




浅蜊の酒蒸し

身、パンパンです。
潮干狩りしているときに
貝を持ち上げると身を隠そうとするも
身体が大き過ぎて隠れきってなかったですもん(笑)
身の成長に貝殻の成長が追いついてない感じ。
よって、火入れしても弾けんばかり体格です。
コレを食べてしまうと
流通で負担をかけた浅蜊や
シーズンオフの浅蜊は食べられません。




翌朝はこのお出汁で雑炊

卵は福津農園さんの平飼い有精卵。
この鶏さん、飼っている現場も見ましたし
飼料も食べさせてもらったんで(まじで美味・笑)
安心安全で間違いないおいしさなんです。
贅沢な朝餉でした^^



馬鈴薯のグラタン

貝ばっかりなので
そうでない一品を制作。
八重岳の馬鈴薯とゴーバルのベーコン
香り付けに群馬の行者ニンニク少々、
木次乳業のモッツァレッラ、
タカナシの生クリーム35を使用。
不味いものは一切使っていません。
味はご想像にお任せします♪


渋滞に心折れそうでしたが
行って良かったです。
次の大潮にまた行きますよ。
今度は平日希望^^;




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