おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

早春のフラスカティVol.1

2016年03月11日 | お出かけ
あれから5年ですね…
日本中が悲嘆に暮れたあの日から。
同じ悲しみを繰り返さないためにも
忘れないことも大切ですが
忘れなくては前に進めないのも事実。
突然この世を去ることを強いられた皆様に
鎮魂の祈りを捧げます。
また、前進している方、
そうしようとしている方に
心からエールを送らせていただきます。



先日、大好きなフラスカティさんに
日を空けずお邪魔してまいりました。
第1回目は自分へのご褒美として。
第2回目は姉の誕生日を祝うため。

まずは1回目のご報告をいたします。



apéritifを飲みながらメニューを眺めていると
マダムがメニューに記載のない
本日入荷の品をアナウンスしてくださいました。
タカアシガニと天然特大ホタテがあると…

タカアシガニ=大味、というイメージですが
シェフがそんな代物を仕入れてくるわけがありません。
身もぎっしりで甘みも強いと聞き、
オーダしないという選択肢は消えました。

旬真っ盛りの天然ホタテも
巨大な貝柱はサックサクの歯ごたえで
大味どころか甘みが強いとおっしゃるじゃないですか…
こちらもオーダーしないという選択肢は消えました。




天然ホタテ貝柱と
タカアシガニの炙り
香草のサラダとともに



ホタテさん

どうしてサザエさんの登場人物に
ホタテさんが加わらなかったのでしょう。
そんな疑問がフツフツと湧き上がるほど
甚だしい存在感を放つ見た目と味わい。
おっしゃる通りサックサクの歯ごたえで
養殖物にありがちな臭みは全くなく
凝縮された甘みが口内に迸ります。
うまし。旨し。美味し。




タカアシガニくん

サザエさんの仲間に入るには
マイナーすぎる蟹ですが
ところがどうして、繊細な美味しさ。
深海でのそのそ歩いている姿から
想像する味とは全く違いますよ^^




赤へシフト

お二人が選ぶワインは
ファーストインパクトはそこそこだけど
徐々に開いて本領発揮するものが多い気がします。
これもまさにそうでした。



アマトリチャーナ

アゲインです。
滋味深さがたまりませんね。




トリッパの煮込み

フリウリ風の白いトリッパ煮込み。
豆との相性が抜群です。
美味しいなぁ~




短角牛サーロインの炭火焼

短角牛だからサーロインでもOK。
黒毛和牛系のサーロインは
一口だけでも胸焼けしてしまうので。
塩のみの味付けでシンプルに火入れしてあり
噛むごとに豊潤な旨味がジュワッ。
赤べこさんバンザイです。




付け合わせ

人参のプディングとじゃが芋のピュレ

人参のプディング美味しい!
病気のお子様にもオススメだわ。
いや、もちろん大人にも。
意味のわからない付け合わせが多い中
こういう意義ある存在に感涙しそうです。



カスタードのソースに
ビスコッティとキャラメルのジェラート



にグラッパを合わせて。

大人のお・や・つ。
幸せだなぁ。


この日の少し前、
シェフからうれしいお電話をいただき
この仕事をしていて本当に良かったと思いました。
フラスカティさんのエントランスを
今後も堂々とくぐれるように
良い仕事をして良いお付き合いを長く続けようと
強く心に誓った次第です。
ご縁に感謝!



VOL.2に続く…

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