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おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

春から初夏へと移ろう、里弄の味覚

2017年05月13日 | お出かけ
最近、自分のライター資質に疑問を持つことが多く
落ち込んだり沈んだり落ち込んだり沈んだり…
ってな日々を送っておりました。
その理由は自己分析済み。
行動しない自分への苛立ちと
行動している人へのジェラシーです。
もっと自分のフィールドを広げないとと思いつつ
日々の忙しさを言い訳に動かない自分が情けなく
原子力潜水艦オハイオのように
深〜い深〜いところへ潜っておりました。

それが昨日深海から急浮上。
私めが書いた文章を読んだ方から
「感動した」と感想をいただいたのです。
また、他の文章についても別の方から
「読んでいてシビれた」というお言葉を頂戴。
なんと有難いことでしょう。
深場から釣り上げられたカサゴのように
目がボンッ!と飛び出し顔が上気して真っ赤っ赤。
単純すぎて笑えますよね。いや、笑ってください。
私の頭の中では常に低気圧と高気圧がせめぎ合っているのです。
面倒臭い人間だ。。。



さて、先日里弄さんに伺いました。
連休中とあって突然の予約に対応いただけるか
心配でございましたが
なんとかお席をご用意いただきました。感謝。




ガージェリー・エステラ

まずはこれで喉を潤します。




蒸し鶏の四川風ソース

定番メニューです。
ピリッと辛いソースが
ふっくら蒸し鶏をドレスアップさせ
ビールをエスコートしてくれます。





アオリイカと野菜の自家製桜海老醤炒め

前回もいただいたこの一皿。
改めて表現いたしますと
軟体動物界のキングと
甲殻類界のリトルプリンセスが
手を取り合って舞踏会にやってきたイメージ。
口の中でワルツを踊ってくれます。
今日はフェアリーな流れでお届けしました。




マダカのカマ唐揚げ、ピリ辛甘酢ソース

マダカはスズキになる一歩手前。
と言ってもこれだけのカマの持ち主なら
スズキと名乗っていいくらいです。
周りがカリッとなるまで揚げまして
スッキリピリ辛の甘酢ソースをたっぷり。
食べ応えがしっかりありました。
カマは「こんなところにも身があった!」
という宝探し的な要素があって面白いですね。




春筍と原木椎茸の醤油煮込み

実は初め、春筍と絹さや、卵の炒め物をオーダーしたのです。
するとシェフからこっちにしたほうがいいとサジェストがあり
断る理由も特に見つからないのでチェンジしました。
いただいてみるとシェフの言葉に納得。
香り高く味わい深い椎茸の旨味を
柔らかい春筍がしっかりと含んで
口の中で旨味を放出してくれるんです。
うーーん。美味し。
ちなみにお皿の色は白です。
ホワイトバランスが直せず
青かぶりした写真で申し訳有りません。



桜海老の炒飯

生の桜海老は火を入れることで旨味が増し
カリッとした食感も楽しめます。
パラッパラの炒飯に紛れ込みつつも
アクセントとなって自己主張。
今だけのご馳走ですね^^
自分でチャーハンを作ることは
年に1回あるかないかぐらい。
里弄さんでで旬の絶品チャーハンを食べるから
それぐらいの頻度でちょうど良いのです。




いちごプリン

前回売り切れていて涙を飲んだデザート。
今回は初っ端のオーダーで確保しました。
いちご感が前面に出たババロワみたい。


今回もご馳走様です。
春から初夏へと移り変わる幸を
しっかり堪能させていただきました。
いつもありがとうございます!



さて、長文のお仕事に突入しますか・・・

スペシャルディナー at アトワタン

2017年04月29日 | お出かけ
昨夜、山陰地方の取材から帰ってきました。
その模様はまた後日お伝えしますね。
今日から世間様は大型連休に入るみたいですが
私はおこもり仕事に入ります。
やることリストを作ったら
多すぎて心臓がドキドキしてきました…


さて、先日のお話でございます。
パリの二つ星レストランで
6年間もソムリエを勤め上げた建部洋平さんと
アトワタンのシェフがタッグを組んだ
スペシャルディナー会が催されました。
昨年もご招待をいただいておりましたが
運悪く参加できず
今年は満を辞しての参加です。
姉と姉のお友達もお誘いして
3人でお邪魔してまいりました。



ウェルカムドリンク

柑橘のシロップに
酒井ワイナリーの白ワインをブレンド。
少し汗ばむ春の日にぴったりなアペリティフです。

そしてここからワインのお写真ありません^^;
お味は全部覚えております。
単体では「えっ?」と思うワインが
お料理と合わせることで
ガラリと印象を変えるのが印象的でした。
卵料理にはロゼが合う…今回学んだことの一つ。




アミューズ

こしあぶらの天ぷらと
もりウィンナーのハムにエストラゴンのマスタード
イチゴと鰆の燻製キャビアをトッピング。
もりウィンナーは山田シェフのご友人の工房。
昨年晴れてオープンされました。
ハムの塩味とイチゴの酸味がいいバランス。



前菜1

パンチェッタを入れた湯で湯がいたアスパラと
ほうろくの菜種油でゆっくり火を通したスクランブルエッグ
伊良湖のヤリイカを薄くスライスしたものを取り合わせてあります。
それぞれのパーツに主張がありますが
合わせても喧嘩しないのが素晴らしい。
「絶対白は合いません」と建部ソムリエ。
試しに白ワインを合わせてみましたが
なるほど、温泉ぽい味になる(笑)。
確かにロゼの方が合いますね^^
今度私もやってみよう。



前菜2

本みる貝と白みる貝に
浸し豆とスナップエンドウを合わせ
イタリアンパセリとアーモンドのスープでいただきます。
見た目通りフレッシュグリーンな味わいでした。



主菜1

真鯛と鴨と筍に
イベリコ豚のミキュイと
ルッコラの花を合わせてあります。
山の幸と海の幸の出会い…
山田シェフの真骨頂ですね。
相乗効果で口内に複雑な旨味が広がります。




主菜2

唐辛子エビと鶉のテリーヌです。
ソースは鶉のジュで。
これまた旨味の二重奏。
ドイツのピノ・ノワールがマリアージュしました。



デセール

パイナップルとバタークリームのデセールです。
バタークリーム使いがクラシカルですね。
これにはやっぱり蒸留酒を合わせたい。
前回もいただいたモルトウィスキーを一杯。
やっぱり蒸留酒がないと〆られません。


建部ソムリエと山田シェフの仲が
信頼とリスペクトで成り立っていることがよくわかりました。
素材使いと皿の構成を細部まで理解して
ピタリピタリと合わせてくるあたりはさすがです。
とても有意義な時間を過ごさせていただきました。
パリの情報も色々いただき感謝感謝です^^

ごちそうさまでした!




さて、本業の執筆しよ。

春爛漫のアトワタン

2017年04月13日 | お出かけ
ジメジメした日々が中断され
陽光溢れる春らしい気候になりましたね。
なのに私は喉の調子が絶不調。
何年かに一度あるのですよ、
違和感を感じて徐々に声が出しにくくなる症状。
ひどい時には全く声が出なくなったこともあります。
電話でアポを取ることができず
メールというツールがあって
本当に助かった…と思う日々でした。
耳鼻咽喉科で診察してもらい
処方箋薬局に薬をもらいに行ったら
薬剤師さんにメチャメチャ大きな声で説明されたのを
今でも鮮明に記憶しています。
あの・・・耳はいたって正常なんですけど、と(笑)
風邪ではないのでご心配なく^^



さて、予告通りアトワタンさんのリポート。
一番上の姉が帰郷してきたので
真ん中の姉も加わり3人でディナーを楽しみました。

「二人の姉は牡蠣だけNGですけど
それ以外に好き嫌いはありません。
好き勝手やってちょうだいな」

と完全お任せコースをオーダー。

「バッチリご用意しておきます!」

との返答があり
メッセンジャーの向こう側に
腕まくりする姿が見えるようでした。




可憐な野の花がテーブルを彩色



ビールをぐび

夜に備えて水も食料も節制したので
疾風のように喉の奥へ消えていきます。

まずは前菜2種


カリフラワーのスープ
鰆のスモークキャビア
白菜の菜の花


冬の名残と春の味覚を
小さな器から目一杯感じさせてくれます。




蛍烏賊とトマトソースとバジル

いたってシンプルですが
塩加減が光る一皿。
ワインください。




インポーターさん一押しで仕入れたそうですが
シェフもまだ飲んだことないとのこと。
試験価格でご提供いただきました。
抜栓したては還元香がツンときましたが
大きめのグラスに変えてもらい
スワリングしていたら果実の芳香が前に来ました。
温度の上昇とともに旨みも際立ちます。
表情の変化がが楽しい一本でした。




白みる貝とアスパラガス
カーボロネッロの菜の花
カシューナッツと蛤のソースに
ほうろく屋さんの最高級菜種油

様々な春の味覚に
濃厚なカシューナッツのソースが絡みます。
白みる貝、甘くて美味しかったなぁ。




帆立の貝柱と黒人参
ヘーゼルナッツ

スフィーダさんの黒人参が甘くて旨い。
単純に糖度が高いという意味ではないんです。
とにかく野菜の持つ力が強い。
ちょっとびっくりしました。



伊勢海老とフォアグラのラビオリ
伊勢海老のエスプーマと大豆のピュレ

シェフがパリで食べて感動した料理を再現。



人間の貪欲な食欲の象徴であるフォアグラと
甲殻類の王様的存在である伊勢海老。
旨みとコクの相乗効果が口内をジャックします。
グルマン=大食漢が転じて
食い意地の張っている人、食の享楽を求める人を指す。
この料理はまさにグルマンこそが
作り上げられる料理でしょう。



シェフが大好きだという一本を抜栓
最初は温度が低めで香りも味も閉じていましたが
両手でグラスを包んで少し温度を上げると
16年を経たとは思えない
チャーミングな赤い果実の香りが立ち上りました。
飲みごこちシルキーながらも
舌上に上品な酸を残すことも忘れません。




黒鯛・浜名湖の青海苔
青ネギとブルターニュのバター

青海苔とバターの組み合わせは鉄板です。
真鯛ではなく少し磯の香がある黒鯛を合わせることで
青海苔の風味と絶妙にマッチしていました。
むしろ真鯛だとつまらなくなるかも。
青ネギもいいアクセントです。



大根・アサリ・子羊の出汁に
春菊とアーモンドのビュレを合わせたソースに
子羊の煮込み四川アーサイ・クレソンを合わせて

なんともまぁ、手の込んだ料理でしょう。
足し算しすぎかと思いきや
しっかり馴染んでいるところに
山田シェフのセンスを感じます。




料理名を忘れました・・・

粘度のある濃厚なソースと
ロゼ色に焼かれたラムの2部位が絡み合います。
お肉は骨周りこそ美味。
歯で肉をこそげ落としながらいただきました。



女峰とヨーグルトのムース
ハイビスカスのゼリーと
ブラックフェンネル

デザート一品目。
酸味が心地良い大人のデザートです。



もちろん食後酒を所望

私はジュラのマール。
姉はミラベルの蒸留酒。
eau de vie=命の水。
フランス人のエスプリを感じますね。
生きている楽しさを
再確認させてくれる飲み物です。



ガトーショコラと
バニラアイス、だったかな?

ついに記録することを放棄(笑)
濃厚なガトーショコラと
マールがマリアージュしたことは
しっかり舌が記憶しております^^


私と真ん中の姉が
普通の女性よりも食欲旺盛だということを
シェフはよく理解されています。
今回一番上の姉が訪問するとお伝えしたので
食事の量が多すぎると
ストレスになってしまうかも…
と様子を見ながら料理してくれていたそうです。
そんな気遣い溢れる眼差しを浴びていたとはつゆ知らず
健啖家の3人は食べるのも喋るのもノンストップ。
ソース一滴残すことなく平らげました。
創意工夫が自己満足になっておらず
高い完成度へと昇華させられる山田シェフ。
これからの成長がますます楽しみです。


ごちそうさまでした♪

うなぎ 千種

2017年04月09日 | お出かけ
昨日、姉が神奈川より帰省してまいりました。
主な目的は母のお墓まいり。
昨日は土砂降りのためお墓まいりは断念し
アトワタンさんでディナーを堪能。
アトワタンさんのリポートは
後日しっかりさせていただきます^^

本日雨が上がったのを見計らい
3人でお墓まいりをいたしまして
姉の帰郷を楽しみにしていた
父をピックアップしてランチへ。
「お寿司か鰻かどっちがいい?」
と父に問いかけると間髪なく「鰻」。
ちょっと足を伸ばして
猪鼻湖の千種に行ってまいりました。


鰻屋に入ると決まってビールを頼む父。
私も少々お供しまして
鰻が運ばれてくるまで飲みながら待ちます。
すると出るわ出るわ鰻の知識。
鰻博士か?というぐらい詳しいんです。
世界に鰻は何種類いるかだとか
実は日本産よりも台湾の鰻が美味いとか。
知り合いが近大で鰻養殖の研究をしており
完全養殖の難しさと今後の見通しを語っていました。
かつて養鰻場の建設にも携わっていたらしく
一色の鰻事情にも精通している。
その知識を何故自分のために活かさないのだ…



うな重上


肝吸い

相変わらず繁盛されています。
関東風の焼き方ですが
皮目はパリッとした仕上がり。
タレはやや甘めながらも
ドブッとした砂糖甘さではなく
味醂に傾倒した甘さです。
父曰く

「鰻はまあまあだが、
このメシはダメだな」

だそう。
確かに水分多め。
当然のように批評するけど
お金払うの私達なんで(^_^;)
すると、どこどこの店は捌き置きしている
どこどこの店は使っている溜まりがダメだ
どこどこの店はクソまずくて食えん、と
大声で店批評が始まるではありませんか。
慌てて制して店を出ました。

「今の俺には食べることしか楽しみがない」

と何度も繰り返し言います。
月々の食費を聞いてびっくり!
そりゃお金が足りなくなるわけですよ…
今年80歳でその食欲は驚異的。
自分の将来を見ているようで嫌ですわ^^;
「化学調味料が入っているものは
舌がピリピリして食えん」
とか言ってるし(笑)

毎日ジョギングしてジムで汗を流し
時には小学生とサッカーすると聞き、
もう驚くばかりです。
晩酌もタバコもやめなくていいから
今の調子で元気でいてくださいな。
と心で願いながら
こっそり顔写真を撮りました。
今日は桜が綺麗だったな。

里弄で山海の幸を堪能

2017年04月08日 | お出かけ
菜種梅雨なのでしょうか?
長雨が続いでいますね。
アライグマ級の洗濯好きにとって
お日様が現れないのはしんどいです…

さて、テーマの話へ行く前に。
6月、某国へ渡航することになりました。
しかしパスポートが7月の半ばで切れてしまうため
昨日切り替えの申請に出向いたのです。
証明写真が少しでもマシに見えるよう
知り合いのカメラマンさんに
写真を撮ってもらおうと思ったのですが
早く切り替えないとエアチケットが取れないので
泣く泣く申請所横にある簡易写真館で撮影。
ちなみに姉は何か事故や事件に巻き込まれた時
パスポートの写真が使われるからと
メチャメチャこだわって撮ってます(笑)

しかし簡単に済むと思ったら
そうでもなかったのでした。
はじめに撮った写真を窓口へ持ち込んだら
「白すぎますし、頬とおでこがテカってます。
もう一回取り直してきてください」と。
別に厚化粧しているわけでもないし
脂ぎってるわけでもないのに知らんがな…
そしてもう一回撮っても
まだ白浮きしていると突き返される。
フラッシュの角度や照度を変えて
ようやくまともな明るさになってきたのですが
今度は私が目を瞑ってしまう症候群になり
何度やっても寝ぼけた感じの表情に。
カメラ担当の方から苛立ちオーラが感じられたので
目をカッと見開いて我慢をしたら
ミシュラン・キャラクターの
ビバンダムみたいな顔になりました。
あの写真と10年付き合っていくのか…
各国の審査場の人しか見ない写真だし
まいっか^^;


さて、先日里弄さんにお邪魔しました。
黒板を見ると春の味覚がチラホラ。
食べたいもの目白押しで
何を頼もうか懊悩します。
いつかみんなで行って
「上から下まで全部」
と言ってみたい。



蜂の巣のラー油がけ

シェフから試作品をいただきました。
これ、めっちゃ美味しい!
こんなトリッパ料理があるんですね。
見た目の問題があって
万人向けしないかもしれませんが
目を瞑って食べたら虜になるはず。
私は凝視しながらでも
美味しくいただける部類の人ですんで
定番メニューに加えていただけたら幸いです。



蒸し鶏の四川ソースかけ

ふっくら&しっとりして
蒸し加減が素晴らしいですね。
ピリ辛濃いめのソースも
ビールを誘って止みません。



アオリイカの自家製桜海老醬炒め

大好きなアオリイカが
自家製桜海老醬を纏っていると目にすれば
頼まない選択肢はございません!
そう、里弄さんと私の出会いは
この自家製桜海老醬から始まったのです。
あれは5年前のことでした…
長くなるのでやめておきます(笑)
駿河湾でしか水揚げがない桜海老を
惜しげもなく使用して濃縮した醬。
スプーン一杯で一体何匹分なのでしょう。
甲殻類のリトルプリンセスである桜海老と
軟体動物のキングであるアオリイカが
鍋という場に会して煽られ馴染み合い
今まさに私の眼の前にある。
心して口へ送り込むと……旨っ!
火の入り方も絶妙です。
滝川シェフ劇場に感動をいただきました。



車海老の発酵唐辛子炒め

最近、色々な調味料を自家製しているシェフ。
先日訪れた時に発酵唐辛子の
スターターを分けていただきました。
私の方は使うタイミングを逸しておりますが
ここでプロの味を賞味しましょう。
辛いは辛いですが
ストレートに「辛っ!」という印象ではなく
甘さと酸味が立っており
とてもマイルドな味わいでした。
車海老とお肉を合わせて
旨みの相乗効果を狙っているのもいいですね。
美味しいなぁ。



重慶酢豚

いわゆる街の中華の酢豚ではありません。
サブタイトルに「豚ヒレ肉ピリ辛黒酢炒め」
とあり、まさにそのままの味わいでした。
よくある酢豚より断然こっちの方が好き!
日本人の解釈でアレンジし過ぎた中華は
食べられないものが多いですから^^;



赤羽根はまぐり炒飯あつあつスープがけ

多分、皆さんが想像している味とは違うと思います。
パラッパラの炒飯に
粘度のないはまぐりの上品なスープが投入され
サラサラと体に入っていくお茶漬け感。
この上なく優しく胃に染み渡る美味しさです。
これなら二日酔いの朝も丼一杯いけますぞ。
そうそう、今年はアサリが不漁だったので
地物のはまぐりに切り替えたそうです。
出汁の上品さからいったらはまぐりの方が上。
なんとも贅沢な締めくくりでした。



訪れる度に新しい味との巡り合いがあり
期待を裏切らない里弄さん。
いつもご馳走様でございます。
またお邪魔します!




「吉い」で河豚尽くし

2017年03月28日 | お出かけ
先日、名古屋の吉いさんで
名残の河豚を楽しませていただきました。
開始時刻に遅刻しないよう
十分気をつけていたつもりですが
まさかのバス遅延…
予定していた新幹線に乗り遅れました(汗)
それでも在来線よりは新幹線の方が早いので
30分後の新幹線に乗りまして名古屋へ。
遅刻時間を最小限に食い止めたいので
緑区の景色が見えてきた頃からデッキへ飛び出し
右か左か開く扉がわからないので
しばらく真ん中で仁王立ちになり
「一番初めに降りるのは私だから」オーラを出す。
扉のアナウンスが流れるや否や
ベタッと貼りついて開くのを待ち
開いた途端地下鉄のホーム向けてダッシュ!
新幹線降りてコンコースの人混みをすり抜け
2分で東山線ホームに到着しました。
ちなみに足元はピンヒール^^;
しかし1分遅刻したのでアウトです…
申し訳ございません。
皆様にお詫びしまして
文字どおり駆け付け一杯のビールを飲み干しました。



河豚のサラダ

茗荷を効かせたツマのようなサラダに
湯引きした河豚がトッピングしてあります。
いろいろな部位のいろいろな食感が楽しめました。
そしてこのドレッシングというか
出汁が美味しかったんです。
みなさん器を持ち上げず召し上がっていましたが
お出汁は残されたのかな?
私は勿体無いので
優勝力士の祝杯のように飲み干しました(笑)




この子の茶碗蒸し

黄身感の強い茶碗蒸しに
酒泥棒のこの子が乗っています。
そしてもう一つのトッピングが
パルミジャーノレッジャーノ。
中にもブロックがゴロッと入っていました。
これ、本当に美味しかったです。
実は現在、模倣に向けて研究中^^




てっさ

板前の技術が光る一皿です。
皿の模様が透き通るか通らないかぐらいの
適度な厚みが嬉しいですね。
薄すぎると味気ないし
厚すぎると歯ごたえに気を取られ
味への関心が薄れます。
これはベストな加減でした。
そして4日熟成したという旨味。
せっかく薬味をご用意いただきましたが
増し増しになったアミノ酸を
全面的に楽しみたかったので
ほとんど使わずにいただきました。
あの旨味、今も脳内で再生できます。




河豚の塩焼き

カマ部分をじっくり焼いてあります。
適度に脂が乗って上品な旨味が炸裂。
お魚の塩焼き+柑橘だから
ワインでも合うのかもしれませんが
河豚と酢橘にはやはり日本酒ですね。



白子焼き

遠火で丁寧に焼いた白子。
立派なサイズですね^^
箸を入れるとムースのように解れ
口に含むと舌と上顎の軽い圧力で
あっという間に溶けゆきます。
んんん〜っん。
クリーミィでテイスティで幸せな余韻。
本来なら子孫繁栄に使われるべき器官を
私共が横取りして申し訳ありません。



河豚の唐揚げ

しょうゆ味をしっかり目に効かせた
竜田揚げのような仕上がりです。
歯を入れますと
河豚ジュースが溢れますよ。
これだけテイストが異なる料理でしたが
流れに変化がついて楽しいかも。
ビールが飲みたくなる味わいでした。



河豚雑炊

タモリ大先生が
「歳をとってから河豚の旨さがわかった」
とおっしゃっていましたが
その旨さを象徴する料理が
この雑炊ではないでしょうか?
河豚の骨の髄まで抽出し
米に含ませていただく雑炊こそ醍醐味。
もちろん率先してお代わりしましたよ^^



黒蜜寒天

締めにぴったりの軽やかさ。


非常においしゅうございました。
今回は7人で貸し切りだったのですが
各所でお話が盛り上がっていても
お料理が出てくると、シーーーン。
食べている間はまさに「しじま」。
吉いさんの河豚料理は
人を黙らせる力を持っていました(笑)
ご馳走様でございますm(_ _)m

お誘いいただいたGクン
いつもありがとうございますm(_ _)m
ご一緒いただいた皆様、
楽しいひと時をありがとうございました。
この日結成した「チームF」で
また美味しいひと時を過ごせたらいいですね〜。
あー、幸せでした♪

FINS FINS

2017年03月07日 | お出かけ
急遽取材がキャンセルになり
次の取材まで時間が空いてしまいました。
執筆を始めると中途半端になりそうなので
ブログをサクッと書かせていただきます。


携わっている媒体で昨年の夏
「辛いもの特集」を担当しました。
そこでお声をかけさせていただいたのが
FINS FINSさんです。
豊橋人なら誰もがお世話になっただろう
中央製乳さんの物流部門が母体のよう。
超真っ当な素材を使って
究極の食パンを作っている
NBIベーカリーさんも然りです。

聞けばFINS FINSさんは
タイの一流ホテルで修行していたシェフを招聘し
タイ風や東南アジア風料理ではなく
本物のタイ料理を提供しているとおっしゃいます。
一部原料に混入している場合を除き
化学調味料は使わないんだとか。
タイ旅行で化学調味料まみれの味に
げんなり憔悴した経験を持つ私め。
そうと聞けば食べたくなるではないですか。
と言いつつタイミングを逸して
つい先日お邪魔しました^^;


取材の時にも思いましたが
よくあるなんちゃってタイ料理屋さんとは違い
お店のしつらえもかなり洗練されています。
オーダーはタッチパネル方式になっていました。



ハートランドの小瓶

シンハーにしようと思いましたが
あれは蒸し暑いタイで飲んでこそ美味いビール。
極寒の日本では気が向きません^^;



ポーピヤトート

突き出しの揚げ春巻き。
パリッパリで美味しい。



ヤムウンセン

春雨と海鮮のサラダです。
ちゃんと辛い、そして美味!



ゲーンキヤオワーンガイ

鶏のグリーンカレーです。
これかなり美味しいわ。
タイ本国を含めて
今まで食べた中で1番かも。
変な甘さもありません。
そして辛い!
デフォのご飯は日本米ですが
追加料金でジャスミンライスにチェンジ可能。




パッタイ

本場そのものの作り方。
タマリンドとシンプルな調味料で炒め合わせ
最後の味付けは自分で行うスタイルです。



砂糖・ナンプラー・唐辛子・酢など

写真を撮り忘れましたが
生のニラ・もやし・ピーナッツ
そしてパクチーも別皿で供されます。
これもかなり満足度高し。



トムヤンクン

味蕾全体を刺戟する味わい。
すっぱ辛い美味い。



マッサマンカレー

世界美食ランキングNo.1に輝く料理。
でも私の口には甘すぎる…
世界基準と私の基準は
大きくかけ離れているのかしら?



タイ風唐揚げ

これは普通でした。


タイ風さつま揚げの
トートマンクンが売り切れだったのは残念。
あと、プーニムパッポンカリーも食べたかった。
興味がそそられる料理が多数あるので
近々再訪しなくては…


タイ渡航以来タイ料理を避けていましたが
いいお店が地元に出来て
イメージが急上昇しております。


ごちそうさまでした!



フラスカティで姉のBDP

2017年03月05日 | お出かけ
豊橋上空は午前中と打って変わって曇天に。
花粉症と無縁の私め、
ベランダで布団を干しておりましたが
急いで取り込みました。
こういう気候の変化、春っぽいですね。
今日もお家でカタカタやっておりますが
世間様はholidayだと考えると
なんとなく仕事に身が入りません。
気分転換しにスーパーへ買い物へ行ったら
高校時代の友人にバッタリ合いました。
昔っからオシャレな子でしたが
今日もスーパーSヨネ内をピンヒールで颯爽と闊歩。
ラクさよりもオシャレをとる姿勢、素敵だわ^^
その友人から
「そういえば●ちゃん、最近また子供産んだんだよ」と聞き
友人たちが現役女性としての人生を謳歌していることに
感慨深くなってしまったのです。
友人と呼べる人達がいい生き方をしていると
私の人生まで充実しているように思えるのはヘンですかね^^;
そんなやり取りをしていたら
1つでいいモヤシを3袋も買ってしまった…
大丈夫?脳みそ。ちゃんと現役か?


さて、先日姉のBirthdayPartyを
フラスカティさんで開催しました。
お店選びは本人の希望でしたが
私も願ったり叶ったりです。
スプマンテを掲げて乾杯!



八ヶ岳の平飼い有精卵

八ヶ岳で軍鶏を育てている農場さんの
平飼い有精卵を半熟のゆで卵で。
板東英二かmieかと言われるほど
ゆで卵が大好きすぎる私としては
選ばないわけにはいきません。
黄身が非常にまろやかで甘くて美味でした。




鰆の炙りサラダ仕立て

鰆の炙りと聞いてスルーできませんよね。
少なくとも私は。
脂ののりがよく体高もある鰆を
炭火でサッと炙ったところに
良質なオイルと柑橘をまとわせてます。
唸りますよ、この旨味。




天然特大ホタテの炙り

一年に数個しか入荷しない
北海道の天然特大ホタテ。
昨年もいただいて感動しました。
これを逃したら来年まで待たなくちゃいけません。
待っても食べられるかどうかわからない。



堂々たるお姿

養殖のホタテとは香りも味も歯ごたえも異なります。
プリプリというよりは
サクサクした感じの食感なのです。
大きいのに全く大味でないのもすごいところ。
何年海に生息していたんでしょうね。
ごちそうさまでございます。



空豆と紋甲烏賊のサラダ仕立て

似た感じの料理が続きますが
素材の味を活かそうとすると
こうなるのだと納得してのセレクト。
イカ、ウメェーーーーー
お下品申しわけございませんm(_ _)m




ういきょうとイワシのシチリア風パスタ

ういきょう、イワシ、パン粉で
THEシチリア的なパスタです。
程よい塩味に白ワインが進みますよ。




山鶉とポルチーニの「森のラグー」
パッパルデッレ トリュフ風味

旨味をこれでもかと凝縮したラグーを
幅広のパッパルデッレが絡め取ります。
鼻から抜ける香りが素晴らしい。
発酵バターを大量に使用しているので
出来立てを迅速に頂きたい一皿です。



トリッパのフリウリ風

大麦、白いんげん豆、香草とともに煮たトリッパ。
トリッパらしさは残しながらも
臓物NGな人の概念を変える旨さ。
現に姉がそうですもん(笑)。
奪い合うように頂きました。




サルディーニアのカンノナウ




岩手山形村の短角牛炭火焼き

やっぱりここへ行き着きます。




ノヴェッロのオイルをたっぷりかけて

このオイル、美味!
そういえばオリーブオイルって
フルーツのジュースだよね、と
改めて思い起こさせる香りとスムースさ。
お肉にダバダバかけても違和感がありません。
もちろん油ですから取りすぎは禁物ですが
翌日胃もたれなど何もしませんでした。
主人公たる短角牛は変わらぬ旨さ。
噛めば噛むほど旨味が溢れ出すアミノ酸の塊でした。




付け合わせ

お豆のパイとほうれん草

ほうれん草のパワフルさにびっくり。
生命力をアピールしてくるんです。
だからと言ってエグくない。
レンズ豆のパイを肉汁に浸すと
なんとも幸せなハーモニーが生まれます。
これも奪い合うように完食。



ピスタチオのジェラートで〆



もちろんディジェスティフもね♪


姉の笑顔をたくさん見ることができて
幸せな夜でした^^
お姑さんの看護等で大変みたいですが
美味しいお料理とお酒に囲まれている時ぐらい
無条件に楽しんで欲しいものです。
妹として私ができるのは
これくらいしかありませんが
たった3人の姉妹だから
良き理解者でありサポーターでありたいと思います。
「最後の始末は頼んだ」という
姉たちのプレッシャーに押しつぶされそうですが
最後に生まれた末っ子のサダメと思って
順番間違えないように健康体を心がけなければ…
何も努力してないけど(笑)


フラスカティさん、
いつも美味しい「力メシ」
ごちそうさまです!



2017年初のAUX CRIEURS DE VIN

2017年02月24日 | お出かけ
今日はプレミアムフライデーだそうですね。
賛同している企業は3%あまりと聞きますが
これから普及していくのでしょうか?
私が小さいころは半ドンと言って
土曜の午前中は営業している企業が大多数でした。
時代の変化とともに働き方が変わるのは自然の流れ。
ただ、他の日にしわ寄せが来るようでは
全くもって意味がありません。
見せかけでないワーク・ライフ・バランスが
世の中に定着するといいですね。
私にはあまり関係ありませんが^^;


さて、今年初のオークリウールさん。
1月の半ばだったかしら?
荒んだ心とひもじいお腹を
存分に満たしていただきました。



グジェール

空腹を助長させる塩分加減。
グラスの泡があっという間に
体内へと吸収されていきました。



すかさず白



舞阪産赤座海老のサラダ仕立て

生きている赤座海老を調理していただきます。
上品な甘さがたまりませんね。
ハサミまでガジガジしごいていただきました。




オニオングラタンスープ

この温かさと香ばしい甘みは
胃にじんわり沁みわたります。
パリジャンやパリジェンヌが
オペラ観劇後に飲む深夜のスープ。
深夜のラーメンじゃなくて
深夜のオニオングラタンスープなら
背徳感や翌朝の膨満感は薄れるはず。




キャンドルライトに火が灯りました



スズキのブールブランソース

いつもながら絶妙な火入れです。
ほっくりふわふわ。



子羊のポトフー

ポトフーをいただくのは初めてかも。
イタリアのボッリート的なシンプル仕立て。
噛むほどにお肉の旨みが口内に広がります。
お野菜も素直な味で美味しいですよ。




ベネディクティンDOM

ディジェスティフ・タイムです。
ノルマンディ地方の薬草リキュール。
いつもはマールなど強めの蒸留酒ですが
この日は気分を変えてみました。



ヌガーグラッセ

リキュールとよく合います。
ベネディクティンDOMは
バニラアイスと相性が良いとの情報に納得。



心地よい接客に癒されました。
ここに来るとスーッと肩の力が抜けるから不思議です。
いつもありがとうございます^^




2017年初っ端の里弄さん

2017年02月17日 | お出かけ
先ほど背中に悪寒が走りました。
まずい!明日パーティなのに…
インフルエンザの症状ではないので
とにかく体の内側から温めようと
ひとまず葛根湯を飲みました。
続いて生姜を大量にすりおろし
ハチミツと一緒に混ぜて熱い湯を注ぎ
ハフハフ飲んだら何とかセーフっぽい。
そう、うちの甘味シリーズ、
ハチミツもありました(笑)
昨日のインタビュー終了で
張っていた気が少し緩んだのが原因かな?
この先やらねばならぬこと目白押しなので
倒れているわけにはいかないのです。
まずは仕込みをせんといかん。


さて、香港から帰国した翌日に遡ります。
年頭のご挨拶も兼ねて里弄さんに伺いました。
香港から帰ってすぐに中華。無問題。



ガージェリー・エステラ

いつものことながら秒殺でなくなります。



突き出しのお漬物

クリアな味にホッとします^^



土佐あかうしのタタキ風

定番の前菜です。
肉の旨みがダイレクトに下へ伝わります。
試作中の穴子の湯葉巻きをいただきました。
穴子の野性味に熱燗を合わせたくなる。
穴子料理は野生っぽさを残した方が好みです。
これはちょうど良いバランスだったわ。



三河赤鶏の棒棒鶏・四川ソース

口水鶏と棒棒鶏なので
比較すべきかどうかわかりませんが
銀座の瓢香の火入れ加減と
里弄さんの火入れ加減を比べると
やはり里弄に軍配が上がります。
しっとりとした食感と
鶏のコクが素晴らしい。




自家栽培青菜の炒め物

青菜が新鮮で味わい深いから
ゴチャゴチャ手を加える必要がありません。
いくらでも食べられそう。



浜名湖牡蠣のサクサク揚げ

冬の定番ですね。
サックサクの衣と
ふっくらした牡蠣のコントラストがたまりません。
2月いっぱいで終わっちゃうそうですよ。
お早めにどうぞ。




アオリイカ(紋甲烏賊?)と季節の野菜の炒め物

どっちのイカか忘れました^^;
瓢香で納得いかなかったので地元でリベンジ。
そうそう、こういうのを期待していたのよ。




海老ワンタンそば

香港から帰ってまた海老ワンタンそば(笑)。
澄んだスープと海老感の強いワンタンは
香港のそれとは全然世界観が違いますね。
自家製麺のそばはコシコシしとした食感。
そして優しい食後感です。



野菜あんかけご飯

正式名称は忘れました^^;
味付けは上品なスープがベースで
野菜の旨味を生かしています。
よくある中華飯を食べ慣れている人には
物足りないかもしれません。
でも私にはちょうどいい。
食べてて舌と身体がラクなのです。



杏仁豆腐



いちごプリン

飲めるデザートシリーズ(笑)
特にいちごの香り炸裂の
いちごプリンは大好物♪


素材の味と食感を活かした中華。
ホッとします。
改めてこの地は食材の宝庫だと思い知らされました。
なんだかんだ言っても
こっちのモノが東京で高く売られてるんですからね。
腕のいい料理人さんが産地で作れば無敵です。
ごちそうさまでした!



さて、私も頑張らなくちゃ。