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おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

Joe's Kitchen の14周年記念dinner

2017年10月05日 | お出かけ
昨日の夜は冷え込みましたね。
ついにタオルケット2枚重ねになりました。
普通の布団を出すのは
まだまだプライドが許しません(笑)

さて、これまただいぶ過去に遡ります。
中国料理の名店「Joe's Kitchen 」さんで
14周年記念ディナーをいただいてきました。
オープン&クローズが日々繰り返され
絶えず新陳代謝している名古屋中心部にあって
14年の長きにわたって愛され続けるのは至難の技。
どんなウルトラCを使って営業?
いえいえ、ジョーズさんで数時間過ごせば
その理由がわかるのです。
では、お料理をご紹介しますね。



目隠しされた器が登場



中には車海老

そう、酔っ払い海老です。
中に紹興酒を入れまして
待つことしばし。
あれ?おとなしいな…と思っていたら
蓋が吹っ飛びそうなほど
突然大暴れし始めました。
酒乱ですな(笑)



鍋でサッと火入れ



酔っ払い海老

たっぷり紹興酒を飲んだ海老ちゃんから
良い香りが立ち上ります。
特製のタレをつけてもよし
そのままでもよし。
殻までバリバリ食べてしまいました。
鮮度抜群だから海老臭さゼロ。
美味なる夕べのスタートです。



ミニ冬瓜の薬膳スープ

名古屋コーチンのスープをベースに
高麗人参や青梗菜など具沢山。
周りの冬瓜を少しずつ削りながらいただきます。
この薬膳スープ、発汗作用が凄いんですよ。
もともと汗っかきなのもありますが
膝頭から汗をかくことは稀です。
全身の毛穴がガバッと開いて
いろんなものが出ていきました。
美味しいデトックスの完了。
カリウムの多い冬瓜を真夏にいただくのは
大変理にかなったことでございます。



クリスピーチキン

パリッパリの香ばしい皮が全体をコーティングし
中心部分は肉汁で満たされております。
とても手間暇がかかるようで
シェフもなかなか手をつけない料理だとか。
いただく機会に恵まれて幸せだわ♪



気仙沼ヨシキリザメのフカヒレ姿煮

姿煮にこだわるのがジョーズ流。
これをみんなでシェアいたします。
小ぶりを一枚ずついただくのと
分厚いサイズをシェアするのでは
食べ応えは雲泥の差。



断面を見れば一目瞭然

口の中でハラハラほぐれ
上質なスープが舌上で踊ります。
シャキシャキもやしでアクセント。



子持ちオーマールエビのスパイス焼き



一人分

ケチャップのように見えるのが卵です。
殻から身がゴロッと外れるのも
活きオマール海老たる証拠です。
冷凍モノだとこうは行きませんからね。




淡路鱧・シェフ特製ジンジャーソースと平たい春雨

丁寧に骨切りした淡路の鱧を
香り高いジンジャーソースとともに。
平たい春雨が鱧のエキスとソースを吸って
ラストまで美味しさを引っ張ります。
しつこいようですが、春雨ラヴ♪



ラムのスパイシーロースト

ラムとスパイスはゴールデンコンビ。
特徴的な複数の香りが相乗効果となって
赤ワインを誘うこと誘うこと。
ワインお代わり〜





蓮の葉おこわ

安定の美味しさです^^



ドーム型の器が登場

昔喫茶店テーブルにあった
有料星占いみたいだわ。
お金入れるとコロンとカプセルが出てくる…
記憶が古すぎますか^^;



植物コラーゲンのデザート

パカっとドームを開けば
琥珀を散りばめた宝石箱のよう。
希少な桃の樹液を使ったデザートです。
フルフルとした舌触りと仄かな桃の香り。
他の素材には例えられない食感と香味です。
コラーゲン=動物性だと思っていましたが
植物性のもあるんですね。


今回も山海の幸に工夫を凝らした
大満足の内容でございました。
マダムセレクトのワインも毎回秀逸。
美味しいだけでなく体に拒否反応が起きないから(頭痛とか)
翌日調子が悪くなるどころか
前日よりも確実に元気になっています。
もちろん真っ当なお料理も相まって。
そして特筆したいのがお二人のお人柄。
「放っておかれた感」も「ベタベタ感」もない
付かず離れずのマダムの接客が心地よいのです。
どこまでも料理に真っ直ぐなシェフを
マダムが心からリスペクトし
接客についてシェフは全面的にマダムを信頼。
この二人のコンビネーションが
極上の時間を演出してくれるんですね。
だから14年続くのも偶然ではなく必然的。
途中大変な時代もあったとお聞きしましたが
変な方向へ舵を切ることなく
確固たるスタンスを保ってきたことが
今へとつながっているんでしょう。
改めて、14周年おめでとうございます!


実は先日もお邪魔したばかりで
上海蟹のお席も確保済み(友人に感謝)。
これからも末長くお付き合いしたいお店です。
ご馳走様でございました^^

麺's collection 2017年夏

2017年09月14日 | お出かけ
朝晩涼しくなりましたね。
暑がりの私にとっては大変望ましい季節到来。
タオルケットを腹部のみに載せて
ちょっと肌寒いくらいが心地よいのです。
こんな季節が一年の大半だったらいいのに…
そんな身勝手な思考は置いておいて
この夏を振り返りましょう。
基本的にお昼ご飯はうちでとりますが
たまに外で頂くときは
麺類を選ぶことが多いようです。
多いよう…自覚がありませんでした^^;
外食ランチの写真を集めたら麺ばっかり。
新規開拓店と贔屓店が混在しますが
ランダムにサクッとご紹介させていただきます。

まずは名古屋の「千年ニコ天」へ。


コロきしめん

子供の頃からきしめんが大好き。
でも、今考えれば
当時食べていたきしめんは
今の私が合格点を出せるか怪しいレベル。
やはり本場のクオリティにはかないません。
下町千年に店を構えるニコ天さんの
ペロンペロンっぷりは理想的。



コロひやむぎ

サラッと流してしまいましたが
「コロ」は中部地方で「冷たいかけ」を意味。
語源は「香露」だそうです。
ひやむぎはつけ麺が基本ですが
このコロひやむぎはかけが似合いますね。
乾麺にはない滑らかな口当たりで
唇の間をスルスルとすり抜けていきます。
23号線を使って名古屋入りする際に
立ち寄る機会が多くなりました。
これからの季節は味噌煮込みが楽しみです。



お次は静岡藤枝の「マルナカ」へ。

藤枝といえば朝ラーメン。
静岡中部はお茶の名産地です。
早朝より茶摘みに勤しむ方達のために
開店時間を早めたのが朝ラーの由来だそう。
朝からでも食べられるように
あっさり目に作ってあるとか。
藤枝へは何度となく足を運んでいますが
朝ラーは初めてです。
もっとも有名な店で頂くことにしました。


中華そば並

豚モモ肉の焼き豚が蓋みたい。
麺はやや平たく腰は弱めです。
スープは魚介メインで
動物系の要素はほとんど感じません。
かけそばの汁をラーメンスープっぽくした・・・
って感じでしょうか。



冷やし並

やや酸味のあるスープ。
温かい中華そばより
こちらの方が食べやすいですね。
何れにしても、ビミョー^^;


お次は大好きな豊橋の「政次郎」へ。



油そばラー油入り

この夏初登場した油そば。
なんと大将、
いわゆる油そばを食べたことないんですって。
かくいう私も1、2度しか食べたことなく
しかも苦手意識を抱いてしまい現在に至ります。
「週に何度もこれ目当てに見える方がいらっしゃるんですよ」
と女将さんがおっしゃるので
試しにオーダーすることにしました。
よーく混ぜていただきますと
香味高い油が太麺に絡みつき
食べれば食べるほど次の一口を欲します。
油プラスラー油ですけど
不思議としつこさは感じません。
チャーシューも千切れて絡み合い
今までにないコンビネーションを味わえました。
これ以来、何度かいただいております。
麺の量が通常よりも多いので
少食の方はご注意ください。


お次は豊橋の「てつや」へ。



すだちうどん

本場讃岐で修業を積んだてつやさん。
夏限定で毎年すだちうどんを提供しています。
ひやかけの汁にすだちの清涼感が溶け込み
なんとも爽やかな後味を残します。
麺も小麦の香りが高くて美味しいのですが
とにかく太くて顎が疲れる(笑)
毎食後「顎が疲れた」と呟いている気がします。
幻のきしめん、再登場しないかなぁ。


お次は新函館北斗駅の「我流焼きそば はないち」へ。

6月の終わりに取材で訪れた新函館北斗駅。
北海道新幹線の終着駅として開業間も無く
あたりに食事ができるお店が大変少なかったため
駅ビルの中にあるこのお店でお昼を済ませました。
「我流」と聞いて
「シェフの気まぐれ」的なイメージをしたのですが
ここでいう「我流」は「あなたのお好みで」でした(笑)



特製焼きそば

麺と具は油で炒めてあるだけです。
あとは用意されたソースやスパイスで
好きなように味つけるという演出。
オリジナリティ重視?それとも手○き?
普通のソース焼きそばが恋しくなりましたが
ある意味インスタ映えする写真が撮れてよかったです。
インスタ幽霊部員ですけど(笑)


お次は豊川の「ガチ麺道場」へ。

各方面から噂や評判は聞いていながら
なかなかタイミングが合わず
訪問が叶いませんでした。
今回、満を辞して開店前に到着するも
すでに多くの殿方で店前が賑わっています。
名前を書いて呼ばれるのを待ったところ
1回転目で着席することができました。


鶏そば昆布といりこの塩

つけ麺にも惹かれましたけれど
やはり私は汁あり派。
汁あり系の筆頭にある
このメニューを選びました。
自家製麺で無化学調味料が売りの同店。
なるほど、モチモチの麺は魅力的。
スープはいりこの主張がやや強く
ストライクとまではいきませんでしたが
皆さんが評価する気持ちはわかります。
開店時間の少し前に
お店周辺で用があれば立ち寄ろうと思います。



ラストを締めくくるのはまたまた「政次郎」。



秀麗塩

ギリギリまで無駄な要素を除いた
キレッキレのスープが五臓六腑に染み渡ります。
最後まで飲み干しても
喉がカラカラに乾くことはありません。
やっぱりこのラーメンが好き。
結局このセリフにたどり着きますわ^^;


以上、麺's collection 2017年夏、終わり!

まねき寿司で鰻の会(貸切)

2017年09月10日 | お出かけ
平日に取材して週末は執筆。
スコーンと気が抜ける休みの日がないという
悪いサイクルが確立しております。
お陰様で今日は超ブルーな気分でして
パソコンの前でため息ばかり。
これではいかん。
気分転換せねばならぬと
過日の楽しく美味しい思い出を
引っ張り出してみることにしました。



まねき寿司貸切会「鰻の会」

Sさんが企画してくださった
魅惑的な会に参加させていただきました。
女将さんの麗しい字で記されたお品書き。
鰻愛好家の魂が揺さぶられる内容でございます。
眺めるだけで精力が付きそうだわ(笑)




天然鰻ご登場

鰻の価格が高騰の一途を辿る今日この頃
一尾いくらするのかしら?と
ついつい下世話なことを考えてしまいます^^;
みんなでシェアできるって素晴らしいですね。




鰻ボーン

鰻の骨を素揚げにしたもの。
ビールにあてにピッタリです。
骨をも無駄にしない
大将の鰻愛が伝わってきます。




北海道 馬ふん雲丹

贅沢に1人一つ。
身がパンパンに詰まってますね。
これはラッコも大喜びだわ♪
食べるのは私ですけど。
きっと良質な昆布を食べて育ったのでしょう。
磯の香りと天然のアミノ酸が口内に広がります。



鰻の煮こごり

穴子の煮こごりは大好物ですが
鰻の煮こごりをいただくのは初めて。
女将さんに伺ったところ
ゼラチン質豊富に見える鰻なのに
なかなか固まらないんですって。
鰻が持つ酵素が凝固を阻むのかな?
穴子よりもフルフルした感じで
非常に上品な口あたりでした。
もちろん味も美味この上ないです。



鰻唐揚げ ぽん酢

これはややオイリーな印象でしたが
唐揚げにするというアイデアがユニークですね。



うざく

夏の小鉢といったらうざく。
幼い頃は鰻を酢に漬けるなんて
全くもって意味がわかりませんでしたが
酸いも甘いも噛み分けた今となっては
ひと夏に複数回食べないと気がすみません。
まねき寿司さんのうざく、秀逸でした。
野暮ったい甘さがなくスッキリ。
美味しかったなぁ。



鰻すし

このひと皿の登場で
お寿司屋さんにいることを思い出しました(笑)
シャリとの相性も抜群です。




鰻の生春巻き

大将、攻めてきますね。
鰻も生春巻きになるとは思いもよらなかったでしょう。
鰻の太巻きを極めてライトにしたような印象です。
どんなシーンでこの料理が思い浮かんだのか
個人的に非常に興味があります^^




長良川天然鰻の白焼き

真打ち登場!
こんがりと焼き上げられた天然鰻。
下処理をちゃんとしてあるからか
全く臭みがございません。
箸で押さえると押し戻そうとする弾力。
一旦箸を入れてしまうとホワッと解れます。
これにクラタペッパーのホワイトペッパーをかけたところ
悶絶級の美味さでした。
脂をしっかり蓄えた鰻の香味と
ホワイトペッパー特有の野性味が絶妙にマッチするんです。
今までクラタさんのブラックペッパーしか使ってませんでしたが
ホワイトペッパーの美味しさに魅了されました。
現在自宅に4袋あります(笑)




炉いっぱいに串打ちした鰻

どうやらクライマックスが近づいてきているようです。



鰻巻き

鰻料理教本を見ているみたいですね。
鰻料理の定番である鰻巻きも登場しました。
使い方が贅沢すぎるわ♪



蒲焼完成



鰻丼

私以外の女性はご飯少なめでオーダーしてましたが
鰻とご飯のバランスを考えると
ラストに帳尻が合わなくなると思い
並盛りをオーダーしました(残すという概念がないw)。
カリッカリに焼かれた鰻とご飯で
箸の上に小さな丼を作るイメージをしながら完食。
さすがの私も超満腹です。
かれこれ40年以上生きてまいりましたが
一度にここまでの量の鰻を食べたのは
初めての体験でございます。
食べ過ぎて嫌いになるどころか
翌日もまた食べたくなってしまう鰻マジック。
いや、大将の鰻愛がそうさせたんですね。
女将さんのおもてなしも心地よく
貸切の気楽さもあって
心置き無く楽しませていただきました。
ご馳走様でございます!




お誘いくださったSさん、
鰻愛をさらに深める機会を与えてくださって
誠にありがとうございました。
ご一緒いただいた皆様方もありがとうございます。
あー。書いていたらまた食べたくなってきたわ…


女ふたりの岡崎狂詩曲

2017年07月06日 | お出かけ
ご無沙汰しております。
義母の他界をお伝えしたきり
そのまま時間が経ってしまいまして
ご心配をおかけ致しました。
多忙を極めたのもあったんですが
どんなに忙しくてもブログは別筆だったのに
何となく書く気が起きず放置プレー。
そろそろリハビリを開始しようかなと思いまして
だいぶ前の夜を紐解くことにいたします。


あれは1年前?いやもっと前?
そうの編集部員仲間のAさんと
そのうち二人で飲みに行こうと
ゆるーい約束を交わしておりました。
大人数で飲むたびに「今度こそ」と
幾度も約束を交わしつつ
時はいたずらに過ぎゆくばかり。
そろそろ実行に移さねば
飲む飲む詐欺の容疑をかけられそうなので
きちっとした日時を決めて決行したのです。
ところはAさんの勤務地がある東岡崎。
岡崎には親戚が住んでおりますが
親戚の家のごくごく周辺と蕎麦屋以外
私は全くもって不案内です。
よってこの土地に明るいAさんに
すっかり任せることにしました。


東岡崎駅に久々に降り立ちました。


バックスバニーに酷似しているキャラクターが誘導



デザインのディテールに昭和が漂います



ここは岡ビル百貨店

かつて豊橋の玄関口を華やがせた
豊橋ステーションビルよりも小規模です。
ステーションビルだって。懐かしい〜。



ものすごい勾配

岡崎市街には
あちこちに小高い丘があります。
長崎もたいがい丘や崖だらけですが
ここでの自転車生活もキツイですね^^;


お邪魔したのは鮨の松由さん。
まずはビールで乾杯しました。



お造りを一通り

マグロの中トロ、
イシガレイ、シャコ
赤貝、ボタンエビ

イシガレイと赤貝が特に美味♪


忘れました。。



白子の塩焼き

これは悶絶級に美味でした!



ワタリガニ

身が太り始めてますよ。


この後握ってもらいましたが
食べるのとお話しするので
写真撮影はおろそかに。
いつものことですね(笑)


喋り足りない、飲み足りないので
矢作川沿いのバーへ席を移し
さらに飲み進めます。







実はAさん、無類のハードリカー好き。
私も食後はハードリカーで〆たい派。
ふたりの好みが一致し
一杯だけね、とか言っときながら
はい次、はい次、と終わりません。
お互いに薄々感じていた毒気を吐き出し
何とも楽しい夕べになりました。


若い頃は女性二人で飲む楽しさが
全くもってわからなかったのですが
彼女となら気負わず気遣わず
心地よく飲めることがわかりました。
実は今日も第二弾で飲みに行くのです^^
こんなに楽しいなら
もっと早く決行しておけばよかったと思うも後の祭り。
空白の時間はこれから倍速で埋めていきます。


淑女会といい、Aさんとの飲みといい
女性の友人と一緒にいることが
居心地よくなってきたということは
以前あった無駄なライバル意識とか
「合わせてる感」がなくなってきたのかな?
というより、そういう友に
ようやく出会えたのでしょうね。
自分で壁を作っていたのもありますし。


いい歳になってきました^^


ジョーズキッチンで好吃夜曲

2017年06月16日 | お出かけ
梅雨なのに雨が降りませんね。
我が家の目の前は薩摩芋畑ですが
ただいま苗の植え付け真っ最中。




植え付けるや否や
苗首がシナっと項垂れます。
お湿りがないと乾涸びちゃいそうですね。
ど田舎っぷりがバレる風景写真(笑)


さて、先日ジョーズキッチンさんにお邪魔しました。
お友達のTさんに誘われて二つ返事で参加表明。
今回は「上海蟹」や「鯉する火鍋」といった
特別なテーマはなく
シェフ完全おまかせコース料理です。



まずは微発泡で乾杯

これ、爽やかで暑気払いにはぴったり。
梅雨時のジメジメをひと時忘れてくださいと
マダムがセレクトしてくれた一本です、



ボタンエビの紹興酒漬け

紹興酒につけたボタンエビを
卵黄の紹興酒漬けで和えてあります。
アヴォカドでマイルドさを、
飛子でアクセントをプラス。
お酒が進みますよ。




ホタテと春雨

サロマ湖産の4年ものホタテ。
吊るし養殖ではなく
カゴで養殖しているそうです。
鶏で言うところの平飼いかな。
パクパクと動きながら育っているので
貝柱もかなり筋肉質。
全く臭みがなくて旨味が強く
エキス分を春雨がしっかり受け止めています。
これは1ダース食べられる!



サンセールをすかさず開ける

貝料理に合いますねぇ。




エビとホタテと空豆の春巻き

中国では立春に食べる春巻。
本来は春の芽吹き野菜を包み込むそうですが、
梅雨を前にして旬を迎えた空豆、
そしてホタテとエビがたっぷり入っています。




気仙沼水揚げ・ヨシキリザメのフカヒレ姿煮



小さいものを姿煮で一人ずつ、ではなく
大きくて肉厚なものをシェアするのがシェフ流です。



丁寧に時間をかけて戻したフカヒレは
繊維質を感じさせながらも
口の中でハラハラとほどけていく…。
繊維の奥の奥まで(洗剤のCMかw)
コクのあるスープを吸収し、
お口の中へと余すところなく届けてくれます。
モヤシと黄ニラは歯ごたえのアクセント。



マダガスカル産の活きオマール海老香味焼き



焼成する直前まで活きていたそうですよ。
真紅の卵と身を合わせていただくと、
自ずと目が閉じ、幸せのため息がこぼれます。
隅から隅までガジガジ噛み尽くし
しゃぶり尽くしました。



この赤、チャーミングだったな

ペンギンってこんな風に飛ぶのか?
と言う話で盛り上がる(笑)
実際にいるらしいですよ、
大地と水平に羽ばたくペンギン。
追記
ペンギンではなく、
パフィンという鳥だそうです。
北極あたりに生息しているんですね。







油麦菜と自家製干し肉の炒め物

油麦菜、初めていただきましたけど美味!
小松菜にナッティな香味を加えたような味わいです。
自家製干し肉のエキスをまとい、
堂々と主役を演じていました。
青菜をこんな風に美味しく料理したいわ。



ラムチョップのスパイス焼き



オリエンタルなスパイスをまとったラムチョップ。
がぶりと齧ると複雑な香味が口いっぱいに広がりました。
シルクロードの情景が脳裏に浮かびます。
ややタンニンの強い赤ワインが進みましたが
写真は安定の撮り忘れ…



蓮の葉蒸おこわ

蓮の葉の香り、干しエビの香りなどが食欲をそそり、
なかなかの量がスルスル入っていくから不思議です(笑)
蓮の葉の香り・・・
例えるなら若草生い茂る牧場かしら?
この清々しい香りが忘れられず
先日日本橋古樹軒で購入してしまったのでした。



今回も大満足でした。
次回は8月で熊の手賞味、だったかな?
某ジビエ店で熊の後ろ足の強烈な臭さに
仰け反って白目をむいた私としては
楽しみなような、恐ろしいような。。。
きっとシェフが極上の味に仕立ててくれるのでしょう。
精がついて鼻血が出てもいいように
ティッシュはいつもより多めに携帯して
臨みたいと思います。


ご馳走様でした!

男性も家事を覚えましょう

2017年06月15日 | お出かけ
一昨々日から義母の見舞いに行っておりました。
日に日に衰弱しているので
色々な覚悟を固めるためにも
なるべく会っておこうと思いまして。
月曜日の21:30に豊橋を出発し
病院に到着したのが1:30。
緩和ケア病棟は24時間自由に出入りできるので
そこから1時間ぐらい母の様子を眺めていました。
実家に到着したのが3:00頃で
そこから目が冴えて眠れず
空が白んできた頃にストンと寝落ち
翌朝からは軽い時差ボケ。
その尾を今も引きずっている感じです。
とにかく眠い。


母の見舞いがメインなのですが
父の生活サポートも重要な課題。
とにかく家事ができない。
家にいる間、質問ぜめです。
冷蔵庫のどこに何を入れたらいいか…
つまり、冷蔵・野菜・チルド・冷凍の区別がつかないようで
買ってきた肉はどこへ入れたらいい?
野菜はラップに包んだ方がいいのか?
ヨーグルトはなぜ冷凍庫でなく冷蔵庫に入れる?
マシンガンのように質問が飛び交います。
何となくやると言うことができない方で
何かをやるにはきちんとした理論が必要なのです。
すぐに食べる肉は冷蔵庫、
少し間を置くならチルド、
しばらく食べないなら冷凍庫に入れて
冷蔵庫、または常温で解凍して食べるなどなど、
経験をもとに何となくやってきたことを
全て説明する必要がありました。


魚焼きグリルの使い方や
ステーキ肉の焼き加減を伝授したり
炊いたご飯がジャーの中で真っ黄色になっているので
保温は1日まで、とお伝えしたり
ゴミの出し方がデタラメだったのでレクチャーしたり。。。
へっとへとになりました。



家事を奥様に任せっきりの男性陣、
今からちゃんと覚えておいたほうがいいですよ。
「一人暮らしをしたことがあるから大丈夫」
「やる気になればいつでもできる」と思っている皆様方
歳を召してからでは遅いです。
頭が柔軟なうちにやりましょう。
そして奥様方も「自分でやったほうが早い」と
イライラする気持ちを抑えて
できるまで気長に待ってあげましょう。
そうしないといつまで経っても覚えません。
自戒を込めて(笑)
どちらが先にいつ逝くかなんて
誰にもわからないんですから。




疲れるとやはりこれが欲しくなります。





麻婆かけご飯とミニ担々麺

雲林坊日本橋室町店へ。
お見舞いして病院を出ると
毎回ランチタイムを逃してしまいます。
ここは夕方まで通し営業しているので嬉しい限り。
今回は痺れ辛さ激増しはやめました。
次は単品オーダーにしようと思います。
明らかに周りの男性陣より食べている。
美味しいので完食してしまうんですが
運転で疲れはしても体は動かしていないので
夜まで全然お腹空かないのですよ・・・
一日のメインイベントたる夕食に
関心が持てないのは悲し過ぎます。





新しくできたGINZA SIXの蔦屋書店へ

コンセプトショップ的な書店です。
通常なら何時間でも滞在できそうですが
寝不足と疲れで一周回ってギブアップ。




叢書だ!

我らが春夏秋冬叢書の単行本です。
日本の文化を伝えるコーナーに
堂々と面陳されておりました。
誇りに思います♪


途中サービスエリアで爆睡しつつ
何とか無事帰還。
新城サービスエリアのあたりでは
緊張感が高まりました。
何があってもおかしくない人生。
悔いのないように生きましょうね♪


さて、仕事に戻ります。

激辛四川に目鼻ウルウル

2017年06月08日 | お出かけ
昨日おとといと
義母のお見舞いに行ってまいりました。
毎日義妹が看ていてくれて頭が床まで下がります。
先週は日帰り弾丸だったので
今回は実家の掃除も兼ねて泊りがけ。
食欲がないのに体力維持のため
無理やり外食している父に
家庭的な味を届けたいのもありまして。


母はぼんやり意識があるものの
基本的には1日中眠っています。
「お母さん、mieですよ」と伝えると
来たばかりなのに「いつ帰っちゃうの?」と母。
やっぱり寂しいんでしょうかね・・・
義妹から母が突然語り始める
支離滅裂な物語の内容を聞き
ちょっと笑ってしまいました。
母はうみねこハウスで海女さん達にいじめられており
実は海女さんを裏で操っているのは父だと(笑)
その裏には警察の闇組織も関与しており、云々カンヌン。
痛み止めのお薬が強いので
夢うつつがはっきりしなくなっているのでしょう。


夕方、病院を出て買い出しをし
家から持って行った基礎調味料と出汁で
父のために晩御飯をこしらえました。
食欲がなくなって痩せてしまった父ですが
具沢山ぶっかけそうめんを
「これなら食べられる」と大喜び。
単調な味の外食ではきっと味気ないですもんね。
喜んでもらって何よりです。
久々に母と妹以外と話せるとあって
お酒も飲まないのに父は大変饒舌でした。
私が「いつかは小料理屋をやりたい」と伝えると
絶対流行るからやりなさい、とまさかのエール。
「それよりも銀座のホステスになったらどうだ?」
と突拍子も無い提案まで出る始末。
父は九州の国立大学の薬学部を出て
当時御三家と呼ばれていた製薬会社に入り
ドクターの接待で日本全国の高級クラブを見て来たと言います。
「やはり銀座は一線を画しているが
mieさんならきっとママが務まるぞ。どうだ?」と父。
確かに仕事の特性上、
初対面から人生の話まで切り込みますけど
もともと物凄い人見知りで
インタビュー後は毎回グッタリなんです。
銀座のママになんかなったら
一日で胃に穴が空きますわ。
そもそもなるわけないし、
なれるわけがない(笑)。
でも、そんな風に思ってもらえて
ちょっと嬉しかったです^^
〜追記〜
父は「銀座のママの資質に
顔の良し悪しはさして関係ない」と
何度も言っておりました。複雑(笑)。


父が佐藤錦を母に食べさせたいというので
翌朝フルーツショップに片っ端から電話をかけ
なんとかデパートの新宿高野で調達し
病院へと急ぎました。

アメリカンチェリーには見向きもせず
この時期は佐藤錦に首ったけという母。
真っ赤なさくらんぼを目の前に持っていくと
それが何か分かった様子です。
咀嚼も嚥下もかなり厳しくなっているので
タネを抜いてみじん切りにし
口元へ持っていったら2、3個分食べてくれました。
なんとか間に合ってよかった。。。

その後はまた眠りにつきました。
昨日よりも表情が乏しく反応が薄い…
間違いなく悪化の一途を辿っているので
色々な期待は禁物ですが
また先週のような笑顔が見れたら嬉しいな。
しっかり手を握って別れの挨拶をし
病院を後にしました。




雲林坊 日本橋室町店

心が疲れると
四川料理が食べたくなるのは何故でしょう?
カンフル剤的な刺激が欲しくなるのでしょうか。



汁あり担々麺 痺れ辛さ激増し

券売機で勢いあまり
痺れ辛さ激増しチケットを買ってしまった。
カウンターから調理場を覗いていると
仕上げ段階でいつまでも唐辛子の缶を振っている。
「その辺で結構です」と
制止するのはプライドが許さないので
当然のように丼を受け取って
唐辛子の山を崩さないようにレンゲでスープを吸ったところ
「ゲフ」と噎せそうになるも、なんとか我慢。
すると目と鼻から泉が湧いて来ました。。。
瞬きするたびに大粒の涙がポタポタ。
もう前が見えません。
ただ辛いんじゃなくて
旨辛いから結果的に美味しいんですけど
舌ではなく粘膜がやられました。




小麻婆かけご飯

注文確認時、
適当にハイハイと答えていたら
こっちも痺れ辛さ激増しでした。
ダブル粘膜攻撃で
目と鼻が大変なことになってます。


なんとか完食して店を出て
最初に発した言葉は

「疲れた。。。」


痺れ辛さ激増しセレクトは
これっきりにすることをここに誓います(笑)。
唐辛子も豆板醤も花椒も一切見たくないのですが
せっかくなので日本橋古樹軒へ。
辛さの余韻で額と鼻柱に汗を浮かべながら
結局ピーシェン豆板醤やら花椒やら
アレヤコレヤ仕入れてしまいました。



蓮の葉

おこわや蒸し鶏を作るのが楽しみです^^



山椒の実

帰りにアツミさんで購入してしまい
枝プチプチ仕事スタート。
実山椒って発汗作用がすごいですね。
触っているだけで体温が上がり
汗が浮き出てくるんですよ。

プチプチしながら二日間を思い返したり
これから起きることを想定したり。
いつものように「無」にはなれませんでしたが
色々考えるいい時間になったかもしれません。
まだ半分残っているから
今日の夜も瞑想タイムにあてましょう。

神田雲林と雲林坊

2017年05月19日 | お出かけ
テーマと全然関係ありませんが
爪と髪の毛がやたら伸びます。
前々から早いという自覚があったんですが
ここまで早かったっけ?
PCのキーボードを叩いていると
カチカチいうので爪を見たら
2、3日前に切ったばっかりなのに
白い部分がかなり長い。
髪の毛に至っては
会う人会う人から「また伸びた?」
と言われるんです。
こんなところにエネルギーを消費している余裕が
私にはあるのでしょうか?
生き急いでいないか心配です。。。


さて、先日東京を訪れた時のこと。
疲れがたまると決まって辛いものを欲します。
辛いもの、というより刺激でしょうか。
そこでまずはここへ訪れました。



雲林坊の汁あり担々麺

辛さが選べまして
私は一番辛いのから二番目だったかな?
辣はもちろん麻がしっかり効いて
口の中にはシトラスの風・・
水を飲むとその刺激が倍増します。
スカッと目が覚めました。
余計な味もせずスッキリ美味しい。



翌日、本店の神田雲林で
どうしても麻婆豆腐が食べたくなり
オープン5分前にお店へ尋ねたところ
すでに長蛇の列ができております。
席数がわからないので
1回転目で入れるかどうかわからないまま
店が開くのを待ちました。

オープンと同時に人々が吸い込まれていき
私も扉をくぐるまでは進んだのですが
そこでお店の方からストップ。。。
なんと、私の前で満席になってしまったのです。
「お席にご案内できるのは40分後です」
と申し訳なさそうにお姉さん。
そりゃそうですよね。
メニュー決めてオーダーとって
調理して出して食べて片付けて・・
それぐらいかかるのは当たり前。
「私みたいに早食いがいるかもしれない
いや、きっといる」と
淡い期待を確信へと昇華させながら
並ぶことを心に決めました。
お腹がバカみたいに空いていたので
垣間見える食事風景に指をくわえ
「そんなにモタモタ食べてたら麺が伸びる!」
「喋ってないで箸を動かす!」
と自分勝手な思考を巡らせておりましたところ
私の期待にやや応える形で35分後に着席。



四川麻婆豆腐“激辛”ランチセット

“激辛”という挑戦的な強調に武者震いします。




四川麻婆豆腐“激辛”

確かに辛いですけど
お肉の旨味が作用して
舌を刺すような刺激は感じません。
辣油ベースの味付けなので
変な甘さや野暮ったさもなく
非常に綺麗な味。
ご飯がご飯がすすむくん。
お茶碗1杯食べても
お豆腐が2片余っていたので
ご飯をお代わりしていまいました。
お代わりはタダ!


添え物のスープも真っ当な味で
非常に満足です。
この日はお店が連休に入る前日だったので
メニューが限られておりましたが
他の一品料理も食べてみたいわ。
ごちそうさまでした。


さて、今日は夜まで会議。
そして明日は伊良湖岬6時発のフェリーで
三島由紀夫に縁のある離島へ渡ります。
伊良湖岬6時発って・・・
家を何時に出ればいいの?
一体何時に起きればいいの?
これから考えます。

うな豊さんで、回顧録執筆未遂。

2017年05月18日 | お出かけ
先日、お昼に名古屋へ行きました際
衝動的にうなぎが食べたくなりまして
ちょっと遠回りしてうな豊さんへ。
ラストオーダーギリギリの時間でしたが
快く通していただき特上丼をオーダーしました。



特上丼



クローズアップ

前回うな重を頂いた時
あれ?と思う点がいくつかありましたが
今回は焼き具合も素晴らしく
炊きたてのご飯は粒が立っています。
閉店間際でこのクオリティは素晴らしい。
お店によっては完食した後に
喉が砂漠のようになって水を欲したりしますが
うな豊さんでそういう事態に陥ったことがありません。
うなぎのタレ、ここのが一番安心できます^^
美味しゅうございました。

時間は遡りまして
丼の到着を待っている時のこと。
ふとテーブルに目をやると
「当店への思い出をご自由に」
と書かれたノートを発見。
パラパラとめくると
みなさんお店にまつわるエピソードを書いています。
私も何か書かせていただこうかな、と思って
回想モードに。。。

実は私、24歳から5年間
うな豊さんの目と鼻の先に住んでいたんです。
薄給だったのにもかかわらず
姉に借りた学費を毎月返済しておりました。
前年に買ったばかりの中古車を事故で廃車にし
仕事に支障をきたすので
間髪入れずに新車を買ったら
数ヶ月で名駅の本部に転勤。
当然電車通勤を強いられまして
車の補助費が出なくなってダブルローン。
おまけに会社の人から勧められて
持株会に入っていたため、その出資も重なっていたんです。
手元に残るお金なんて雀の涙。
今ほどうなぎが高騰してないとはいえ
「今日はうなぎの気分」なんて
思いつきで食べられる余裕はありません。
自転車で店の前を走っていても
もくもくと吹き出される煙に足を止め
香ばしいフレーバーを逃すもんかと
鼻をひくつかせて嗅いだものです。

少しずつお給料も増えてまして
瑞穂区在住時代に2回ぐらい食べたのかな?
でも、クンクン嗅いだ思い出の方が強く
うな豊さん=苦しかった時代
となってしまいます^^;
同時に一番遊んだ時代でもありました。
モッズのイベントに50年代の古着を着て参加し
朝まで飲み明かして踊り明かしたり
上司に奢りまくってもらったり
ワインに精通し、ものすごいコレクションを持っている方に
あれこれ勉強させていただいたり・・・
ええ、若い女という武器を駆使してました。
スミマセ〜ン。


ノートを前にして
こんなことを考えていましたら
うなぎが登場しちゃったので
意識は丼の中へ。
結局書かずじまいですが
うな豊さんに直接まつわる話じゃないんで
書かなくてよかったかも(笑)。

開業して50年以上経つ老舗ですから
色々な思い出がこれからも綴られるのでしょう。
またお邪魔したら
人様の思い出話を楽しませていただきます。
私は綴りませんが…



ごちそうさまでした!

予定より2ヶ月遅れのフラスカティ

2017年05月14日 | お出かけ
いつもお世話になっている
ギャラリーサンセリテのオーナーから
「怪しいイベントをやるからいらっしゃい」
とお誘いをいただきまして参加。
そこで繰り広げられたのは
アメリカを中心に活躍している「ひでお」さんと
現在開催中の展覧会のアーティスト
上村菜々子さんらのパフォーマンス。
テーマは「無常 無音」ですが
尺八の音や童謡や子守唄を謡う声が
ときに幽玄にときに怪しげに響き渡ります。
周りにはたくさん人がいるのに
ひとりぼっちの心細さを覚えました。
バックに展示してあった
上村さんが描いた人気のないスキー場の絵も
その思いを助長していたように思います。
ミステリアスな夜でした。



さて、テーマの話題に移ります。
フラスカティさんに行ってまいりました。
実は2ヶ月前にお邪魔する予定で予約したのですが
諸事情があって前々日にキャンセルしてしまったのです。
その節は申し訳ございませんでした。
その後も、潮干狩り後に友人たちが出かけたので
一緒に行く選択肢もあったのですが
もう少し落ち着いてからお邪魔しようと断念。
晴れて、と言うわけではありませんが
前を向いて歩くエネルギーをいただきにあがりました。



アンティパスト・ミスト・マーレ

西浦港水揚げ魚介類の漁師風盛り合わせです・
赤いか、よし海老(?)、イワシ、
生しらす、タコをシンプルな調味でいただきます。
シェフがわざわざ早朝の西浦港へ出向き
仕入れてくるそう。
言ってはなんですが
こうした魚介類のお値段は決して高くはありません。
何故かと言うと
チマチマとした下処理が面倒くさくて
普通のお料理やさんは嫌がるからです。
多分トロ箱でドーンと売られているのでしょう。
魚介類の個性と魅力を知り尽くしているシェフが
スルーするわけがありません。
宝物を見つけたように目を輝かせている姿
容易に想像できます^^
これだけの手作業量を考えたら
もっと取ってください、と言いたい。

さて、お味。
どれもシンプルながら奥深い味わい。
イワシのマリネには涙が出そうでした。
海沿いのイタリア料理ばんざい!





トリッパと豆、大麦の香草煮込み

フリウリ風でトマトを使わないタイプ。
トマトを使うローマ風も好きですが
やっぱりこちらを選んでしまいます。
安定の美味しさでした。




サマートリュフのパッパルデッレ

サマートリュフがメニューに登場!
これは頼まない選択肢はありませんね。
香りはやや控えめでしたが
私はこれぐらいの方が好みかも。
どぎつく香るものは
トリュフに限らず苦手です。
チーズと相まって官能的な香味でした。



ザンギエイのムニエル

遠州灘で上ったエイだそうです。
エイ、と聞くとアンモニア臭を思い浮かべますが
鮮度が良くてちゃんと処理してあれば
大変美味しいお魚なんですよ。
この筋繊維からするとかなり大物ですね。
アンモニア臭などかけらもなく
驚くほど美味でした。
口の中で儚くほぐれる感覚もクセになりそう。




ブルターニュの仔牛もも肉のお料理

お料理名は忘れました^^;
もも肉に粉をはたいてこんがり焼き上げ
ケイパーやトマト、ハーブのソースでいただきます。
いつもいただくビステッカトは全く異なり
大変複雑な味わいが口内に広がりました。
これはワインなしでは食べられない料理ですね(笑)



栗のカタラーナ

「栗のカ」と聞いただけで
カルタ取りのように「それで」とオーダー。
これはもう偏愛の域に達しております。
その偏愛にきちんと答えてくれるから
熱狂的な偏愛者にステップアップするのです。




アッフォガード

すみません終了間際の撮影で^^;
先日友人たちが感動していた一品。
私は初めていただきました。
ミルクジェラートの美味しかったこと!!!




自家製のくるみリキュール

マダム曰く養命酒のような味わいだそうです。
養命酒は飲んだことありませんが
苦味が少し効いた薬酒って感じですかね。
五臓六腑に良さそうです(笑)


今回も大満足でございました。
先日友人たちが訪れたことを
シェフは大変喜んでくださってるみたい。
Yちゃんがミルクジェラートを作ったらしいと伝えたら
「相当な変態だね」と笑ってました。
Yちゃん、お褒めの言葉いただいたよ〜(笑)

美味しいお食事でお腹を満たし
アットホームな雰囲気に包まれて
色々なパワーを充電できた気がします。
チカラめし、いつもありがとうございます!