最近は身近で耳にしたことがなかったのでスッカリ忘れていたのだけれど、駐車し
ている車のタイヤを4本そっくり外してしまう窃盗は後を絶たないようである。
先日、例の洗濯屋のクマさんが彼の隣家の車を指さしながら、「ホラ、あれ見てよ。
未だ買ったばかりの新車だけれど、昨日の晩タイヤ盗まれたんだって!」という。
なるほど、真新しい車は軽量ブロックと簡易ジャッキに支えられて見事に宙に浮い
ていて、タイヤが無くなってブレーキ・ディスクが剥き出しになっている。
一頃タイヤ盗難が多発していたけれど、当時は主に団地の広い駐車場だったり、
静かな郊外の住宅地などが狙われていた。こんな、交通の頻繁な車道に面した
戸建ての庭先みたいな駐車場でやるとは、何と大胆な奴だろうか・・・
メーカー純正のアルミ・ホイールだから4本で2~30万は下らないだろう。盗られ
た方は飛んだ災難である。新車の場合は、多分保険で救償してくれるとは思うけ
れど、自費で好みのホイールに履き替えたような場合だったら、諦めるほか無さ
そうである。
警察は、こういう謂わば”小さな”窃盗事件に対しては、殆ど取り合ってくれない
か届けても真剣に捜査してくれる・・とは思えない。
執念で、証拠写真を用意したり盗品を買い取った業者を突き止めて、自ら犯人
を追いつめた人も中にはいるけれど、警察は全く助けにならなかったと憤って
おられた。
窃盗ではないけれど、以前自宅の駐車場に停めておいた車に、夜間大ぶりの
ガラス瓶を投げつけられて運転席ドアとガラスを破損されたことがあった。悪戯
だろうとは思うけれど、腹の立つこと夥しい。
警察に届けたら、警官が検分には来てくれたけれど、それだけでお終い。捜査
をしてくれたのか、しなかったのか・・・その後何の音沙汰もなく泣き寝入り。仕
方なく車は自費で修理した。
昔は、それでも警察は些細な窃盗事件にも真面目に取り組んでくれたけれど、
今は他の職種の”公務員”と同じ感覚になってしまったらしく、全て事務的な対
応で済まそうとする。
”捜査権”という特別な権限を与えられている警察は、他の公務員とは異なる
存在であるのだけれど・・・
↑(写真は直接関係ありません)