Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

尖閣諸島

2012年08月29日 | Weblog

            

歴史的に見れば、国の領土どころか国自体だって新たに生まれたり消滅したり常
に変化してきたわけで、時代とともに領土が増えたり減ったりするのは史実が示す
通りである。

中国は最近になって南シナ海の南沙諸島の島々にまで領土権を主張し始め、近
隣の紛争に巻き込まれたベトナムやフィリピンとも軋轢を生んでいる。

沖縄県の尖閣諸島についても中国の領土である、と日本に言いがかりをつけて
いるけれど、少なくとも戦後の経緯からすれば、中国の単なるゴリ押しという他な
く、そんな出鱈目は通用しない。


終戦後、沖縄は連合国の管理下に置かれ、1945年10月以降実質米国が統治
してきた。尖閣諸島もその中に含まれていたから、その管理は琉球政府に任され
ていた。1960年代になって、台湾人の不法入域がしばしばあったけれど、米国
が手を下さない限り外交交渉権のない当時の琉球政府は、ただ見ているより外
なかったらしい。

1972年5月沖縄は日本に返還された。したがって尖閣諸島も正式に日本に戻さ
れた訳である。以来、沖縄は沖縄県となり尖閣諸島は石垣市に属している。連合
国の一員であった中国が、今になって自国の領土だと主張するのは当たらない。

1962年、日・中・韓三国による東シナ海の共同学術調査が行われ、その結果同
海域に石油資源が埋蔵されている可能性のあることが判明した。
これを切っ掛けに
俄かに中国が領土権を主張し始めたのは明らかで、既に中国は同海域で単独で試掘を行
っている。まことにえげつないことを平気でする国である。

尖閣に関しては現在、幸い日本の実行支配下にある。今後は日本の監視・管理体制をも
っと強固なものにしていく必要がある。

先日、香港から魚船でやってきた数人が島(日本)に不法上陸して海保と沖縄県警に捕ま
ったけれど、裏で中国にそそのかされたスポンサー(成金)が船や活動資金を提供して、
反日感情を煽った「やらせ」である。

台湾も領有権を主張している。中国はいずれ台湾を自国に取り込んでしまう積りだから、
台湾に尖閣列島を領有させることが出来れば、いずれ自国のものになるから、自分たち
の手を汚さずに尖閣を領有できると密かにほくそ笑んでかもしれない。中国は国連の常
任理事国だから、本音は国際紛争の当事国にはあまりなりたくない筈である^^

いづれにしろ、ロシア、韓国、中国と隣国が領土問題をめぐって相次いで強硬な態度を取
り始めた背景には、近年の日本の経済力低下と政治の混乱が影響しているのだと思う。
戦争は避けなければならないが、平和憲法のもとに防御の備えだけはシッカリ固めて、毅
然とした対応ができる国になってほしいものだ。