まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1066 岡山の旅(8)・・・児島、下津井鉄道廃線跡を走る

2019-02-07 09:31:02 | 旅行記
おはようございます。










岡山の旅もいよいよ終盤戦、前回は倉敷から水島臨海鉄道を各駅巡りで水島へとやって来ました。今回の旅では倉敷までは予定通りの行程でしたがそこから先、児島までは2つの選択肢、ひとつは倉敷から茶屋町を経て下津井鉄道廃線跡を行くルート、何年か前にこのルートで走っているし割と平坦なのも記憶に残っている。しかし今回は水島臨海鉄道を巡るルートを選択したので水島からは山越えルート、この経路は確か前に走ったことがあったと・・・覚えてないんだよなあ、でも山越えしたことは微かに覚えている、まあ実質今回が初めてみたいなものと言う気分で行ってみることとしましょう。
走っているのは国道430号線、水島からは賑やかな町中を進んで行くが途中で90度向きを南に変えるといよいよ目の前に山が立ち向かってくる。写真1枚目では児島まで13キロとある、自分(一人称)の脚とアップダウンを考えると1時間くらいか、夕暮れ時は近づいてきているが日も高く空はまだまだ明るい、これなら下津井での見たい風景に十分に間に合うだろう。やがて峠に向かっての長い上り坂へと差し掛かる、進行方向右手側にはコンビナート工場群の厳つい風景が見えている、海はさっきチラッと見えたが、この辺りでは近くを走っているのになかなかその姿を見せてはくれない、楽しみはこの後までの先延ばしと言うことか。そう言えば彼岸花、今年はあんまり見れなかったなあ、本来ならこの連休(9月の秋分の日の頃)に毎年明日香村へと行っていたが、今回はそれを1週前に済ませたわけだが見頃にはまだまだと言う感じだった。岡山の走りでは前半、吉備線各駅巡りの最中にまあまあいい咲き具合の風景を見ることができた、先を急ぐ旅じゃなかったらもっとゆっくり眺めていたかったんだけど・・・。


















児島の町へと入りました、やって来たのは下津井鉄道の児島駅があった場所、駅舎はまだ当時の姿のまま残されていた。瀬戸大橋が架かってまだ間のない頃にこの電車に乗りに来たことがあった、構内もその頃と変わらない感じだがあの頃は電車もまだ健在でホームはたくさんのお客さんであふれていた。自分(一人称)はまだ鉄道旅を始めたばかりの頃で、写真でしか見たことない車両を実際に見た時のあまりの小ささにちょっと感動した、この電車が鷲羽山をぐるりと取り巻くようにして上って行って、山の向こうにある漁港のある町へと向かっていく。相棒君を押し歩きで駅舎内からホームへと入る、ここは茶屋町から続く廃線跡が自転車道となっている所でこの構内も自転車道の一部、ホームの先へと進むとスロープになっていてそのまま廃線跡に入ることができる。ここが電車が走っていた所、あの頃、初めて乗った小さな電車からみた風景とは今はもう変わってしまったかも知れないが、その電車が通っていた所を相棒君と進んで行く。道は舗装はされてないがそれが線路が剥がされた跡を思わせてちょっとノスタルジックな気分にさせられる、電車もカーブが多い路線だったのでよく揺れていた記憶がある、舗装されてない道が自転車でもそう言う気分を味わってと話しかけてきているようだ。













途中駅のホームの跡もそのまま残されていて、その近くにある住宅の人たちがこの駅を利用していたのかな、と思わせてくれる。そして廃線跡はいよいよ上り坂に差し掛かって鷲羽山の外周へと入って行く、やがてJR瀬戸大橋線の下をくぐり抜けると眼下に海が広がってくる、この旅でやっと海が広く見える所にやって来たことになる。しかし道は山の中に差し掛かっていて上りはまだまだ続いている、木々の中をくぐり抜けてやっと展望が開けたのが琴海駅のホームがあった所、ホームの後ろ側には山がありすぐそばにはJR瀬戸大橋線が通っている、もうあと2時間もしないうちにこの線路の上を通るんだな~、と思うと岡山の旅の終わりももうすぐそこまでと言う感じでちょっと淋しくなってくる。と言うことで次回はいよいよ最終章、下津井で見たかった風景に出会えるのかどうか、その模様は前後編2回に渡ってお送りしていきたいと思います、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち



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