まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.440 高らかに響け、ジョックロック

2016-04-01 09:45:36 | 日記
おはようございます。


自分(一人称)が岐阜方面を走った日がセンバツの開会式、そして開幕戦が智辯学園vs福井工大福井の試合でした。初回からピンチの連続、毎回毎回ランナーをスコアリングポジションまで送られるがそれでも得点は許さない。少ないチャンスをものにしてその試合は4-0で勝利、ここから今年のセンバツと智辯学園の快進撃が始まった。
2回戦の鹿実戦は劣勢を跳ね返しての勝利、準々決勝は滋賀学園に勝利、そう言えばこの学校、変なオッサンに暴言を浴びせられたと言うことで何か気の毒な話題となってしまったのが残念なことでした。そして昨日(30日)の準決勝は龍谷大平安相手にサヨナラ勝ち、ついに来るところまで来てしまいました。そして今日は決勝戦、相手は昨年の神宮大会優勝の高松商、巧みな試合運びでここまでやって来たのは決してフロックではないと言うところを証明した感じのチームです。



決勝戦はこのパネルに残る校名は2校だけ、もう終わりなんだなあと寂しい気持ちにもなりますが、その中に奈良県勢の校名があるなんて、もうそれだけで・・・なんて言ってられない、ここまで来たからには是非とも勝って、優勝旗を奈良県に持って帰って来てもらいたい。そんなわけで試合は始まったわけですが・・・。






結果はもう御存知の通り、延長11回、智辯学園のサヨナラ勝利と言う劇的な形で終わりました。今日は試合を録画していたので家に帰って来てから一通り見ましたが、やあ~泣いてしもたやないか、いい試合やったなあ~。奈良県勢が勝ったことはもちろんこれ以上ないくらいに嬉しいこと、高松商もいいチームやったなあ、相手が智辯じゃなかったら絶対応援してるわ、それくらいひたむきなプレーがまた強烈に印象が残ったチームだった。
スタンドも満員でした、誰が奈良の試合なんか見たいか~とか思われそうだったが何の何の、どちらかと言うと地味な脇役的な両校の対戦だからこそ見たい人が多かったのでしょう、そりゃいつも大阪桐蔭や敦賀気比ばかりじゃ見てるこちらもしらけますしね・・・。ただ試合終盤に来ると高松商が押し気味に進めて、ヒットが出ると客席が割れんばかりの大歓声、純粋に野球を楽しみたい人はやはり負けている方を応援したくなるのかな?その辺りは録画で見ててもちょっと羨ましい感じでした。



高松商のアルプスも熱かったですねえ、様々な応援曲を駆使しての声援、それに答えて8回には同点に、こう言ったロースコア―の展開は好きなのですが、地元の試合となると話は違います。智辯もチャンスはあるものの相変わらずホームベースは遠い、試合は案の定延長戦へ、こうなるともう後は気力と精神力の我慢くらべです。最後はジョックロックが鳴り響く中、村上選手のタイムリー二塁打でサヨナラ勝ち、晴れて奈良県に優勝旗がやってきた瞬間です。でも高松商もよくやった!敗者としての立派な姿にもまた泣かされてしまいました。本当に素晴らしい試合をどうもありがとう!

智辯学園の小坂監督、見た目は気弱な田中要司、喋れば騎手の岩田康成ばりの口下手ぶり、優勝監督インタビューもこの監督ホンマに喜んでるんか・・・てな感じでした。前回PL学園を破ってベスト4に進んだ時の主将だったとのことで、この人も何かを持っている人なのでしょう。ただこの時はPLと当たると決まった時は帰り支度を始めたとか、試合に勝った後はそれで満足感を得てしまって準決勝は消化不良気味に終わってしまったとか言う裏話もありました。準決勝まで来たら見てる方とすれば何としても、と言う気持ちになるのですが選手にしてみればやはり気持ちを持続させるのが難しいことなのでしょうか。天理が春に優勝した時の夏の予選は負けてもいいと言う気持ちで臨んでいたとか、そういうものなのでしょうか・・・


ちなみに智辯学園の『智辯』と言うのは人の名前だそうです。辯天宗の宗祖大森智辯という女性の名前から来ているとのことで、まあ宗教の事はいいとして、この智辯さん、誕生日が明治42年3月31日と言うことでこれもまた奇遇なり、今年は3月中のみの開催と言うことで運命的なものも感じられそうですが、宗教の持つ不思議な力が為せる業なのでしょうか。
宗教と言えば天理教も開祖は女性だったなあ、その辺りでも天理と智辯学園はライバルとの関係・・・って言っていいのか悪いのか。自分(一人称)もここまで天理に関しては弱いもんいじめだとか、初出場校にキャンキャン言わされるとか、サクサクコロリだとか言いたい放題でしたが、これも頑張ってほしいが由縁から出てきた言葉です。ここまで3度の優勝、通算6位の勝ち星はもう名門中の名門と言ってもいいくらいの実績、だからこそこのところの不甲斐なさにはちょっといい加減にしてほしいと言ったところです。一時期は奈良県の高校野球を引っ張ってきた天理に変わって、最近は智辯学園が逆転した感じ、横浜に勝ったことでその立場は完全に変わってしまったと言う感じです。
そしてついについにのセンバツ優勝、智辯と言えば智辯和歌山ばかりが言われて賢弟愚兄の如く肩身の狭かった本校でしたが、ひとつ優勝したことでやっと肩を並べられたと言ったところでしょう。奈良県では2校目の優勝校、しかしこの2校に続く学校がなかなか出てこないのもまた実情です。最近では桜井、大和広陵、奈良大附、法隆寺国際(斑鳩)辺りが甲子園に出場しましたが1勝は遠い感じ(斑鳩はひとつ勝ちましたが)、天理か智辯じゃなければすぐ負ける・・・と思ってしまうのもまた実情です。今回の智辯学園の優勝は奈良県の高校野球にどんな影響をもたらしてくれるのでしょうか、またまた差が開くのか、それとも高い目標も持って実力が拮抗していくのか、その辺りはまた夏の予選を楽しみにすることとしましょう。さて、全国のディフェンディングチャンピオンとなった智辯学園、また夏にその雄姿を甲子園に見せてくれるのでしょうか、そして来年の春は選手全員で優勝旗を返しに来ることができるのか、ますます楽しみになってくる高校野球、すみません、ここ2回ほど浮かれまくったブログになってしまって、まあ仕方ないやろ~と言うことでお許しください。明日からはまた通常運転で・・・って『あさが来た』最終回やん、また軌道が逸れてしまうかも、今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。         まちみち