8月28日(水)雌阿寒岳(1499m)に登ります。
阿寒国立公園、阿寒湖の西側にそびえる活火山で、カルデラの上にできた複雑な成層火山と説明される。
南側には阿寒富士(1476m)があり、西麓にはオンネトーやポントーなどの堰きとめ湖がある。
アイヌ語ではマチネシリ「女山」と呼ばれ、対峙してそびえる雄阿寒岳のピンネシリ「男山」とは
「夫婦山」として、対にして呼ばれる。
:登山口(768m)
5:30 宿舎の横から登ります、よく手入れされた展示林でした。
阿寒湖には名物が二つある。
それはマリモと啄木の歌碑で、先を急ぐ観光客は湖のそばに立つ雄阿寒・雌阿寒岳には
滅多に登らないが、この二つは決して見逃さない。
~中略~阿寒には雄阿寒と雌阿寒があって、高さは後者の方が上だが、
眺めて立派なのは前者である。
雌阿寒は全体がなだらかで、湖畔から離れているが、雄阿寒は力強い端正な円錐形で、
ただちに湖面に影を落としている。
両阿寒岳のうち、この雄健なドームの方に「雄」を与えたのは、古い住民の正当な感覚であった。
阿寒湖に活を入れているのは、この雄阿寒岳である。 (日本百名山:阿寒岳より抜粋)
:ゴザンタチバナ
林床はゴゼンタチバナが”びっしり”さすが北海道スケールが違います。
:イチヤクソウ
:キノコ
緩やかな樹林帯、登山道は木の根が露出している。
この辺りは、冬になると表土が氷おり、根は横に伸びるのだという。
キノコが多い、山はもう秋だ。
振り返ると北海道の山並みが(奥は遠く大雪山系)
:四合目(999m)
7:00 四合目ハイマツ帯、沢状の地形部で休憩、小雨が落ちてきた。
オンネトーが眼下に
道央の山々、雲海にが差してきた。
7:30 六合目ハイマツ帯がもうすぐ終わります。
:だれの仕事?
ハイマツの実(マツボックリ)これだけきれいに食べるのはホシガラスではなく、
小動物の仕事。リス(エゾシマリス)?
:ガンコウラン
早くも紅葉している。
ガンコウラン(食用)この密度、誰も食べないのか?甘~~~い。
:地震計?
岩場にこんなものがセットされていました。
地震計?”火山性の微動”を観測しているのしょうか?
出たあ・・・。 「メアカンフスマ」北海道固有種です。
:メアカンフスマは北海道東部の高山礫地に生える多年草。
自生地は雌阿寒岳と知床半島に限られている。パステル調のライトグリーンの葉が特徴的。
両性花の雄しべは5個が短く5個が長い。雌株と両性株がある。
近縁種に鳥海山に生えるチョウカイフスマがある。
:岩稜帯
ザレ場・岩稜帯へ
:九合目
九合目で稜線(火口壁)に風が強く、寒い。
ヒメイワタデこれも固有種です。
「姫岩蓼」で、高山性のタデで、その姿形が小さく可憐であることからの命名です。
北海道では、大雪山系・夕張岳以南では羊蹄山にしか生育していません。
砂礫地を好み、茎は良く枝分かれして地面を這うように伸びます。
葉は細長く、先は尖り気味、花は両性花で、花弁はなく、ガクが5つに裂けています。
そう果は三稜形で、広卵形、褐色で、光沢があります。
:赤沼
火口を覗くと「赤沼」が見える。
:動的平衡
微妙なバランスで安定している。
:あとちょっと
山頂まであとわずか、(右が火口、左は阿寒湖)
:山頂(1499m)
8:27 雌阿寒岳山頂、風が強く寒かった。
:青沼
「青沼」ガスが晴れ、クリアーになってきた。
阿寒湖を従えた、「雄阿寒岳」です。
:活火山です
火山性ガスが行く手に流れていきます。
:阿寒富士(1476m)
正面位に阿寒富士、下りは阿寒富士との鞍部へ。
:下る
流れるガスに向かって歩きます。
ガイドの指示は、「ガスを直接吸わないように、タオル等で口を覆って下さい」
目視では白いから水蒸気が大部分だろうが、
目がチカチカしたので亜硫酸ガスが混ざっているのは間違いない。
立山のガイドは「ガス検知器」を携行していた、ここも必要だろうと思った。
:阿寒富士
9:07 鞍部のお花畑で小休止、「メアカンキンバイ」固有種が咲いていた。
北海道の高山の草原、荒地、岩礫地に生育する植物で、羊蹄山は南限地です。
根茎から花茎と葉を出します。全体に黄褐色の毛があります。
葉は3出複葉で、粉白色を帯びた緑色です。小葉はくさび形で長さ1㎝前後、
先に3つの大きな切れ込みがあります。
花は径1㎝ほどでガク片と副ガク片があります。
「雌阿寒金梅」で、雌阿寒岳で発見されたために付けられた名前です。
:メアカンキンバイ :イワブクロ :コマクサ
:メアカンフスマ :イワギキョウ
:オンネトー
お花畑からハイマツ帯を下る、オンネトーの湖面がきれいだ。
ハイマツ帯から樹林帯に入ると五合目(1000m)
ゴゼンタチバナ、イチヤクソウ、マイズルソウ、トリカブトは咲いていた。
樹林帯で雷も鳴りだした。
さらにアクシデント発生!!
前の方で、痛い!!痛い!!と声がする。
蜂に刺されたようだ、被害者は3人、一様に黒い着衣、大きな被害ではなかったようだ。
スズメバチではない。
誰かが、”土蜂”の巣でもストックで突いたのではないかと、推測される。
:下山口
11:00 オンネトー下山口に。
バスで宿舎に戻り、荷物をピックアップし、昼食がセットされた阿寒湖畔のレストハウスへ向かう。
外は断続的に大雨が降っていた。
:摩周湖
霧のない「摩周湖」、摩周岳(カムイヌプリ:857m)雲のかかっているあたり。
:硫黄山
硫黄山(アトサプリ:512m)
摩周湖 =硫黄山 =屈斜路湖 =美幌峠 と観光し、空港近くの女満別温泉で
北海道の汗と硫黄(=昨日入った温泉)を流し、20:32 女満別空港から羽田に飛んだ。
***
行程:標高差789m、約7.3km、5.5時間
5:30 雌阿寒岳登山口 ⇒7:00 四合目 ⇒7:30 七合目
⇒8:27 雌阿寒岳山頂 ⇒9:07 お花畑 ⇒11:00 オンネトー下山口
日本百名山【92】完登です。
twins
:家に柵が
twins 動きが”顕著”になってきました。
「安全第一」柵を設置しました。
mei-expはベソをかいています、hina-bouはマイペースで・・・。
すごく細かく記録されていて、素晴らしいですね!
私はすごくいい加減になってしまったので・・・見習いたいものです。
また、時期をほぼ同じくして妙高・火打にも行かれて、一緒に行っていないけど、また同行した気分になっていました。
双子ちゃん、かわいいですね!
またどこかでご一緒できるといいですね。健康に留意し、お互いに頑張りましょう!http://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en1.gif