もつべきはパイロット仲間

この日はKobaさんに大変お世話になった。愛機グラマンをサンタモニカ空港からトーランス空港までフェリーフライトした後、サンタモニカ空港までの帰り方について考えていた。そんな中、私をサンタモニカまで飛行機で送ってくれるとKobaさん。せっかくなのでセスナ172で飛んで、Tower Enroute IFRをしようかと考えたが、機体が確保できなかった。残念だがIFRフライトを諦め、セスナ150でVFRフライトすることになった。

エンジン始動、この時代のセスナらしく、コンチネンタルのエンジン音がする。トーランス空港のRwy29Rにタクシーし、ランナップの後に離陸となった。二人乗りのセスナ150だとなかなか上昇しない。Right crosswind departureでコンプトン空港に向う。なかなか上昇しないですねぇとKobaさん。そのまま1000ftちょっとを維持し、コンプトン空港のトラフィックパターンに入った。この時にGoodyearの飛行船の前方2マイルくらいを横切る感じになった。Rwy25L ダウンウィンドに入り、他のトラフィックもなくスムーズに着陸。そしてFuel Pitまでタクシーして給油した。まだ改修中のコンプトン空港だが、少なくてもRwy25LとFuel Pitが使えるようになったのは良かった。

コンプトン空港のRwy25Lから再び離陸、ロサンゼルス国際空港のClass B Airspaceの下を1500ftで飛行し、ダウンタウンの南からサンタモニカ管制塔を呼ぶ。ここでModified straight inという指示ではなく、ただのStraight inという指示が出来た。サンタモニカのローカル機がこの地点から管制塔を呼ぶと、modified straight in over Fwy10という指示が来る確率が極めて高い。Straight inと言われれば、そのままBlue Whaleと呼ばれるVFR Visual Pointを目指すしかない。ダウンタウンの南から北西に飛び、Blue Whaleよりも1マイルくらい南の地点でRwy21のファイナルに乗った。かなりHazyで、まったく空港が見えない。Century Cityの上空くらいから、やっと空港を確認することができた。先行するSportsCruiserに続き、Rwy21に着陸。Kobaさんはそのままエンジンを止めずに離陸してくことになった。本当にお世話になってしまった。

この後、KobaさんがRwy21から離陸していく様子をランプから見ていた。Right 270 at shore lineで離陸していったが、ちょうど雲が張ってきたので、サンタモニカ空港の上空を通過していく時には雲が点々としている上を飛んでいた。下からみても綺麗な光景だったから、薄いScatteredの雲の上を飛んでいるKobaさんが見た景色はもっと綺麗だったのだろう。トランシーバーで周波数128.55に合わせ、LAX Special Flight RuleでポジションリポートするKobaさんに話しかけた。その後もトーランス135.6をモニターし、無事にトーランス空港に到着するのを確認。Rwy29Lに振られていた。無事についたなと思い、トランシーバーをオフにした。

それにしても、パイロット仲間が居ないと飛行機を維持していく上で不自由することが多い。メカニックの仲間もしかり、こうやって送ってくれる仲間もしかり。