LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

Tower Enroute IFRフライトに同乗

2011-02-02 | Flight Log (同乗飛行)
突発的に決まった企画だが、パイロット仲間のKobaさんがTower Enroute IFRで飛ぶのに同乗することになった。どこを飛ぶかという話しになったが、定番コースのTOA-SMO-TOAをお勧めしてみた。サンタモニカ空港/SMOにはマリンレイヤーが入って来る事が多く。空港併設のタイフーンカフェなどで食事をしたりするなら、SMO-TOAのTower Enrouteのコースは暗記する位になっていた方が安心だ。

さっそくセスナ172Nに乗り込み、TOA-SMOをリクエストした。もらったクリアランスは:

fly runway heading, intercept LAX VOR 170radial, LIMBO intersection, V64, SMO VOR 125 radial, SMO VOR, SMO VOR 059 radial, ELMOO intersection, Direct; 3000/4000feet 10min after departure; Departure frequency 134.9; Squawk 4xxx

トーランス空港 Rwy29Rから離陸し、70ktで上昇していく。操縦しているわけじゃないが、右席からでもセスナ172の強烈なピッチアップの姿勢には違和感を覚える。こういう大きなピッチ操作幅が、この機体を扱い易いものにしている一因だと思う。ぐんぐんと高度を稼ぎ、LAX170に乗る前にレーダーベクター開始。予想通りの右ターンで、クリアランス通りのルートなど、離陸からアプローチ開始まで飛ばせてもらえない。Tower Enroute Controlではよくあることだ。ロサンゼルス国際空港の上空を越え、そこから3000ftへ降下。この日は最初から132.37の管制圏へハンドオフ、そして135.05の管制圏へハンドオフされるという順番だった。BEVEY Intersectionの直近でSMO VOR-A final approach courseをインターセプトした。サンタモニカ空港はかなり混雑しており、無線は相当に忙しかった。すぐにcleared for visual approach, Rwy21に着陸となった。

短時間のフライトながら、一度Transient parkingに駐機してしばし休憩。この時、Rwy21に黒と金色の派手なカラーリングのロビンソン R44が下りてきたなと思ってみていたら、なんとR66だった!。サンタモニカ空港のタワー西側のハンガーに入っているようだが、すでにR66を飛ばしているというのは凄い。FAAのサイトで確認しても、2011年1月下旬の時点でR66は14機しか登録されていない。1機がカリフォルニア州外で、13機がカリフォルニア州内だ。当然ながら米国外には1機も出ていない。このR66は何年も前から予約をいれていたのだろう。あと1、2年もすれば、R66は珍しい機体じゃなくなってしまうのだと思うが、今はまだ”オっ!”と反応してしまう珍しさだ。

再びTOAに戻ることになり、もらったクリアランスは:

Fly runway heading, upon LAX VOR 315 radial turn right heading 250, Radar vector to SMO VOR, SMO VOR 125 radial, V64, SLI VOR, Direct; 3000/4000 5min; departure frequency 125.2; Squawk 4xxx

ランナップを終え、すぐに離陸許可が下りた。ただ、管制塔は非常にいそがしく、こちらが離陸してRight turn 250になったあともfrequency changeの許可を出さない。こちらから呼びかけるタイミングも無い程、無線が忙しい。本当は海岸線に着く前にFrequency change to Socal Departureになるのだが、これは少し異常事態だ。しかたないので、やっとこちらからリクエストしてSocalへ周波数変更したほど。忙しいのは分るが、優先順位を考えて欲しいものだ。Socal departureにつなぐと、すぐにRight turn back to SMOとなった。向うも待ち構えていたのだろう。そしてSMO VORの上空を通過、SMO VOR 125 radialをインターセプト。本来ならここで海岸線へ向ってのレーダーベクターをされるが、この日はSocal Approachの反応も鈍い。やっとレーダーベクターされ、海岸線へといつものコースへと誘導。パロスバーデスの上空を回って、TOA Rwy29R ILS final approach courseへベクターされた。ちょっとイレギュラーだったのが、3000ftへ降下してパロスバーデスの上空を飛行中、トラフィックの関係で再度4000ftまで上昇されられたこと。最終的には超低高度を飛ぶBoeing Stearmanが混乱を巻き起こしただけだった。Socalが”高度不明、1時の方向!!”などと言っていたが、実際はパロスバーデスの海岸線、ゴルフ場の上を超低空で飛んでいた。迷惑な奴だ。Mode Cが届く所をしっかり飛べと言いたい。この迷惑なStearmanをinsightすると、Socal Approachも安心して高度を下げさせてくれ、ILSでRwy29Rに着陸となった。

飛んでいれば、右席だろうが左席だろうが、VFRだろうがIFRだろうが楽しい。ただ、IFRの方が、右席でSafety Pilotをしているだけでも、色々な展開があって面白い。





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