LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:フレンチバレー空港までクロカンIFRフライト

2019-10-13 | Flight Log (機長)
久しぶりに半日時間が自由になる日。天気もいいので、せっかくなのでサンタモニカ空港からIFRで飛んでみることにした。天気がいいと、IFRリリースが早い。天気が悪い時は、IFRリリースに30分待ちなんてこともあるのがサンタモニカ空港の難点。
 
愛機のタイダウンを解いてプリフライト開始、そしてエンジン始動、グランドコントロールにコンタクトしてTower Enroute Control IFR to French Valley Airport (F70)をリクエストした。Taxi to B5 run up via B, expect clearance at run upと管制官。そしてランナップエリアにつくと、Are you familiar with SMOP1 route?と管制官。No, but I can look upと私。すぐにpreferred routeで検索すると、SMOP15とSMOP16が出てきた。I got Papa15 and Papa16, but no Papa1と伝えると、Papa15と管制官。SMOP15とは、SMO VOR125 degree, V64, SLI VOR, V8, PDZ VOR, PDZ 092 degree DME15 JESEX というもの。さっそくクリアランスをもらう。
 
Cleared to F70; upon departure fly runway heading, at LAX170 turn right heading 250, radar vector SMOP15; 3000ft, expect 5000ft 5min; departure 125.2; Squawk 4751(ほんとは4715だった)
 
Read back is correctと管制官。そしてランナップ後、すぐに離陸許可が下りた。いままでで最短、リリース待ち1分。Rwy21から離陸、そしてSocal departureへ。LAX315で右ターン、heading 250へ。ここで4000ftと管制官。あと、are you squawking 4715?と確認され、No. I am squawking 4751と私。ちゃんとリードバックもしたのに、サンタモニカグランドに直してもらえなかったか、間違って伝わったか。いずれにせよ、すぐにSquawkを4715と直した。そうこうしていると、不安になるほど海上を延々と飛ぶことに。シングルエンジンでこれだけ海上に出るのは避けたい。やっとreturn back to SMOとの指示。そして海岸線に到着すると、SMOに到着する手前でheading 120となる。そしてLAX横でheading150、さらにTOA横くらいからheading 130, climb 5000ftとなった。完全にルートから外れているが、V64に向かってベクターされているのだろうと考えていた。ここでheading100となり、V64インターセプトだと判断、Garmin530WをV64 intercept modeにする。ところが、V64を通り越して、V8にも乗らず、heading 090となってさらに南寄りのコースと飛ぶ。さらにclimb to 6000ftと管制官、クリアランスの高度より1000ft高い。V8からどんどん離れていくし、高度は違うし、流石に不安になり、still maintaining 090 headingと呼びかけた。すると、radar vectoring to F70と管制官。なるほど!、超超超ショートカットをさせてくれているのだ。驚きのコース取りだ。サンタアナ空港の真上を飛び、フレンチバレーまで真っ直ぐのコース。VFRより短い軌跡になるかも。
 
ちなみに、この時のTAS175ktだが、GS160kt台の半ば。かなりの向かい風だ。ここで、Heading 100 for terrainという指示。そしてサンタアナの丘が近づいてきた。流石に東寄りの風が強いだけあり、山でかき乱された気流の影響でひどい揺れが始まる。Radar vector to final approach courseと管制官。さっそくG530WにF70 RNAV Rwy18を入力、activateした。山を超えて6000ftで飛行を続ける。眼下に広がる丘陵地帯、AGL1000-2000ft程度。Minimal Radar Vectoring Altitude以上なのだろうが、あまり気分のいいもんじゃない。さらに気流の影響でかなりのダウンドラフトに入る。延々と低高度でレーダーベクターされるのも嫌になり、cancel IFR, airport insightと伝えた。そしてsquawk VFR。この時、すでに空港は目の前。Mid fieldを4000ftで飛び越え、ダウンウィンドエントリーでRwy18へ着陸。
 
F70ではVelocityオーナーのOさんと待ち合わせしていた。機体を係留後、併設レストランに入る。Big partyがあるとのことで、空席があるのに20分待ちと言われた。キッチンのキャパシティーを超えているというのが理由。でも、けっきょく席にはつかせてもらい、10分程度でオーダーをとってもらった。あとは昼食を取りながらの歓談。1時間半ほど過ごして帰途へ。
 
帰りもIFRかどうか考えたが、ノンタワー空港なので面倒だ。結局VFRで帰ることに。Rwy18からはRight downwind departureを選択。親子連れのCessna182に続いて離陸。4500ftまで来ても揺れがひどく、6500ftまで上昇。March Class Cを避けてサンタアナの丘に沿っての飛行だが、揺れは変わらず。サンタアナキャニオンが目前となり、Socal 135.4を呼んでVFR flight followingをリクエストした。Squawk0201をもらい、降下して4500ftでフライト。How do you navigate Class B airspace?と管制官。Via Santa Ana Canyon flying over FUL, intercept SMO132 for special flight ruleと説明。さらに次の管制圏でも同じ説明をした。帰りは追い風で、TAS174ktで飛んでいると、GS180kt超えの気持ちいい速度。ここまでS-TECオートパイロットのHeading / Alt Holdモードだったが、Special Flight RuleはG530WのOBSモードとS-TEC GPSSモードを使ったオートパイロット。念の為、Nav2にもSMO132を入れておいた。Nav1 VORのラディアルを回せばそれを追いかけて飛んでくれる、とても便利な機能だ。Special flight ruleに入る手前でSquawk0201から1201へ。LAX上空で減速開始、そしてマリーナデルレイ上空でサンタモニカ空港管制塔を呼ぶ。すると、なんとright turn for left trafficとのこと。ギアダウンし、一気に3000ft降下。Phenom 3mile on finalと管制官。しばらく探していると、Century Cityの横を飛ぶPhenomを発見。Insight!と伝えると、Rwy21 cleared to landとなった。サンタモニカも気流が不安定で、フルフラップをためらうほど。着陸は綺麗にきまり、ノーズアップのままB3へ。
 
思えば、サンタモニカ空港からフレンチバレー空港までIFRで飛んだことがなかった。ノンタワー空港のフレンチバレー、IFRフライトの目的地という印象は薄い。ただ、今はしっかりしたRNAVアプローチもあるので、これからはTEC IFRの目的地の一つとして、積極的にフライインしたい。
 

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