LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

シーラスジェットを見かける回数が増えてきた

2019-10-01 | 航空関連エッセイ

シーラスジェット(Cirrus Vision SF50)を見かける機会が多くなった。2019年9月現在で生産機数は100機程度だと思うが、Cirrus Service Centerがサンタモニカ空港にあるということも相まって、空港に行くと毎回見かける存在になった。サンタモニカ空港のローカル機だけで3、4機いるんじゃないかと思う。

Very Light Jetというカテゴリーが脚光を浴びたのが12−3年前。Ecipseジェットは破産、Diamond Jetはプロジェクト中止となった。Citation Mustangは500機近く生産され成功しながら、現在すでに生産販売終了。本当の意味で生き残ったVLJはシーラスジェットだけかもしれない。

クルーズ速度240kt、最高速度311kt、最高高度31000ftで、航続距離600nm、パイロットを含めて7人乗り。離陸滑走距離2000ft強、着陸は1600ft強。失速速度Vnoは67ktと低い。

Private Operationがほとんどだと思うが、着陸する様などを見ても他のプライベートジェットとは違う。フワッとバルーニングして着陸したり、バウンスしたりする姿も見かけるので、その挙動は小型ピストン機のようだ。Cirrus社の言う通り、SR22を飛ばせる人ならSF70を飛ばせるのだろう。

デザインは賛否両論あると思うが、実機は少し不恰好というか、コミカルな風体。イルカを漫画風にデフォルメした感じ。それゆえ、機内空間は広さが確保されているのだろう。

ベースプライスは2百万ドル弱で、シングルターボプロップのPiper M500と同じ価格帯。TBM940の半額。ジェット!という言葉にこだわるプライベートオーナーパイロットには絶対的にウケがいいと思う。しかも、SR20やSR22と同じくパラシュートを装備している。誰の目から見ても魅力的な飛行機だ。


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