今回も仕事で日本へ一時帰国していたが、せっかくの機会を活かして先輩が所有するビーチクラフトボナンザに乗せてもらうことになった。この機体はちょうど再塗装を終えたばかりとのことで、ハンガー内に保管されていることも相まって、その外装はピカピカだった。9月にも一度乗せてもらった事のあるボナンザだが、やはりその作りの堅牢さは昔のメルセデスベンツゲレンデワーゲンのよう。
機体をハンガーから引き出し、先輩と二人でプリフライト開始。この機体に乗せてもらうのは2回目だが、そういう機体のプリフライトをするのは楽しい。”ボナンザはこんな作りになっているのか?!”というのを感じながら、その飛行機を味わう第一歩という位置づけになると思う。エルロンと主翼のジョイントやヒンジが隠れていて、隙間が少ないことや、フラップ下面と主翼の間隙が少ないことなど、丁寧な作りが見える。垂直尾翼、水平尾翼とエレベータートリムの辺りも丁寧に作ってある。エレベータートリムは少しノーズアップ側になっている気がしたが、着陸の時のトリム設定なのか、それともこの機体が航大時代にパワーダウンしているゆえに本来設計より極々僅かながらAngle of Attackが高めで飛ぶようになっているからなのかわからない。ちなみにロスで毎週末飛ばすMooneyは水平尾翼全体が動くことでエレベータートリムを取るが、巡航時に後ろを振り向くと、極薄設計のエレベーターと尾翼が一直線になっているのが見える。華奢な感じのMooneyだが、速度へのこだわりが感じられる。
そんな感じでBeechcraft BonanzaとMooney M20Cを比較しながらプリフライトを楽しみ、機体に乗り込みいよいよエンジン始動となった。コンチネンタル6気筒エンジンは相変わらず低い音で心地よい。暖気も終わり、AMI Rwy09から離陸となった。1970feetの長さの滑走路はアメリカで飛ぶ自分にとっては恐ろしく短い。普段から3000ftの滑走路を十分余らせて離着陸しているが、何かあった時の保険として、できるだけ長い滑走路を選択するようにしている。AOPAのSafety Courseでも強調されているが、1500ftで離陸できるからと言ってインターセクションから離陸せず、Full Length タクシーバックして離陸した方がAborted take-offの安全性が広がるというもの。日本の空港でAborted take-offという選択肢は少ないなと感じたが、それゆえにランナップ中のマグチェックなどにかける時間は長めにとったほうがいいかなとも思った。
雨雲が点々とするあいにくの天気のなかAMIから離陸し東京方面に向かうことにした。1000ftくらいに上がったところで操縦桿を握らせてもらった。前回も感じたが、やはりボナンザは作りがよい機体だ。堅牢さが操縦桿にも伝わってくる。コンチネンタル6気筒エンジンも力強い低音を発している。素晴らしいクルーザーだと思う。そのままMORIYA VORを目指し、VOR局上からHeadingを240として3000ftまで上昇、そのまま雲の上に出ることにした。ところが目の前は雲また雲。そのまま真っ白な世界に入ってしまい、仕方なく引き返すことになった。Standard Rate Turnで180度旋回し、そのまま逆もどり。雲の中でも安定したボナンザの操作感は心強く、柔らかく操縦桿を握っていればこちらから頻繁に細かい入力をしなくても飛行機が飛んでくれる。雲を出てからは3000ftから地上が見える雲の穴を探し、そこから旋回降下で1500ftまで下りることになった。雲と雲に囲まれながらゆっくり旋回するのは楽しいもので、飛行機を飛ばしているなぁーという感覚につつまれる。雲の下に出てからは大利根の上空を飛んで、そのまま阿見に戻ることになった。ファイナルまでは操縦させてもらったが、ショートファイナルからは先輩の操縦。自分は軽く手をかけさせてもらい、先輩の操縦を感じながら滑走路の見え方などの景色を頭に叩き込んだ。そして奇麗な着陸、短いながら楽しいフライトだった。
機体をハンガーから引き出し、先輩と二人でプリフライト開始。この機体に乗せてもらうのは2回目だが、そういう機体のプリフライトをするのは楽しい。”ボナンザはこんな作りになっているのか?!”というのを感じながら、その飛行機を味わう第一歩という位置づけになると思う。エルロンと主翼のジョイントやヒンジが隠れていて、隙間が少ないことや、フラップ下面と主翼の間隙が少ないことなど、丁寧な作りが見える。垂直尾翼、水平尾翼とエレベータートリムの辺りも丁寧に作ってある。エレベータートリムは少しノーズアップ側になっている気がしたが、着陸の時のトリム設定なのか、それともこの機体が航大時代にパワーダウンしているゆえに本来設計より極々僅かながらAngle of Attackが高めで飛ぶようになっているからなのかわからない。ちなみにロスで毎週末飛ばすMooneyは水平尾翼全体が動くことでエレベータートリムを取るが、巡航時に後ろを振り向くと、極薄設計のエレベーターと尾翼が一直線になっているのが見える。華奢な感じのMooneyだが、速度へのこだわりが感じられる。
そんな感じでBeechcraft BonanzaとMooney M20Cを比較しながらプリフライトを楽しみ、機体に乗り込みいよいよエンジン始動となった。コンチネンタル6気筒エンジンは相変わらず低い音で心地よい。暖気も終わり、AMI Rwy09から離陸となった。1970feetの長さの滑走路はアメリカで飛ぶ自分にとっては恐ろしく短い。普段から3000ftの滑走路を十分余らせて離着陸しているが、何かあった時の保険として、できるだけ長い滑走路を選択するようにしている。AOPAのSafety Courseでも強調されているが、1500ftで離陸できるからと言ってインターセクションから離陸せず、Full Length タクシーバックして離陸した方がAborted take-offの安全性が広がるというもの。日本の空港でAborted take-offという選択肢は少ないなと感じたが、それゆえにランナップ中のマグチェックなどにかける時間は長めにとったほうがいいかなとも思った。
雨雲が点々とするあいにくの天気のなかAMIから離陸し東京方面に向かうことにした。1000ftくらいに上がったところで操縦桿を握らせてもらった。前回も感じたが、やはりボナンザは作りがよい機体だ。堅牢さが操縦桿にも伝わってくる。コンチネンタル6気筒エンジンも力強い低音を発している。素晴らしいクルーザーだと思う。そのままMORIYA VORを目指し、VOR局上からHeadingを240として3000ftまで上昇、そのまま雲の上に出ることにした。ところが目の前は雲また雲。そのまま真っ白な世界に入ってしまい、仕方なく引き返すことになった。Standard Rate Turnで180度旋回し、そのまま逆もどり。雲の中でも安定したボナンザの操作感は心強く、柔らかく操縦桿を握っていればこちらから頻繁に細かい入力をしなくても飛行機が飛んでくれる。雲を出てからは3000ftから地上が見える雲の穴を探し、そこから旋回降下で1500ftまで下りることになった。雲と雲に囲まれながらゆっくり旋回するのは楽しいもので、飛行機を飛ばしているなぁーという感覚につつまれる。雲の下に出てからは大利根の上空を飛んで、そのまま阿見に戻ることになった。ファイナルまでは操縦させてもらったが、ショートファイナルからは先輩の操縦。自分は軽く手をかけさせてもらい、先輩の操縦を感じながら滑走路の見え方などの景色を頭に叩き込んだ。そして奇麗な着陸、短いながら楽しいフライトだった。
ランウェイが短く、周囲が住宅地のような飛行場は進入角度も急になり、バウンドしそうです。実際前輪から着陸したり、ポーポイズになりそうになった機体を見ました。