LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:カマリロ空港まで

2018-10-26 | Flight Log (機長)

すっかり秋空になり、涼しい日が増えた。朝のサンタモニカ空港に到着。まだまだ夜露で機体が濡れていた。しばらく離着陸する飛行機を見ながら、夜露と埃の拭き掃除。どこに行こうか考えたが、目的地はカマリロにした。軽くブランチし、行きはVFR、帰りはIFRで戻ってこようと決めた。

ボナンザのエンジンは力強く始動。ランナップのあと、Rwy21から離陸。展望台からカメラを構えるスポッター、どこかのサイトに乗るのだろうか。海岸線にはマリンレイヤーが出ていたが、気持ちよくVy上昇して雲をかわす。そのまま上昇を続け、4500ftでレベルオフ。サンタモニカマウンテンの上空には気流の乱れがあったが、概ね安定していた。おかげでGS170kt以上の飛行が続く。さすがに170kt以上を維持していると、カマリロ空港が一瞬で迫ってくる。空港まで19マイルの地点で早めに管制塔を呼ぶ。Straight in Rwy26, report 4mile finalとの指示。1機IFRのジェットが延々とRwy26にストレートイン。こちらもそれに続いて160kt程度で降下、さらに4マイルの地点でギアダウンして、IAS140ktまで減速した。ただ、Ground Speedは150kt台。かなりテールウィンドだった。地上はwind calmとのことだが、変な風が吹いている。もうショートファイナルというところでcleared to landが出た。ところが、あと1マイルという地点でセスナに離陸許可。これはゴーアラウンドかと思った。すぐに上司の管制官が入り、traffic 1mile on final!, immediate take offと言っている。それでもモタつくセスナ。こちらはスローレベルフライト。向こうのセスナが離陸したのを確認し、ノーズダウンして着陸となった。あと数秒でゴーアラウンドだった。

グランドにコンタクトすると、taxi to restaurant via Fと簡単なクリアランス。タクシーしていると、CAF SoCalに人集りを発見。なにかイベントがあるようだ。そしてP51マスタングがランナップ中。皆がそれを見つめていた。レストランに到着すると、そのP51がド派手なフライトをしていた。しばらく離着陸する機体を見つめ、Way Point Cafeでブランチ。そして機体に戻り、fuel truckを待っていたが、Jet A Truckが来ただけで100LLは来ない。電話で呼んでもいいが、Fuel pitまでタクシーすることにした。グランドにコンタクトし、taxi to fuel pitのリクエスト。ここで、direction of flight?と管制官。IFR、と返答。taxi to fuel via F, give a way to Cessnaと管制官。本来、taxi way Gがレストランから出るトラフィック、taxi way Fがレストランに向かうトラフィックだが、fuel pitはtaxi way Fに隣接しているので、こちらが逆走になる。途中、what is your destination? I can start working on the clearanceと管制官。Santa Monica, this is BE35/Gと返答しておいた。

Fuel pitはとてつもなく使いにくかった。ホースがロックせず、給油中ずっと引っ張られっぱなし。おかげで給油口の先で愛機の翼の塗装を傷つけた。なんとも気分が悪い。そしてエンジン再始動、request TEC IFR to SMO, taxi to Rwy26と私。すると、taxi via F-A, on requestと先ほどとは別の管制官。ここではCMA clearanceが話しかけてきた。そう、実施はグランドじゃなくクリアランスデリバリーを呼ばないといけなかった。ランナップに移動し、もらったクリアランスは、

Cleared to KSMO; after departure fly heading 275, radar vector to VNY, V186, DARTS, direct; 4000/5000ft 5min after departure; departure frequency Magu App 124.7; Squawk 466X

すぐに離陸許可が降り、Magu approachへ。initial contactでclimb 5000ftとのこと。そして、turn right heading 030, 4000ftと変更。さらに070に振られ、4000ftの巡航開始。VFR Bonanzaと進路が交差するようだった。しばらくしてそのトラフィック発見。すると、climb 5000ft!と管制官。すぐに5000ftまでやってきて、2500rpm 24インチ弱、18gphでIAS156kt/TAS174ktの巡航へ。悪くない。しばらくしてdirect to VNY resume own navとなる。Socal 134.2にハンドオフされ、延々の高速巡航。アプローチは?と聞かれ、RNAV21と返答。VNY VOR手前で気流が乱れ、少し減速することに。さらに、スペーシングのため、turn left heading 340!と北へ飛ばされた。しばらくして、thank you for the left turn, now left 160となる。そしてresume own navと管制官。あまり速度を出してもスページングで旋回させられるだけだと思い、2400rpm 21インチの低速飛行、140kt台で飛んだ。Socal 124.6、135.05とハンドオフされ、スペーシングのためにmaintain present headingと管制官。SMOへのルートは混雑しているようだ。もうすぐDARTSだというところで、turn right 180, maintain 4000ft until established cleared for RNAV 21となる。

いよいよアプローチ開始。final approach courseをインターセプトする前に、”LPV”の表示が出たので、glide slopeとlocalizerに頼ってフライト。なかなかSocalがハンドオフしないので、しびれを切らしてサンタモニカ管制塔を呼んでしまった。Airport insightと伝えたので、cleared for visual cleared to landとなる。あとか普通に計器を見ながら飛行、70ktラウンドアウトの気持ち良い着陸となった。

最近訪れる頻度が増えたカマリロ空港。色々な機体がいて楽しい。それに比べ、滑走路が短くなったサンタモニカ空港では、面白い機体がめっきり減った。残念だ。


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