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LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

出張先からパイパーマリブで帰還:第一話

2010-11-27 | Flight Log (体験飛行)

仕事で日本に帰国し、北九州に来ていた。ロサンゼルスから日本(羽田!)、そして羽田から福岡空港までは全日空を利用するという平凡な空の旅。北九州での仕事を済ませ、東京に戻る日になった。ここからは非凡な空の旅。パイパーマリブの操縦桿を握らせてもらい、北九州から自家用機で帰るという渋い企画。

パイパーマリブミラージュのオーナーのTさん、そしてA先輩が八尾空港から北九州空港までやってきてくれた。その他に、私とUさんを含めた4人で北九州空港から八尾空港まで飛ぶことになった。流石マリブだなと思ったのが、国内旅行用のキャスター鞄3つ、海外旅行用の大型鞄1つを全て搭載し、さらに大人が4人悠々と乗れる積載能力の高さ。特に小型キャスター鞄3つはノーズ部のラゲージスペースに収納可能だった。この機体のクロカンマシーンとしての性能の高さを物語っている。

離陸は朝8時半。このレグは自分が右席で、A先輩が左席。オーナーのTさんは後部座席という太っ腹ぶり。Uさんも後部座席に座り、ヘッドセットを装着して眠る気満々。北九州空港Rwy36をA先輩の操縦で離陸し、アップウィンド300ft位ですぐに私に操縦交代。ちょっとばかり薄い雲に入った感もあるが、実はこのレグはまだVFRだ。そしてIFRのクリアランスを取り、11000ftでKUGA/IWC - TAKAMATSU/TZC - TOKUSHUMA/TSC - MIKAN Intersection - SHINODA/SKE - YAO / RJOYというコースを飛ぶことになった。

離陸は38インチ/2500rpm、巡航は2400rpmで25inというエンジンに優しい出力設定。42インチまで離陸出力を上げることができる強力なエンジンを搭載しているマリブだが、エンジンを労るという意味では38インチという選択はアリだし、冬場なら十分な推力/上昇力を得られる。しかもこの日は11000ftで良い風を捕まえ、2400rpm/25inというエコな出力設定ながら、190ktくらいで巡航していた。IWCを越え、TZCを目指し、そこから少し南下してTSCへ。この辺りで7000ftくらいまで高度を下げており、雲の中を飛行することになった。この雲の中のフライトは最高だった。ただ、流石に与圧機のパイパーマリブという感じで、与圧機能の無い機体で雲に入った瞬間に感じるひんやり感や湿気を感じることがない。当たり前だが、与圧機の室内は外と隔離されているなと改めて知ることになった。ロサンゼルスで普段飛ばしている愛機グラマンなら、雲に入った瞬間に機内でも雲を感じる程なので、実に大きな差だ。

MIKAN Intersectionを目指す前にSKEに向かうことになり、そのまま八尾空港へ。大阪の空の地形の把握が甘く、なかなか見つかり難かった。最後は川を目印に空港を見つけることができた。ダウンウィンドエントリーでRwy27に着陸することに。着陸はファイナルからA先輩に操縦交代。そしてエプロンに駐機した。

とりあえずこの日の第一レグ終了。ここでUさんだけ機体を下り、自身の目的地へ向った。残った3人で、再び空に上がることになった。そして、なんと私は左席の担当。この様子は第2話で。












 


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