LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:FAR変更、IFR Currency 維持のハードルが上がったようだ

2012-04-15 | Flight Log (機長)

以前は半年IFR(Simulated Hood or IMC, 6 approaches, holding, tracking in 6months)を飛ばなくても、Safety Pilotを乗せるなどして更に半年以内に上記必要事項を満たせばIFR Currencyが復活した。AOPAの情報で知ったのだが、この半年の猶予期間がなくなってしまうようだ。つまり、半年間で6回のアプローチ、ホールディング、VORトラッキングなどの必要事項を満たさなかった場合、Currency復活にはInstrument Proficiency Check (IPC)が必要になるらしい。

ということで、これからは機会を見つけて積極的にSimulated HoodでPractice Approachを打たないといけない。VFRで気楽に空の散歩をするつもりだったが、軽くトーランス空港ILS/Localizer Approachを打って1回のアプローチを確保することにした。

サンタモニカ空港に到着、低い雲が点々としているように見えたが、1900ft Scatteredだった。前回の事もあってプライムを最小限に使ってエンジン始動、ランナップエリアで十分に暖気、そして離陸。エンジンの調子は非常に良く、やはりプライムを使いすぎないようにするのが功を奏しているのかと思った程。6月のAnnual Inspectionではプライムノズルを取り外してクリーニングしようと思う。そのまま1700ftでFwy10の上を飛ぶ。気温17度、機体の調子はいい。そのままLAX Class B Airspaceの下を潜って南下、何百回と通ったいつものコース。ハリウッドの山からの乱気流があり、ダウンタウンの横から右旋回する頃にはけっこうな揺れがあった。あと、リフトとシンクの繰り返しで、Class B Airspace (2000ft floor)をバーストしないように注意した。Class B Floorを抜けたコンプトンの上空では500fpmくらいのリフトを発見。思わずそれを利用し、1700ftから3000ftくらいまで上がって遊んだ。さらに反対に旋回しながらリフトに留まろうかと思ったが、リフトから外れてしまった。そこであっさり最大出力で上昇開始、3500ftまで昇ってトーランス空港のClass Dの上を越えた。パロスバーデスの山の上には雲がかかっていた。その上を越えて海上に出る。ここでSLI-SMO Intersection Holdingをして遊ぶ。出来は最低だった。引き続きSocal Approachを呼び、Practicw approach TOA ILS 29R with ATIS Wと伝えると、Thank you for W, Squawk 024xと管制官。そして管制官に指示される前からheading 110くらいで飛ぶ。丁度ILS Localizerの逆行するコース。すぐに2000ftまでの降下を指示され、080へと左ターン。そして010となり、Outer Makerから3マイルくらいの所でHeading 320 maintain VFR no separation service provided cleared for the approachとなった。Localizerに乗り、そのまま2000ftで飛ぶ。OMで降下開始。この時点でトーランス管制塔につながっており、First contactでcleared to landとなった。そのまま100ktくらいでファイナルを飛び、Rwy29Rに着陸。ノーフラップで下りた。1時間のフライトで、Hood Time 0.4時間の緩いフライト。

Fuel pitで12gal給油。ビーチクラフトバロンがエンジンかけたまま給油待ち。すぐに場所を譲った。Fuel pitでエンジン始動、そのまましばらくFuel pitからちょっと出たランプでATISを取り、Rwy29Rへタクシー。帰路もアプローチを打つかどうか悩んだが、やはり気楽なVFRがいいと判断。Left downwind departureで離陸、飛んできたコースを逆戻りして、低空低速で空を楽しむ。ダウンタウンの横で西へ旋回、95ktくらいで飛ぶ。そして北上してBlue Whaleを目指す。この行程はすべて1600ftくらいで飛んだ。Blue Whaleの上から管制塔を呼ぶと、すぐにRight 360を指示され、Embraer Legacyに進路をゆずれとのこと。すぐにLegacyを発見、それに続く。行儀良く完璧なストレートインのコースに乗せようと思ったのだが、かえってBusiness Jet Legacyの進路を邪魔してしまいそうになった。Legacyに続いて降下しながら速度を出し、Fwy405まで120ktを維持、そして減速しながらフラップを出す。ラウンドアウトから接地する瞬間にLegacyのWake Turbulenceに襲われ、オ!っ叫んでしまう程の揺れ。これがB737とか旅客機だったらひっくり返るだろうなと思った。Wake Turbulence、なめちゃいけない。帰りは0.8時間、Hood timeはなし。

これからはこうやってコツコツとアプローチの数を稼いでいかないといけない。IFR Currency維持が面倒になった。


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4 コメント

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IFR Currencyが厳しくなるんですね。。。 (わたかく)
2012-05-08 22:46:40
いつも読ませて頂いてます。
IFR Currencyが厳しくなるとは。。。
既にIPCが必要になっているのですが、6ヶ月以内にというのは日本に在住する者にとって非常に厳しい状況ですね。
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Unknown (c2)
2012-05-09 07:08:21
>わたかくさん
6ヶ月で猶予期間なしのIPCというのはアメリカ在住でもきついと思います。特に天気がいいカリフォルニアでは、Private OperationならIFRで半年以上飛ばないことなんてざらです。 日本在住のFAA IFRライセンス保持者だと、年に1回の米国(グアム、ハワイ、西海岸など)訪問でアプローチを6回打って遊びながらCurrencyを維持するというのが定番でしたが、これからはIPCになってしまいます。
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Unknown (300時間P)
2013-02-22 15:21:26
日本在住でIFRを維持できるのか調べていてたどり着いたのですが、無理っぽいですねぇ。う~ん、グアムを使えばなんとか..。IFR欲しいなあ。
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Unknown (C2)
2013-03-06 07:13:46
FAAのCFIが国内でシュミレーターを使ったIFR currency訓練とかしてくれればいいのでしょうが、そういうサービスはないですかね。でなければ、グアムとかを利用するしかないですね。
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