LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:ひたすら空港めぐり。最後はLPVアプローチ

2018-07-23 | Flight Log (機長)

今日も夏日。空港に到着すると、まず愛機のフラップを出し、全てのグリスアップを行なった。それからラダベーターやエルロンのグリスアップ。特にラダベータートリムの付け根にグリスアップするのは大事。そのあとにプリフライトを行い、機体に乗り込んだ。エンジンは一発始動、Rwy21までタクシー。ランナップの後にRight turn at shore lineで離陸した。

海岸線に沿って飛行し、どんどん上昇する。サンタモニカマウンテンより上に上がってくると、一気に外気温が上昇。砂漠側の熱気が南下して起こるtemperature inversionだ。3200ftでレベルオフし、そのままカマリロ空港に向かう。この気温の割にはサーマルも少なく、比較的滑らかな飛行。CHTを見ながらカウルフラップを操作するが、この高度なら閉じる必要もない。カマリロ管制塔にコンタクトすると、Rwy26 straight inとの指示。トラフィックも少なく、そのまま着陸となった。これならカフェも混んでないと予想。ところが、いざ駐機してカフェに向かうと、飛行機じゃなくて車で来た人達でごった返すWaypoint Cafe。今日はのんびりするより飛びたいので、パテオでアイスティーだけ飲んで退散。

カマリロ空港Rwy26を離陸、Right downwind departure。そのまま北寄りに進路をとり、サンタポーラに向かうことに。空港南側の山を越え、サンタポーラ空港のCTAFに周波数を合わせる。すると、やたらトラフィックが多い。ランディングギアを下ろして減速。トラフィックパターンの2000ft上空で旋回しながら様子を見る。進入してくる機体が2機、パターンに2、3機いるようだ。ちょっと降りる気が失せた。ランディングギア格納、加速して巡航開始。

そのまま海岸線に出て、3500ftでレベルオフ。Special Flight RuleでLAX南側へ抜ける。2500rpm, 23インチの設定で巡航。IAS 150kt TAS 163kt 程度の低速ぶり。この気温だと、POH通りの設定でもあと1から1.5インチはスロットルを開けられたと思う。パロスバーデスの海岸線には薄い雲。晴れた空に浮かぶ白いマリンレイヤーは綺麗だった。そして海岸線を飛んでレーダードームの横でトーランス管制塔を呼ぶ。Rwy29Lかなと思っていたが、Left base for Rwy29Rとのこと。斜面に沿って降下、left baseに入る。ここで地上の荒れた風に煽られ、変な揺れが発生。すでにギアを出し減速していたが、フラップは出さない方がいい。ベースからファイナルのターンでもかなり高め。ここでフラップを出してノーズダイブ気味の降下。すぐにRwy29R cleared to landとなる。着陸は普通に決まり、Transient parkingに向かった。

この後、機体に積んでいたキックボードを出し、近くの日系レストランまで足を伸ばす。空港にカフェはないが、トーランス空港の周りにはレストランが多いのがいい。本当は1日中飛ぶつもりだったが、昼食を摂ったらのんびりしたくなった。空港でしばし休憩、離着陸する機体を見る。親子連れが体験飛行する姿も見えた。微笑ましい。

休憩後はそのまま帰還。Transient Parkingからグランドを呼び、TEC IFR to SMOをリクエストした。すると、30秒ほど待ってすぐにready for copy?と管制官。Transient Parkingでクリアランスをもらうのは久々だ。

Cleared to SMO; fly runway heading, LAX170, LIMBO, V64, SLI, V8, POXKU, V363, BAYJY, V186, DARTS, Direct: 3000ft/6000ft 10min: Departure frequency 134.9: Squawk 460X

Squawk code以外は暗記しているクリアランス。リリース待ちもなく、すぐ離陸となる。離陸早々、トーランス管制塔からtraffic alertがあった。Trikeが飛んでいるとのこと。すぐに海岸線を飛ぶTrike発見。向こうに降下の指示をしていた。完全にIFR機と進路が重なる。しばらくしてTraffic no factorとなり、frequency change to Socal departureとなる。Socal departureにコンタクとすると、すぐにturn right heading 020, 5000ftとの指示。さらにheading 170。右ターンしながら上昇させられた。V64を突き抜けそうな勢いで、heading 130を指示される。これでインターセプトか?と思ったら、やはりV64を突き抜けてしまった。Socal 127.2にハンドオフされ、6000ft, direct to SLI VORとなる。V64の南側からSLIに向かう不思議なコース。ここまではオートパイロットなし、全てハンドフライ。SLIを越えてからGPS LNAVとaltitude holdで完全オートパイロット、楽チンフライトへ。

6000ft full throttle, 2500rpm, CHTが高めなのでなんとなく2gphほど濃いめのmixture、これで最初はIAS150 TAS170ktと出た。ただ、カウルフラップは開いたまま。もうすぐV363というところで、turn 010 join POM 164という指示。ちょっと混乱したが、これはV363へショートカットしろということ。もうすぐPOXKUに到着するところで、V363をVOR radialで呼び、あまり意味のないトラフィック捌きだ。すぐにLNAVからHeadingモードに変更して010の進路をとり、G530ではdirect to を2回押ししてV363インターセプトモードに。そしてGPS LNAVに再度切り替え、オートパイロットのみの飛行を継続。この操作をしていたら、ほぼ通常のコースどりと同じ、ショートカットしてないような飛び方になった。謎の管制官だ。

V186のインターセプトはクリアランス通り。オートパイロットはしっかり指示通り飛ぶ。いつも思うけど、GPS LNAVって素晴らしい。V186に乗り、カウルフラップを閉じてみた。同じパワー設定なのに、IAS152-153ktくらいまで速度が伸びる。TASを計算すると172−173ktだ。6000ftの外気温77度F、悪くない。しばらくしてアプローチは何か聞かれたので、RNAV21 pleaseと返答した。すぐにRNAV21 from DARTSを選択し、activateはせずにしておく。Nav2 VORでもV186をトラッキング。かなりDARTSギリギリまで来て5000ftへの降下。ここでG530 Approach Modeへ。DARTSの直前でdescend 4300ft cleared for approachとなる。

Approach courseに乗ると、TERMモードからLPVモードへ。かなり急峻な降下をしながらglide slopeに乗る。Century Cityの上空のビルを気にしながらどんどん降下。そしてCentury Cityを越えてからglide slope/localizerが十字を切る。Fwy405の直上まで来ても、まだminimumまでほど遠い。これは本当にすごい。いい感じにSMO Rwy21に着陸し、fuel pitまでタクシー、満タンにした。その後で駐機スポットへ。

サンタモニカ空港のRNAV/LPV Approachにも慣れてきた。そろそろIMCでLPVを試してもいいかもしれない。


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