LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:RNAV LPVアプローチって素晴らしい!

2018-06-27 | Flight Log (機長)

愛機で早朝のサンディエゴまで飛び、半日で無事仕事を終えた。朝の曇り空はどこに行った?というくらい、南カリフォルニアらしい真っ青な空。でも、帰りもTower Enroute IFRで帰ることに。あまり飛び慣れないサンディエゴのエアスペース。VFRよりIFRの方が楽チンだ。

愛機に乗り込み、エンジン始動前にGround Commスイッチをオン。Garmin530WにSANN9のルートを入れておいた。OCN-V23-DANAH-V363-BAYJY-V186-DARTS。おそらくこのルートになるだろうと予想。その後エンジン始動、グランドにコンタクトしてRwy28Lヘ。ATISではall departing aircraft 28Lとのこと。タクシー途中でTEC IFR to KSMOをリクエスト。グランドは taxi via J H B hold short of Hとのこと。そしてfollow two Cessnas, taxi to 28L via H B。ところが、チェロキーが2機来るだけ、Cessnaは居ない。そこで、I see only Pipers,,,というと、sorry I mean Pipersとのこと。安心して2機のチェロキーに続いてタクシー、そしてRwy28Lに到着。

クリアランスは予想通り:Cleared to KSMO, after departure turn left heading 270, radar vector OCN VOR, SANN9; 3000/6000ft 10min after departure; departure frequncy 119.6; squawk 477X。すぐに離陸許可がおり、チェロキーに続いて離陸。Departureは先行するチェロキーとの距離を気にしていた。You are 10kt fasterと言っている。同じIFRなようだ。向こうが先に右ターン、こちらがその上空をさらに大きく右ターン、距離を取らされた。帰りは気温も暑く、EDM700のシリンダーヘッド温 / CHTがエラーで高値を示していた。パネルマウントは400度以下なので心配はないが、いちおう18GPHくらいの燃料流量を維持した。エンルート30-40分程度、1.5ガロンくらい余分に燃料消費してもどうってことない。6000ftまで上がってきて、IAS147, TAS167kt。燃料満タン、大人二人乗りで荷物を積み、外気温77度Fだとこんなものか。

延々とクリアランス通り飛び、GPS Navモードのオートパイロットを使いっぱなし。S-TEC 50オートパイロットとS-TEC GPSS ConverterにGarmin530Wを組み合わせたシステムは最高だと思う。こういう複雑なルートを飛ぶ時、あり得ないほど便利。途中、V363を最後まで飛んでBAYJY IntersectionからV186に乗らず、heading 330, intercept V186とショートカット。GPSSコンバーターをオフ、S-TECヘディングモードで330と入力。G530WのフライトプランページでDARTS Intersectionを選択、Direct-toを2回押し、Enterを1回押し、V186インターセプトモードへ。ここまですると、V186が近づいてきたら、GPSSコンバーターをオンにして、Headingモードから完全なGPS Navモードへ戻る。押すスイッチの数が多く、Garmin1000などの最新のシステムより使いにくいのかもしれないが、慣れてしまえばなんてことない。IFRの強力な助っ人だ。

そしていよいよサンタモニカLPV Approach。前回失敗した。今思えば、VFRフライトの着陸前、片手間にG530Wをいじってアプローチごっこをしたのが上手くいかなかった原因。今回はIFRフライトできっちりDARTSからフルアプローチを入力。Nav2でV186(VNY VOR095)を飛び、Nav1/G530Wをアプローチモードへ。最終的にレーダーベクターでDARTSからMOVVEの間でapproach courseをインターセプト。ずっとTerminal Modeだった表示が、approach courseに乗るとLPVに変わった。ここまでは問題なし。アプローチコースの線も白から紫色へ。そしてどんどん降下していくと、Glide Slopeも作動している。なんと素晴らしい。もうILSなんて要らない。実際のミニマム(440ft / 1sm)近く、500ftで周囲を見渡すと、サンタモニカでここまで降りれれば文句ない!という場所。サンタモニカ空港でRNAVが使えるようになってしばらく経つのに、VOR-A Approachなんかで降り続けてきた自分はなんてアホだったんだろう。WAAS対応のGPSを搭載しながら、VOR-Aミニマムの800-1000ftくらいの雲を気にしながら飛んでいたのがバカらしい。RNAV LPV approachは最高だ。いい感じにアプローチを終え、Rwy21に着陸。

こうやってちゃんとRNAV LPV Approachを打ってみると、いろいろ学ぶことが多い。GPS画面のコースが白線のままだったり、なんらかの理由でトラッキングが始まらなければ、IMCならば基本的にMissed Approachになるだろう。その時にはGPSに頼ってMissed Approach courseを飛べないので、Socal Approachにベクターをお願いしながら飛ぶことになるのだろう。おそらくVOR-A Missedに従うことになるはず。GPSが無事トラッキングしていても、LPV表示が消えたり、LNAV表示になれば、アプローチを続けてLNAVミニマムまで降下すればいい。あと、念のため、Nav2ではVOR-A Approachが打てるようにSMO VOR 212を準備し、DMEにもSMO VORを入力しておく。サンタモニカ空港のRNAV ApproachとVOR-A Approachではコースが1度ずれているが、データ入力や操作過誤が起こりやすいGPS以外に原始的VORナビゲーションのバックアップがあるのは安心安全だ。

あと2、3回はVMCでRNAV LPVアプローチを試してから、実際のIMCで飛んでみたい。

 

RNAV LPV approachの写真:https://www.instagram.com/p/Bkifv4lFw24/?taken-by=coollastsamurai


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