LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

Annual Inspection

2017-08-28 | 航空関連エッセイ

愛機の耐空検査、Annual Inspectionの季節がやってきた。担当メカニックのデニスにお願いしていたのは、1)右席ラダーペダルの位置のずれ、2)左メインタンクのドレーンの漏れ、3)オイル交換、4)電圧警告灯のバルブ切れ、以上4つ。

ショップ入りして3日後、デニスから電話があった。いくつかの問題が発見されたようだ。まずはパイロットシートの位置決めをするレールとロックが磨耗して危ないとのこと。たしかにゴーアラウンドの時などは操縦桿を押し付けるようになり、椅子が動いたら墜落の危険すらある。これはnon-airworthyと言えるというデニスの判断に賛成。パーツが高く取り寄せになるが、すぐに直してもらうことにしたが。

あと、ラダーは故障じゃなかった。ビーチクラフトバロンやボナンザの右席のラダー位置は調整できるらしく、ラダーが効かないように押し込んでおくこともできるらしい。操縦桿が1個の機体のオーナーは右ラダーを効かないようにしてる人が多いよと教えられた。知らなかった、、。

あと、そろそろマグニートのオーバーホールの時期が迫ってきてたので、これはやってもらうことに。グラマンAA1の時代、マグニートの1つが計器飛行中に故障し、雲の上を飛行中にエンジン出力が低下するという、非常に怖い思いをした経験がある。壊れる前に直すのが飛行機の基本だ。オーバーホール時間ギリギリまでまつ必要はない。

それから、パネルマウントのシリンダーヘッド温度CHTゲージを直してもらうことにした。JPI EDM700のデジタル計器があるのだが、グラウンドの不具合などで値がブレたりする。旧式ながら単純な構造のパネルマウントCHTゲージは、暑い日のミクスチャー管理やパワー設定に役立つ。すでにオリジナル部品や欠品のようだが、アフターマーケットパーツを使うことで、オリジナルCHTインストルメントの修理復活が可能とのこと。色々と調べてくれるボナンザのメカニック、デニスの存在は助かる。

あと、オートパイロットにつながるバキュームチューブが外れていた。これは点検中に見つけてくれ、付け直してくれた。やっぱり年に一回くらい、こうやってちゃんと機体全部を見ないとダメだ。今回もよいAnnual inspectionになりそうだ。


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