先日の日記の続き。セネカIIを駆ってフレンチバレー空港まで飛んできた。給油スポットに機体を停めて一休みした後、エンジン始動、Rwy36に再度タクシーしていく。この時にはLancair IVが離陸していった。ギアが出ていると不格好だが、超が何個も並ぶ高性能な機体だ。ランナップエリアにやって来たが、この段階で次の目的地が決まっていない。なんとなくチャートに目を通し、ヘメットライアン空港に下りてみることにした。すぐ目と鼻の先の空港なので、ちょっと立ち寄ることに。一言で言えば、Airport Hoppingだ。
フレンチバレー空港のRwy36をストレートアウトし、すぐにスロットルを絞る。MP30インチくらいだったと思う。高度は3500ftを維持し、IAS130ktくらいまで減速。ヘメットの南にある貯水湖の上でランディングギアを下ろし、さらに降下速度を上げる。ここでヘッメット空港のAWOSを取ると、Wind 330とのことで、Rwy5 / Rwy23ともに真横からの風になる。数字的にはRwy5が正しいが、とりあえずRwy23のトラフィックパターンに入ってみた。Left downwindからwind sockを見ると、真横なのでどちらでもいける。他に誰も飛んでいる人はいないので、そのままパターンを回り、Rwy23に降りることになった。ファイナルターンはアンダーシュート気味で、右クロスゥインドの度合いが読めていない。ファイナルは完全にグラブになり、ラウンドアウト前からは軽い左ラダーのみ。大げさなクロスウィンンドじゃないが、一応風上の右メインギアから接地させるようにした。もう少しソフトなランディングができたと思う。自分の中では80点くらいの出来だった。
フレンチバレー空港Rwy36から離陸、エンルート、ヘメット空港Rwy23に着陸する動画:
http://www.youtube.com/watch?v=TxgPzI9-G4c
そのまますぐにタクシーバックし、エンジン停止せずにRwy23から再度離陸した。どんどんと西を目指し、サンタアナの丘を越え、8500ftまで上昇しながら海を目指す。ロサンゼルス国際空港のClass B Airspaceはサンタアナ空港の上まで伸びているので、それを避けるように更に海側に出ていく。そうこうしていると、カタリナ周辺の海上を飛びたいと思い始めた、しかも低高度で。そのままカタリナに向って降下、そしてカタリナ島の中心にあるツインハーバーの辺りでは500ftの高度で海上を飛行した。これぞMulti-engineの楽しみ方ではないかと思う。陸地までのグライド距離を考えなくてもいい。こうしてカタリナ島の海岸線にそって飛行して楽しんでみたが、ものの2分で飽きてしまった。思ったよりは迫力がないのが理由。
そのまま2500ftくらいで海の上を北上、今度はロングビーチ空港を目指した。Queens Gateの辺りからロングビーチ管制塔を呼ぶ。Seneca xxx, Rwy25L report downwindと極めて単純な指示。降下しながら減速、Signal Hillの北西から進入し、ダウンウィンドに入ってからランディングギアを下ろした。ダウンウィンドに入った瞬間に管制官から呼ばれ、cleared to landとなった。この日、この時のロングビーチ空港は暇だったようだ。着陸は情けない内容で、ちょっと高めのラウンドアウトをパワーオンでごまかす感じ。そのままRwy25L at Dにタクシーバック。そのままRwy25Lから再度離陸、すぐにfrequency changeとなり、すぐにトーランス空港の管制塔を呼ぶ。そのままRwy29R straight inとなり、すぐにNo.2 cleared to landとなった。ところが、先行するNo1 セスナ182が極めて低速飛行でロングファイナルを飛んでおり、Seneca xxx slow down for spacingとのこと。ファイナルはPOH通りの速度に減速して飛ぶべきだが、ロングファイナル全てをそれで飛ばれては空の交通渋滞だ。仕方ないので徐々に減速、最終的には70ktとなり、フラップなしでノーズアップの姿勢だ。パワーでつりながら浮いている感じで、そのままスロットルコントロールだけで降下、完全にShort Field Landingだ。そのままの姿勢で空港に進入、ラウンドアウトが無いような着陸になった。
無事にランプインしてエンジン停止。セネカと半日に渡って戯れることができた。