LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

アリゾナでIFR訓練:コロラド川沿いのBullhead Airport訪問

2007-11-22 | Flight Log (飛行訓練)
IFR訓練の為のアリゾナ訪問は2回目になる。以前の日記にも書いたが、Kingman Airport, AZにある某スクールで早々にIFR訓練を終了すべく、ロサンゼルスから遠路330マイル(約530キロ)をドライブして通っている。距離的には飛行機で飛んで行けば楽でいいが、タイトな訓練スケジュールの中で1日数時間もシュミレーターや実機訓練を行い、そして飛行機で飛んで帰るというのは疲労から危険が伴う。車ならば途中のパーキングエリアで仮眠を取ったり休んだりできるが、飛行機ならそう簡単には休憩もとれない。

今回も色々考えた末に深夜2時に車でアリゾナに向い、早朝7時にはKingman Airportに到着。前回は人間的に最悪のインストラクターにあたってしまったので、今回は性格が良いデイブというインストラクター(CFII)に訓練をお願いした。

午前中はひたすらシュミレーターでILS / Localizerの訓練を行った。4時間くらい練習したが、なんとこれが無料だった。太っ腹なスクールだ。

そして午後から実機訓練。砂漠オペレーションといった感じの、砂埃にまみれたオンボロなセスナ172が今日の訓練機。やっと100kt出るようなパワーの無さと遅さは多少イライラするけど、アプローチやホールディングをするには楽チン極まりない。unusual attitude, partial panel, zero visibility departure, SIDなどをこなし、フードを被ったままBullhead Airport (IFP)まで向うことになった。コロラド側の畔にある空港で、コロラド川の向こう側はネバダ州、こちら側がアリゾナ州になる。ネバダ側にはカジノが並び、アリゾナ側は静まり返った閑散とした砂漠の街。VOR DME ApproachでIFR Rwy34に着陸となった。25kt以上のHeadwindのお陰で超低速のアプローチになってしまった。

着陸後はFBOで無料コーヒーをもらい一休み。ここで、FBOに二人組の日本人を発見し、少しばかり立ち話をした。彼等はクロスカントリーの途中でIFPに立ち寄ったようだ。こんな片田舎で日本人飛行機乗りに会えるとは少し嬉しい。

休憩を終えてKingman Airportに戻ることになった。帰りはMountain Ridgeの気流を読みながら高度を稼ぐsoaringの技を教わった。これがなかなか面白い。KingmanではRwy35に着陸となった。

たった一日だがヘビーなトレーニングだった。次回訪問時はついにチェックライドになる。




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