LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:せっかく飛んでいたのに

2019-01-25 | Flight Log (機長)

前回のフライトからしばらくカバーをかけないままでいた。出張など続き、空港に向かうことができなかった。流石に気になり、休日の仕事の合間に空港に向かった。夏場ではないので、紫外線による塗装への損傷は少ない。ただ、埃が気になる。やはり主翼は埃と夜露で汚れていた。さっそく拭き掃除とワックスがけ、そしてグリスアップと思ってが、誇りは飛んで落としたほうが早い。手早くプリフライトを終え、機体に乗り込む。エンジン始動、ランナップまでのんびりタクシーする。

ランナップを終えてLeft downwind departureで離陸。気温は21度、気流も安定していた。ダウンウィンドに入る頃には1400ftに到達しており、すぐにスロットルを絞って1800ftでの巡行。2400rpm 21inchの出力設定。そのまま延々と東に進み、ダウンタウンを過ぎたところでエルモンテ管制塔を呼ぶ。とりあえずエルモンテ空港で燃料満タンとし、それからさらに東に向かうことにした。Right downwind Rwy19とエルモンテ管制塔。すぐにトラフィックパターンに入るが、ちょっと忙しい。こちらはNo.4のようだった。Left trafficにも機体がいるので、どの機体が先なのかわからない。Extend your downwind, I call your baseと管制官。OK extending, your call my baseと私。他の機体探しをやめて、フルフラップで100ktくらいまで減速、そのままのんびり飛ぶ。ところが、Fwy210を超え、山が迫ってきても何も言われない。これは危ない。I flew over 210 and passed it !!と私。すると、turn base!!!と管制官。遅い、忘れていたようだ。完全にトラフィックの感覚がめちゃくちゃになったようだ。少しずつフラップを戻し、110ktまで速度を出す。ベースファイナルと回って100ktくらいで飛行。すると、もう1機北側から進入する機体に、No2 following Bonanza, it will beat youと言っていた。こちらのようがちょっと離れているが、こちらの方が速いようだ。ベースレグでNo.1とNo.2が対面し合うなんて、なんてめちゃくちゃな捌き方。そんなめちゃくちゃな管制を聴き、さらに速度を上げた。0.5mile finalまで来てやっとフルフラップ、スロットルを戻して70ktまで減速。ファイナルはぎりぎりまで飛ばしたのに、短い制動距離で綺麗な着陸になった。

そのままfuel pitに向かう。目の前から、綺麗なJet Rangerが飛び立つところだった。Jet Rangerのエンジン始動音は痺れる。そんな音に酔いしれながら、60ガロン近く給油。そしてトイレに走り、さらに東へ飛ぶことに。ところが、ここで職場から呼び出しがかかる。急な仕事が入ってしまった。残念無念。帰途につかねば。

エンジン始動、ランナップに向かい、そしてRight Xwind departureで離陸。できるだけ早く職場に向かうため、2500rpm、24inch、IAS160kt超え。2000ftの高度でTAS169ktでカッ飛ぶ。LAダウンタウン横でサンタモニカ管制塔を呼ぶと、Squawk023X, straight inとのこと。あとは延々とまっすぐ飛ぶ。気流が安定していて、乗ってフォワード。ところが、エアスピードが出すぎていて、スロットルがグリーンアーク下限でも、フルフォワードだと回転数が2600rpm以上になってしまう。急ぎすぎたせいで速度処理に失敗。かっこ悪いが、ピッチアップで高度を上げ、速度が落としてランディングコンフィギュレーショへ。やっとフルフラップとし、ラウンドアウトは75ktくらい。まったく美しさのない降下、着陸だった。

職場に戻らないといけないので、結局この日もカバーをかけなかった。野ざらしの愛機、さすがに心配になる。


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