前回のフライトからしばらくカバーをかけないままでいた。出張など続き、空港に向かうことができなかった。流石に気になり、休日の仕事の合間に空港に向かった。夏場ではないので、紫外線による塗装への損傷は少ない。ただ、埃が気になる。やはり主翼は埃と夜露で汚れていた。さっそく拭き掃除とワックスがけ、そしてグリスアップと思ってが、誇りは飛んで落としたほうが早い。手早くプリフライトを終え、機体に乗り込む。エンジン始動、ランナップまでのんびりタクシーする。
ランナップを終えてLeft downwind departureで離陸。気温は21度、気流も安定していた。ダウンウィンドに入る頃には1400ftに到達しており、すぐにスロットルを絞って1800ftでの巡行。2400rpm 21inchの出力設定。そのまま延々と東に進み、ダウンタウンを過ぎたところでエルモンテ管制塔を呼ぶ。とりあえずエルモンテ空港で燃料満タンとし、それからさらに東に向かうことにした。Right downwind Rwy19とエルモンテ管制塔。すぐにトラフィックパターンに入るが、ちょっと忙しい。こちらはNo.4のようだった。Left trafficにも機体がいるので、どの機体が先なのかわからない。Extend your downwind, I call your baseと管制官。OK extending, your call my baseと私。他の機体探しをやめて、フルフラップで100ktくらいまで減速、そのままのんびり飛ぶ。ところが、Fwy210を超え、山が迫ってきても何も言われない。これは危ない。I flew over 210 and passed it !!と私。すると、turn base!!!と管制官。遅い、忘れていたようだ。完全にトラフィックの感覚がめちゃくちゃになったようだ。少しずつフラップを戻し、110ktまで速度を出す。ベースファイナルと回って100ktくらいで飛行。すると、もう1機北側から進入する機体に、No2 following Bonanza, it will beat youと言っていた。こちらのようがちょっと離れているが、こちらの方が速いようだ。ベースレグでNo.1とNo.2が対面し合うなんて、なんてめちゃくちゃな捌き方。そんなめちゃくちゃな管制を聴き、さらに速度を上げた。0.5mile finalまで来てやっとフルフラップ、スロットルを戻して70ktまで減速。ファイナルはぎりぎりまで飛ばしたのに、短い制動距離で綺麗な着陸になった。
そのままfuel pitに向かう。目の前から、綺麗なJet Rangerが飛び立つところだった。Jet Rangerのエンジン始動音は痺れる。そんな音に酔いしれながら、60ガロン近く給油。そしてトイレに走り、さらに東へ飛ぶことに。ところが、ここで職場から呼び出しがかかる。急な仕事が入ってしまった。残念無念。帰途につかねば。
エンジン始動、ランナップに向かい、そしてRight Xwind departureで離陸。できるだけ早く職場に向かうため、2500rpm、24inch、IAS160kt超え。2000ftの高度でTAS169ktでカッ飛ぶ。LAダウンタウン横でサンタモニカ管制塔を呼ぶと、Squawk023X, straight inとのこと。あとは延々とまっすぐ飛ぶ。気流が安定していて、乗ってフォワード。ところが、エアスピードが出すぎていて、スロットルがグリーンアーク下限でも、フルフォワードだと回転数が2600rpm以上になってしまう。急ぎすぎたせいで速度処理に失敗。かっこ悪いが、ピッチアップで高度を上げ、速度が落としてランディングコンフィギュレーショへ。やっとフルフラップとし、ラウンドアウトは75ktくらい。まったく美しさのない降下、着陸だった。
職場に戻らないといけないので、結局この日もカバーをかけなかった。野ざらしの愛機、さすがに心配になる。